2020.11/18 [Wed]
行者の開山した山と狼煙場のある山:矢頭山・髯山
2020年11月15日(日)
松阪市西部:矢頭山(730.6m)・髯山(ひげやま)(687.6m)
山仲間2人と、下見を兼ねて伊勢松阪市の西にある矢頭山と髯山に山行する。
矢頭山

(地理院地図)

髯山

(地理院地図)

【天気】 快晴

【コースタイム】
中宮キャンプ場(8:00)~不動滝(8:10)~椿小屋(8:38)~尾根取付(8:45/8:50)~大日拝展望所(9:30)~矢頭山(9:48/10:22)~矢頭峠(11:00)~中宮キャンプ場(11:12)
清水峠(11:37)~髯山(12:18/12:33)~清水峠(13:02)
移動性高気圧にすっぽりと覆われて、絶好の登山日和となりそうである。
朝6:15に名古屋を出発し、東名阪道から伊勢道を走り、一志嬉野ICを出る。
県道を西に走り、午前8時前に中宮キャンプ場の駐車場に着く。
駐車場の脇には樹齢1000年、周囲10m、高さ40mと言われる三重県の天然記念物となっている「矢頭の大杉」が立っている。


近くにはこれから登る矢頭山の案内板がある。

矢頭山は奈良時代に「役ノ小角」が開山し、山頂に蔵王権現を祀った山ということである。

8:00、準備をして林道を少し歩き、登山口に出る。

沢の反対側には不動の滝への林間コースもあるということなので、そちらのコースから登ることにする。

沢に沿った道を10分ほど登ると、対岸に不動の滝が見えてくる。

地図上ではそこから沢を渡って正規の道と合流するが、しっかり地形図を確かめずそのまま赤テープに従って急な尾根を登ってしまい林道に出る。
林道をしばらく歩いて、8:38、椿小屋という四阿に着く。

その先で林道を外れて登山道を少し登り、大きな堰堤を越えた先で尾根取付に出る。

ここからは急な尾根道をジグザグに登っていく。

40分ほどで急坂を登り切り、大日拝展望台というピークに出る。

そこからはロープの張られた痩せ尾根を一旦少し下る。

鞍部から再び大岩を越えながら最後の急坂を登る。

急坂を登り切り、9:48、狭い矢頭山の山頂に着く。

山頂からは局ヶ岳や遠く台高山地の高見山や三峰山も見える。


やや霞んではいるが伊勢湾も見下ろせる。
少し早いが、山頂で食事を食べてゆっくりと休憩する。
10:22、矢頭峠へ向けて下山にかかる。
途中少し紅葉しているのも見られる。

峠までは杉林の中の急な下りが続く。

40分ほどかかって一気に下り、11:00、林道の走る矢頭峠に出る。
10分ほど林道を歩き、11:12、中宮キャンプ場の駐車場に戻る。
次の山「髯山」へ行くため、車に乗り込んで林道を南に下り、途中で左折れして清水峠への林道を上る。
11時半ごろ清水峠に着き、登山口前の空き地に駐車する。
11:37、髯山から北に出ている尾根に取り付く。

途中から道は急登になり、ロープの張られた急坂をあえぎながら登り、12:18、仏様の祀られた髯山山頂に着く。

髯山は、南北朝時代にこの辺りを領地としていた北畠氏の狼煙場があったということである。


山頂から少し下がった所には展望台があり見晴らしがいい。

展望台からは視界が開け、北には先ほど登ってきた矢頭山が近い。

東には堀坂山や観音山がそびえているのが見える。

眺望を楽しんだ後、登ってきた道を下山にかかる。
急坂を30分ほどで一気に下り、13:02、清水峠に下りたつ。
中村川に沿って走り、一志嬉野ICから伊勢道に乗り、東名阪道を走って、午後3時前に名古屋へ帰る。
矢頭山、髯山とも700m前後の里山的な山であるが、山頂近くは結構急傾斜が続き、思いのほか登り甲斐のある山であった。
また、矢頭山は奈良時代の行者「役の小角」開山の山、髯山は南北朝時代の北畠氏の狼煙場だった山と、いずれも歴史的にも存在感のある山であった。
松阪市西部:矢頭山(730.6m)・髯山(ひげやま)(687.6m)
山仲間2人と、下見を兼ねて伊勢松阪市の西にある矢頭山と髯山に山行する。
矢頭山

