御岳大展望:小秀岳
5月6日(火) 裏木曽の名峰:小秀山(1982m)
天気がよかったので、五月の連休最終日に、御岳の大展望で有名な裏木曽の名峰小秀山へ山行する。
今迄にも登ってみたいと思っていたが、上り5時間と行程が長く二の足を踏んでいた山である。
朝6時に名古屋を出発し、中津川ICを出て、下呂への国道を走り、舞台峠手前で乙女渓谷への道をとると、2時間ほどで到着である。
7:55乙女渓谷キャンプ場から二の谷の登山道へ入る。
この二の谷は水量も非常に豊富で、渓谷には滝や淵が多く、変化に富んだ谷である。
数年前までは渓谷沿いの登山道が整備されておらず、なかなか難しいルートであったが、今は夫婦滝までは立派な桟道が整備され、とても歩きやすくなった。
途中男滝、女滝二つの夫婦滝が遠く、高くに見え始める。
ねじれ滝、和合の滝などの滝を見ながら、高度を上げて行くと、1時間少しで落差80mの立派な「夫婦滝」(男滝)に出る。
ここからが本格的な登りになる。
谷筋を離れて、ひたすらの登りである。
尾根筋に出ると、アカヤシオが所々に咲き、新緑の山肌に彩りを添えている。
尾根道を、木の根や岩につかまりながらの登りが続き、最後に「かもしか渡りの岩場」と名付けられた、垂直に近いいやな岩場を登り切ると、間もなく三の谷道との分岐に出る。
しばらくの登りで、頭上に大きく特徴的な兜岩が姿を現し、岩場を登り切ると兜岩の頂上に出る。
残雪を頂いた御岳の雄姿が初めて小秀山の後ろに姿を現す。
前方には以前登った白草山や白山も見渡せる。
もうここからは大した登りもなく、1時間ほどの山上漫歩である。
まだ残雪もあり、2,3のピークを登り下りして、12:05小秀山の山頂に到着する。
5時間ほどの登りを予定していたが、4時間少しで登ることができた。
山頂からの眺めは、予想にたがわず素晴らしいものであった。
すぐ眼の前には一点の雲もなく、御岳がすっきりと立っており、噴煙も見えるくらいである。
これほど素晴らしい御岳を眺められる山は他にはないであろう。
御岳の左肩には北アルプスの笠ヶ岳方面、右手には中央アルプス連峰や南アルプスの一部も見え、素晴らしい展望を満喫することができた。
山頂には5、6人の登山者が憩っており、今日はもうこれ以上は登ってこないようである。
昼食を食べ、しばしの憩いの後下山にかかる。
帰りは、三の谷道を下る。
こちらの道は三の谷沿いの尾根道で、ジグザグに切ってあり、大変歩きやすい道である。
途中ショウジョウバカマが頭を出し始めている。
いい加減いやになるほど下り、やっと林道に出る。
林道を30分ほど歩いて、16時過ぎ乙女渓谷キャンプ場に戻ってくる。
長い行程を覚悟していたが、思ったより順調に歩くことができ、天候にも恵まれて御岳の雄姿を仰ぎ見ることもできた。
二の谷ルートは水量豊富で清冽な流れに沿って、いくつもの滝や淵が連なり、夏場に来ても涼しいいいコースである。
新緑も美しく、春の息吹きを感じた裏木曽の山旅であった。
- 関連記事
-
- 梅雨前の大川入山 (2008/06/01)
- 新緑まぶしい戸倉山 (2008/05/17)
- 御岳大展望:小秀岳 (2008/05/06)
- 新緑の中ア:烏帽子岳 (2008/04/29)
- 湖北:花の横山岳 (2008/04/20)
*Comment
Comment_form