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山遊人の徒然日記

山と写真をこよなく愛するおじさんのブログです。 山行記録や旅日記また花の写真などを中心によしなし事を載せていきます。 同好の方がみえましたらお立ち寄り下さい。

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厳しかった八ヶ岳:阿弥陀岳南陵

3月25日(日)~27日(火)

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所属する会の指導員研修としてで行われた、八ヶ岳にある阿弥陀岳(2805m)南陵のバリエーションルート山行に参加する。

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3月25日(日)

天候の回復が期待される中、指導者1名と研修員5名で、八ヶ岳にある阿弥陀岳南陵に山行する。
朝9時に名古屋を出て、車2台に分乗して中央高速を走り、諏訪南ICで出て八ヶ岳山麓の原村にある「舟山十字路」という阿弥陀岳の登山口に午後1時頃に着く。
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雪が少しぱらつく天候であり、先行の登山者の車が一台あるだけである。
車を停め早速路肩にテントを設営する。
ここは車で5分ほどの所に水場もあり、絶好のテントサイトである。
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13:50、明日の偵察を兼ねて空身で稜線まで行くことにする。
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ゲートを通り、林道を30分ほど歩いて、右手の沢から尾根に取り付く。
雪はそんなにはないが、凍って滑りやすいので途中でアイゼンを履く。
20分ほど登って旭小屋から登って来る道と出会う尾根上に出る。
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見上げると雲の切れ間から青空もうかがえるようになる。
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明日の晴天を期待して、そこからテントまで引き返す。
今日は時間もたっぷりあるので、テントの中でゆったりとした時間を過ごす。
今回は6人用の大きなテントなので快適である。
午後6時頃から夕食の準備にかかり、おいしいキノコ鍋で冷えた身体を温めて、午後8時過ぎ就寝する。


3月26日(月)

夜のうちに少し雪がちらついたが、朝3時半に起きてテントの外にでるとまあまあの天気である。
朝食を済ませ準備をして、5:05、テントを後に出発する。
今日の予定は、立場岳の尾根から南陵を経て阿弥陀岳まで登り、御小屋尾根を下ってテント場まで下りてくる12時間を超す強行軍である。
昨日偵察した尾根に取り付き、立場岳までの長い尾根を登りだす。
昨日の先行者のトレースがうっすらと付いている。
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積雪がだんだんと深くなる樹林帯の道を3時間ほど登って、7:50、見通しのきかない立場岳山頂に着く。
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ここからしばらくで青ナギという右側が大きく崩壊したところに出る。
粉雪が舞い風もあるのでとても寒い。
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このあたりは展望が開けており、これから登る阿弥陀岳がガスの切れ間から時々顔を出すようになる。
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少し待っていると阿弥陀岳山頂が一瞬顔を覗かせる。
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午前10時頃無名峰というピークに着き、雪もかたくなって来たのでここでアイゼンを装着する。
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ここから先が阿弥陀岳南陵の核心部である。
(ここから先はカメラを出している余裕がなく、写真があまりない)

P1という小さな岩峰は山頂を通り、次にP2は左側を巻いて通過する。
10:30過ぎ今回の山行の最大の難所であるP3の下部に到着する。
スパッと左側が切れ落ちたバンド状なった所をザイルで確保しながら通過する。
更に今度はやや下りぎみの細いバンドを細心の注意で通過する。
この先7,80mはある通称「樋」と言われている傾斜が5,60度のガリー(溝)が待ち構えている。
ここでリーダーがルートを探してザイルを張るまで待っている間、風が強く体が硬直して耐えられない寒さである。 
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防寒対策を十分にしていなかったことが悔やまれる。
プルージックでザイルとつながりながら登るうちに体力を消耗してしまう。
モモの筋肉が痛いのとまゆ毛やまつ毛が凍って前がよく見えないのとですっかりへばってしまう。
やっとのことでガリー上部に出て次のピッチを待っている間にスリップして4,5m滑落する始末である。
ロープにつながっていたので事なきを得る。
更に登ってP4を巻き、山頂直下の斜面をやっとの思いで登り、14:40仲間が待つ阿弥陀岳山頂に着く。 
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山頂では視界も晴れ、正面に八ヶ岳の盟主赤岳が大きく聳え、その左手には横岳から硫黄岳、右手には権現岳へと連なる大展望が広がる。
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残念ながら富士山は見られなかったが、苦労して登って来た甲斐がある展望に接し、体力も若干回復する。
参加者皆大展望に満足して15:00下山にかかる。
摩利支天の岩稜を越え、急な御小屋尾根を下り始める。
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傾斜がやや緩くなった途中の日当りのいい場所で昼食を摂る。
青空に映えて樹氷がきれいである。
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正面には権現岳と網笠山が聳えている。
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昼食を済ませ、長い御小屋尾根を下り、途中の御小屋山から舟山十字路への道を左にとり、樹林帯を下って18:28やっとテントサイトまでたどり着く。
13時間半にも及ぶ久し振りに長丁場の一日であった。
テントに帰って夕食をしている間鼻水が止まらない。
どうやら少し風邪をひいたようである。
また指先も少ししびれて痛い。
他の参加者も同様である。
リーダーに聞くと、1週間か10日ほどでよくなるそうである。
テントの中で長かった一日を振り返り、皆満足そうである。
途中でバテてしまい、みんなに迷惑をかけ面目もない。
明日帰るだけなので9時過ぎまで山談義に花を咲かせる。


3月27日(火)

今日は名古屋に帰るだけなので朝7時までぐっすりと寝る。
テントの外に出ると一点の雲もない快晴の天気である。
10時まで待って、近くの日帰り温泉に行き3日間の汗を流す。
東名高速を走って午後3時過ぎ名古屋に帰る。



今回の山行は、初めての残雪期の本格的な岩稜歩きの山行であった。
私個人としては、足が痛くなったりして日頃のトレーニング不足を痛感した山行であった。
また、寒い中での衣服調整など学ぶことが多い山行でもあった。
初めての体験が多く、辛かったけれど感動もいっぱいであり、生涯忘れえぬ思い出となる山行であった。
最後になったが、このような一人では絶対に経験できない山行に我々を連れてきていただいたリーダーに感謝を申し上げたい。

                        山遊人
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