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今年初めて新雪を踏んで:氷ノ山
2021/12/04(Sat)
2021年11月29日(月)~30日(火)

山仲間4人と一緒に、兵庫県にある日本二百名山の「氷ノ山」へ一泊二日の日程で山行する。

11月29日(月)

四国山地:氷ノ山(ひょうのせん)(1509.8m)

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【コースタイム】
福定親水公園(10:32)~28曲がり(10:47)~地蔵堂(11:28)~氷ノ山避難小屋(12:38/54)~仙谷口(13:37)~氷ノ山(14:00/15)~氷ノ山越(15:04)~地蔵堂(15:50)~福定親水公園(16:33)

【天気】 快晴




朝6時半過ぎの新幹線に乗り姫路で下車する。
駅前でレンタカーを借り、自動車専用道路の播但連絡道路を走る。
和田山JCTから北近畿豊岡自動車道に乗り、八鹿氷ノ山ICを出る。
R9から氷ノ山国際スキー場への道を走る。
途中の道路には前日までに降った雪が少し残っている。
午前10時間、氷ノ山の登山口である福定親水公園の駐車場に着く。
現地は風もなく快晴の素晴らしい天気である。
時間が遅いので、少し先の東尾根から登ろうと、スキー場を抜けて東尾根登山口まで行く。
しかし、かなりの積雪があり、帰りの道が凍結している恐れがある。
こちらからの登山は諦め、再び福定親水公園の登山口に戻る。
駐車場には、7,8台の車が駐車している。
準備をして、10:32、トイレ横の登山口から登り始める。
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キャンプ場を抜け、沢を渡って二か所の急な梯子を登って尾根に取り付く。
途中右手に落差65mの布を垂らしたように見える「布滝」が落ちている。
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滝を過ぎると、「26曲がり」と名付けらてた九十九折りの急登が始まる。
徐々に積雪が増え、先行者に踏まれて圧雪されているので、途中から軽アイゼンを装着する。
一旦道は平たんになり、1時間ほど登って、11:28、地蔵堂前を通過する。
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再び急な尾根を登っていく。
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登るにつれ積雪が増し、葉を落としたブナ林の中を高度を上げていく。
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登り始めてから2時間ほどかかり、縦走路の氷ノ山越の鞍部に建つ避難小屋が見えてくる。
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12:35、氷ノ山越に着き左に折れて、避難小屋の中で昼食を食べて休憩する。
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小屋の外からは、氷ノ山山頂に立つ避難小屋がよく見える。
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昼食後、12:54、ブナ林が美しい気持ちのいい尾根道を南下する。
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仙谷口を過ぎ、頭上に聳える「こしき岩」の岩峰を回り込ので高度を上げていく。
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笹原の中をジグザグに登っていくと、午後2時前、やっと頭上に山頂に立つ三角形の屋根の山頂避難小屋が見えてくる。
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登り始めて約3時間半かかり、14:00、やっと一等三角点の氷ノ山(須賀ノ山)の山頂に立つ。
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時間が少し遅いせいもあり山頂にはほかに誰もいない。
山頂からは遮るもののない大展望が広がる。
北にはかすかに日本海が見えている。
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その奥北西方面には、遠く大山の山頂もかすかに見えている。
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山麓にスキー場が広がる鉢伏山も近い。
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充分に眺望を堪能した後、14:04、登ってきた道を下山にかかる。
15:04、避難小屋に着く。
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氷ノ山越で右に折れて急坂を下っていく。
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尾根の最後の急坂には梯子が架けられており、滑らないように注して沢に下りる。
地蔵堂を過ぎ、暗くなり始めた午後4時半過ぎ、無事福定親水公園に降り立つ。

車でハチ高原スキー場近くの今日の宿に向かう。
午後5時過ぎホテルに着く。
入浴後、松葉蟹、但馬牛、ノドグロなど食べきれないほどのプレミアムな夕食を食べる。
夕食後、午後10時前には就寝する。



11月30日(火)

