2020年8月29日(土)御嶽山(王滝頂上)(2936m)死者58名、行方不明者5名を出した御嶽山の噴火の大惨事からすでに6年近くが過ぎようとしている。
今まで登山が禁止されていた噴火場所に一番近い王滝頂上への立ち入りが、やっと今年の8月から許可されるようになった。
現場が現在どのような状況になっているのか知りたかったので、王滝口登山口である田の原から登りに行く。
地理院地図

(GPSアプリのスイッチを入れ忘れていたので途中からです)
【天気】 晴れ時々ガスかかる
【コースタイム】田の原登山口(7:00)~八合目(8:15/8:25)~九合目(9:15/9:20)~王滝頂上(9:45:/10:30)~八合目(11:10/11:20)~田の原登山口(12:02)
朝4時に出発し、中央道中津川ICを出てR19を北上する。
木曽福島手前の元橋で左折れして木曽川を渡る。
牧尾ダムを過ぎ、清滝を経て田の原への道を上がる。
名古屋市民休暇村、おんたけ2240スキー場を過ぎ、午前7時前に田の原駐車場に着く。
すでに下の駐車場は満車状態で、上段の駐車場に駐車する。
現地はよく晴れており、青空のもと御嶽山の山頂までくっきりと見えている。
7:00、指定されているヘルメットを被って準備をし、鳥居をくぐり王滝頂上を目指す。

してい
振り仰げば、王滝頂上の建物もはっきりと見えている。

林道終点の遥拝所を過ぎ、登山道になると階段の多い道を登っていく。

森林限界を過ぎ、道が徐々に急になってくると、8:15、避難所のある八合目に着き休憩する。
見下ろせば眼下には三笠山や駐車場がよく見える。

東には中央アルプスや遠く南アルプス方面が逆光でシルエットになって浮かんでいる。

休憩後、さらに急になる岩の多い道を登り、9:15、九合目に着く。
すぐ上に王滝頂上の建物がよく見える。
このころよりややガスがかかり始める中、王滝頂上を目指して最後の急登を行く。
9:45、御嶽神社頂上奥社本宮の階段を上って王滝頂上に立つ。

神社の前には噴火後に出来た2,30人は入れそうな噴火時避難用のシェルターが建っている。

神社裏の展望地に廻るとたくさんの人がいてビックリ!
三脚がたくさん立ってテレビカメラが並んでいる。

聞くと、今日は御嶽山噴火でご子息がまだ行方不明になっている方が、八丁ダルミのあたりで捜索をなさっているということである。
登ってくる途中でも捜索用のヘリコプターが盛んに飛んでいた。
信濃毎日新聞記事ガスの切れ間から時々御岳山山頂の剣ヶ峰が見え隠れする。

昼食を食べた後、神社でコロナ除けのお守りを買う。
10:30、登ってきた道を下山にかかる。
途中ではガスが出てあまり視界がなかったが、八合目まで下ってくると下の方がよく見えるようになる。

1時間半ほどで一気に下り、12:02、登山口に下山する。
R19、中央道を走り、午後4時前に名古屋へ帰る。
2014年9月27日11時52分に発生した戦後最悪の大噴火から早くも6年近くが経とうとしている。
痛ましいことに未だに5名の方が行方不明である。
最後まで入山規制がされていた王滝口からの登山がやっと出来るようになった。
今回登ってみて王滝山頂周辺はかなり変わってしまっていた。
山頂近くでは今でも火山灰が積もった痕跡が見られた。
王滝頂上から山頂へ通じる八丁ダルミあたりを見渡すと、噴火の凄まじさが感じられた。
未だ行方不明になっている5名の方々が一日も早く発見されるのを祈るばかりである。 合掌!!
山遊人
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