(地理院地図)

髯山

(地理院地図)

【天気】 快晴

【コースタイム】
中宮キャンプ場(8:00)~不動滝(8:10)~椿小屋(8:38)~尾根取付(8:45/8:50)~大日拝展望所(9:30)~矢頭山(9:48/10:22)~矢頭峠(11:00)~中宮キャンプ場(11:12)
清水峠(11:37)~髯山(12:18/12:33)~清水峠(13:02)
移動性高気圧にすっぽりと覆われて、絶好の登山日和となりそうである。
朝6:15に名古屋を出発し、東名阪道から伊勢道を走り、一志嬉野ICを出る。
県道を西に走り、午前8時前に中宮キャンプ場の駐車場に着く。
駐車場の脇には樹齢1000年、周囲10m、高さ40mと言われる三重県の天然記念物となっている「矢頭の大杉」が立っている。


近くにはこれから登る矢頭山の案内板がある。

矢頭山は奈良時代に「役ノ小角」が開山し、山頂に蔵王権現を祀った山ということである。

8:00、準備をして林道を少し歩き、登山口に出る。

沢の反対側には不動の滝への林間コースもあるということなので、そちらのコースから登ることにする。

沢に沿った道を10分ほど登ると、対岸に不動の滝が見えてくる。

地図上ではそこから沢を渡って正規の道と合流するが、しっかり地形図を確かめずそのまま赤テープに従って急な尾根を登ってしまい林道に出る。
林道をしばらく歩いて、8:38、椿小屋という四阿に着く。

その先で林道を外れて登山道を少し登り、大きな堰堤を越えた先で尾根取付に出る。

ここからは急な尾根道をジグザグに登っていく。

40分ほどで急坂を登り切り、大日拝展望台というピークに出る。

そこからはロープの張られた痩せ尾根を一旦少し下る。

鞍部から再び大岩を越えながら最後の急坂を登る。

急坂を登り切り、9:48、狭い矢頭山の山頂に着く。

山頂からは局ヶ岳や遠く台高山地の高見山や三峰山も見える。


やや霞んではいるが伊勢湾も見下ろせる。
少し早いが、山頂で食事を食べてゆっくりと休憩する。
10:22、矢頭峠へ向けて下山にかかる。
途中少し紅葉しているのも見られる。

峠までは杉林の中の急な下りが続く。

40分ほどかかって一気に下り、11:00、林道の走る矢頭峠に出る。
10分ほど林道を歩き、11:12、中宮キャンプ場の駐車場に戻る。
次の山「髯山」へ行くため、車に乗り込んで林道を南に下り、途中で左折れして清水峠への林道を上る。
11時半ごろ清水峠に着き、登山口前の空き地に駐車する。
11:37、髯山から北に出ている尾根に取り付く。

途中から道は急登になり、ロープの張られた急坂をあえぎながら登り、12:18、仏様の祀られた髯山山頂に着く。

髯山は、南北朝時代にこの辺りを領地としていた北畠氏の狼煙場があったということである。


山頂から少し下がった所には展望台があり見晴らしがいい。

展望台からは視界が開け、北には先ほど登ってきた矢頭山が近い。

東には堀坂山や観音山がそびえているのが見える。

眺望を楽しんだ後、登ってきた道を下山にかかる。
急坂を30分ほどで一気に下り、13:02、清水峠に下りたつ。
中村川に沿って走り、一志嬉野ICから伊勢道に乗り、東名阪道を走って、午後3時前に名古屋へ帰る。
矢頭山、髯山とも700m前後の里山的な山であるが、山頂近くは結構急傾斜が続き、思いのほか登り甲斐のある山であった。
また、矢頭山は奈良時代の行者「役の小角」開山の山、髯山は南北朝時代の北畠氏の狼煙場だった山と、いずれも歴史的にも存在感のある山であった。
山遊人
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