竹田城跡・書写山圓教寺観光

2日目は「鉢伏山」に登る予定でいたが、天気予報通り朝から風が強く、午後からは天気が崩れてきそうなので、山行は諦め一日観光に充てる。
朝食を食べた後、午前8時半過ぎにホテルを出発する。
まずは、近くの朝来市和田山町にある雲海に浮かぶ「天空の城」で有名な「竹田城跡」に行く。
和田山町までR9を走り、午前9時半前にJR播但線の竹田駅近くのまちなか駐車場に車をとめる。
竹田城跡の向かいの山(朝来山)の中腹にある展望スポット「立雲峡」に行く予定でいたが、少し時間が遅くすでに霧は晴れてしまっている。
仕方がないので、立雲峡へ行くのは諦め、直接城跡上ることにする。
駐車場から途中まではバスで上ることもできるが、我々は標高差250mの城跡まで歩いて上ることにする。
振り仰げば、山頂近くの石垣が少し見える。
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竹田の街中は鯉が泳ぐ掘割が流れており、観光地としてきれいに整備されている。
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鉄道を渡って登山口に行く。
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ふもとのあたりは紅葉が盛りで美しい。
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紅葉の下の道を城跡まで登っていく。
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30分少しかけて、ジグザグに200mほど登ると料金所がある。
拝観料500円を払い、城跡内を見学する。
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(竹田城跡のポスターより)

竹田城址のHPによれば、「竹田城跡は、標高353.7mの古城山山頂に築かれた山城です。古城山の山全体が虎が伏せているように見えることから、別名「虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)」とも呼ばれています。天守台・本丸を中心に、三方に向けて放射状に曲輪が配置されており、縄張りの規模は東西に約100m、南北に約400m、「完存する石垣遺構」としては全国屈指の規模を誇ります。築城当時は土塁で守られていた城が、最後の城主赤松広秀により、今に残る総石垣造の城に改修されたとされます。平成18年に「日本100名城」に選定され、平成24年には「恋人の聖地」として認定されました。」ということである。

城跡で記念撮影。
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現在は、石垣以外は何も残っていないが、想像していた以上に、その規模の広大さに驚かされる。
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石垣の上からは、眼下に竹田の町並みが見下ろされる。
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城跡内を歩いて一周する。
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30分以上かけてゆっくりと城跡を見学した後、麓にある表米神社への道を歩いて下る。
階段ばかりの急坂の続く道である。
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下山後、街中にある蕎麦屋さんで昼食を食べる。
昼食後、車で播但連絡道路を走り姫路市まで戻る。
姫路市の北方書写山にある天台宗の古刹で西国三十三所第二十七番札所である「圓教寺」に行く。
圓教寺は「西の比叡山」とも呼ばれており、山内には大講堂や食堂、摩尼殿など多くの堂塔が立ち並んでいる。
ロープウェイで山上駅まで上がり、入り口で志納金500円を払い、20分ほど急坂の道を上がる。
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仁王門前で記念撮影。
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京都清水寺の舞台のように立派な摩尼殿。
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摩尼殿裏の紅葉がきれい。
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大講堂と食堂。
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大講堂内にある釈迦如来像。
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なお、幼少期に比叡山延暦寺で修業をしていた武蔵坊弁慶は、この圓教寺でも修業を積んだという伝説もあるそうである。

拝観後、薄暗くなり始めた午後4時前にロープウェイで下山する。
姫路駅まで戻り、午後5時過ぎの新幹線で名古屋へ帰る。



今回の山行は、四国山地東端の「氷ノ山」と「鉢伏山」に登る予定の山行計画であった。
しかし、2日目の天候が悪く、鉢伏山に登ることができなかったのは少し残念であった。
氷ノ山は、兵庫県の最高峰あり、大山に次ぐ山陰地方では2番目に高い山である。
以前から一度登ってみたいと思っていたが、今回やっと念願がかなった。
山行の事前に寒波が来襲し、山頂近くでは30cmほどの思わぬ積雪があり、今シーズン初めての雪山山行となった。
2日目に訪れた「竹田城跡」は、天空の城として有名であるが、行ってみると、350m以上の山上に広大な城跡が広がっており、観光客に人気なのもうなずけた。
向かい側の山にある展望地から、雲海に浮かぶ「天空の城」の景色も見てみたいものだ。
次に訪れた姫路の「書写山圓教寺」も、山の上に多くの堂塔が配置された天台宗の古刹であり見応えがあった。
最近の山行では、目的の山に登るのと同時に、一日は付近の歴史探訪をしている。
こういう山行スタイルも歳相応で楽しくなってきた。
山遊人

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