2020年6月29日(月)越美山地:夜叉ヶ池・夜叉ヶ丸(1212m)体力増強訓練を兼ねて、南越前町の「夜叉ヶ池」と「夜叉ヶ丸」へ山行する。
地理院地図
【天気】 晴れ
【コースタイム】広野登山口(9:15)~大トチの木(9:43)~夜叉ケ池(11:07/11:20)~夜叉ヶ丸(11:40/12:05)~(稜線上で休憩)~夜叉ケ池(12:35)~大トチの木(13:35)~広野登山口(14:05)
6月の下旬に入り,今年の梅雨も本格化して連日雨空が続いている。
しかし、梅雨前線が本州中部で南下し、今日一日だけ晴れる予報が出ている。
落ちてしまった体力を回復するために、福井、岐阜県境にある夜叉ヶ池へ福井県側から登る。
竜神伝説の夜叉ヶ池は、泉鏡花の戯曲『夜叉ヶ池』でも有名である。
朝7時前に集合し、名神・北陸道を走り今庄ICを出る。
R365を少し南下し、大門集落で左折れして日野川に沿った道を走る。
広野ダムから岩谷川に沿った林道を遡り、午前9時ごろ林道終点の広野登山口の駐車場に着く。
20台くらいはとめられる駐車場には、5,6台の車が止まっている。
駐車場入り口にあるトイレの脇には樹齢400年というカツラの大木が立っている。

駐車場脇には「幽玄伝説 夜叉ヶ池」と書かれた泉鏡花の石碑が建っている。

9:13、準備をし、鳥居をくぐり岩谷川を渡って歩き始める。

すぐに7,80mほど尾根を巻きながら登り、岩谷川に沿った水平な道に出る。
途中左手に夜叉滝と名付けられた滝が木々の間から眺められる。

2度ほど岩谷川を左右にわたり返しながら徐々に登っていく。

30分ほど歩くと、右手奥に樹齢300年と言われるトチの大木が立っているのを見る。

そこから道は登り坂になり、ジグザグを切りながら高度を上げていく。
50分ほど歩いて尾根上まで登り、谷からの冷風が心地よい場所で休憩する。

休憩後、ブナ林が美しい尾根を急登していく。
やっと傾斜が緩やかになり木道が現れるとしばらくで、11:08、夜叉ヶ池湖畔に着く。

ほかにも登山者が憩っている木道の上で少し休憩する。

池の中にはたくさんのイモリが泳いでいる。
目を凝らすとまだ孵ったばかりの小さなこの池固有種のヤシャゲンゴロウも少し見られる。
休憩後、稜線までいく途中では、対岸の池面に垂れた木からたくさんのモリアオガエルの卵が垂れ下がっているのを見る。

県境稜線上に出ると、東側斜面にはイブキトラノオ、アザミ、ニッコウキスゲなどが咲いている。

今年はすでにニッコウキスゲの最盛期は過ぎているようである。

右に折れて急な尾根を登り、夜叉ヶ池の展望がいい夜叉ヶ丸を目指す。
左側が切れ落ちた急な岩尾根の道を注意しながら登っていく。
途中にはササユリも咲いている。

20分ほど登り、山頂近くのササのブッシュをかき分け、11:40、夜叉ヶ丸山頂に着く。
山頂からは以前登った一等三角点の三周ヶ岳がそびえているのが見える。

他に誰もいない狭い山頂で、昼食を食べて休憩する。

昼食後、12:05、登ってきた道を下山にかかる。
眼下には夜叉ヶ池が俯瞰でき、その背後には三周ヶ岳への稜線が続いている。

夜叉ヶ池まで下り、登ってきた道を下山にかかる。
下りは1時間半ほどかかり、14:05、広野登山口へ下山する。
帰りに、越前(今庄)そばを食べようと、今庄の街中を3,4件探すも、休業中であったり、すでに時間を過ぎていたりで、残念ながら食べることは出来ない。
北陸・名神道を走り、午後5時過ぎ名古屋へ帰る。
まだまだコロナ禍前の体力が戻ってきていない。
久し振りに福井県側から夜叉ヶ池へ登ったが、山中にひっそりと佇む神秘的な池の姿には何度登っても心が癒される。
平日のためか、そんなに登山者も多くなく、夜叉ヶ丸から眺めた三周ヶ岳などの絶景も素晴らしかった。
山遊人
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