古寺を巡る山旅:己高山(こだかみやま) |
2014/09/10(Wed)
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9月10日(水)
湖北:己高山(こだかみやま)(922.6m) 登山教室の生徒さんたち5人と一緒に、滋賀県の湖北にある「己高山」へ山行する。 【コースタイム】 駐車場(8:07)→登山口(8:32)→六地蔵(9:30)→鶏足寺跡(10:35/10:40)→己高山(11:05/11:33)→高尾寺跡往復(12:30/13:00)→飯福時登山口(13:40)→駐車場(14:00) 台風が北へ去り、晴天が期待される天気である。 朝7時前に集合して、名神道、北陸道を走り、木之本ICを出てR303を北上し、高時川を渡った交差点を右に折れ、「己高庵」下の登山者用駐車場へ午前8時前に着く。 4、5台は停められそうな駐車場には登山者ポストが設置されている。 準備を整え、8:05、前方に己高山を見ながら林道を歩き出す。 脇の田圃にはコスモスが咲き始めており秋を感じさせる。 中ノ谷沿いの林道を20分ほど歩くと、三叉路に案内板がある。 少し先に行った林道左手にも駐車場がある。 案内看板に従って登山口を目指す。 橋を渡るとすぐに登山口がある。 谷道を左に分け、我々は尾根道を登る。 堀割り状のかなり急登の尾根道を登り、送電線下をくぐり、9:30、六地蔵に着く。 近江で最古と言われる地蔵様が、如来の脇に整列して並んでいる。 ここから緩やかになる尾根を行き、送電線をくぐり左手から谷道を合流し、馬止岩、牛止岩を過ぎる。 この辺りにはいろいろなキノコが道端に見られる。 幹に大きなコブがある「コブ杉」が右手に現れる。 10:30、中世の「鶏足寺」があった広場に着く。 「己高山鶏足寺」は、行基が草創、泰澄が開山したと伝えられる中世に繁栄した寺院ということである。 今は山門などの伽藍跡が残るのみである。 鶏足寺跡を過ぎ、山腹を直角に曲がって、己高山への最後の急な尾根に取付く。 10分ほどの急登で、11:05、三等三角点のある己高山山頂に着く。 東方面が切り開かれた山頂からは伊吹山が見える。 誰もいない山頂でゆっくりと昼食を摂る。 昼食後、ブナの多い歩きやすい尾根道を南下する。 途中何度も「旧飯福寺(現在の鶏足寺)」への案内が現れる。 送電線鉄塔のあるところからは、竹生島が浮かぶ琵琶湖が霞んで見える。 P778で尾根を西に折れていくと、P532で高尾寺跡の案内が現れる。 荷物を置いて高尾寺跡にある「逆杉(さかさすぎ)」を見に行く。 15分ほど急坂を下ると、しめ縄の巻かれた大きな杉が突然現れる。 幹回り7.8m、樹齢千年以上ということである。 登り返して、更に尾根道を下り、13:40、飯福時登山口と書かれた林道に出る。 林道を歩いて左手へ「石道寺」への道を分け、右手の階段を下りて「鶏足寺(旧飯福寺)」の参道に出る。 現在の鶏足寺はモミジの名所として知られており、参道脇には200本のモミジの古木が植えられ、秋には大勢の人で賑わうということである。 鶏足寺からハギの花咲く茶畑の中の遊歩道を通って駐車場へ午後2時に戻ってくる。 帰りにすぐ近くの「己高庵」で汗を流し、名神道を走って、午後5時名古屋へ帰る。 近くには石田三成の「三献の茶」の逸話が残る法華寺三珠院や十一面観音の石道寺などもある。 また、「己高閣」には鶏足寺の十一面観音をはじめ多くの重要文化財が納められている。 己高山は、山麓や山中に中世の寺院遺跡が多く点在し、歴史探訪を兼ねて登るといい山である。 山遊人
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