鈴鹿山系でのビヴァーク研修山行
10月24日(土)~25日(日)
所属する山の会が主催して、鈴鹿釈迦ヶ岳、愛知川流域において行われた、非常時のビヴァーク体験やセルフレスキューなどの技術研修山行に参加する。
参加者は全員で17名である。

(GPSデータを地図上に落としました。途中電池切れで手書きのところがあります)
10月24日(土)
朝7時半に集合し、4台の車に分乗して9時半前に三重県の鈴鹿山麓の朝明渓谷に到着する。
朝明茶屋へ移動し、小屋前広場でリーダーよりセルフレスキューなどの講習を受ける。
10:50今春新しくできた中尾根登山道から釈迦ヶ岳を目指す。
庵座谷道の入口から入り、キャンプ場横から中尾根に取りつく。
少し登って尾根上に出て、後はずっと尾根通しの道である。
2時間ほどの登りでだんだんと展望が開け、御在所方面の山々も望まれる。
松尾尾根を経て、3時間ほどで釈迦ヶ岳山頂に14時過ぎに到着する。
山頂から鈴鹿主稜を南に下り、猫岳を経て羽鳥峰峠手前まで下る。
ちょうどこのあたりでは中腹から上は紅葉が見頃である。
峠から猫谷林道に下り、すぐ下の谷でリーダーが準備したラーメンを御馳走になる。
伊勢谷小屋まで下り、荷物を持って午後5時前に薄暗くなりかけた伊勢谷の道を少し登り返し、途中の河原にBCを設営し、そこで夕食を摂る。
寒くなり、皆でつつく暖かいなべ料理がおいしい。
午後8時過ぎ夜間歩行の訓練を兼ねて、ヘッドランプをつけ、根の平峠を経て北へ水晶岳を目指す。
午後9時過ぎ、水晶岳手前の登山道でビヴァークをすることとする。
曇ってはいるが、幸い風もなく、全員が思い思いにツェルトを設営する。
いつも持ってはいるが、使用するのは初めてであり、指導をうけながら何とかねぐらが出来、中に入り居心地を確かめる。
10時ごろ就寝するも、パラパラと雨が降ってきたり、風が出たりして、なかなか寝付かれない。
シュラフカバー一枚では夜中にさすがに寒く、何べんも眼が覚める。
実際のビヴァークとなればシュラフカバーもなく、大変さを実感する。
10月25日(日)
朝5時ごろ起床し、ツェルトを撤収し、水晶岳山頂に登るも、残念ながら雲が出て朝陽は見ることができない。
5:50に根の平峠に向けて下山し、峠を少し下った所から40分ほどの「ブナ清水」へ立ち寄る。
ここは谷の中の気持ちのいいところであり、ブナの春の芽ぶきの頃や紅葉の頃は素晴らしいことであろう。


伊勢谷のBCに戻り、朝食を食べ、再び伊勢谷を登って、タケ谷を下り、愛知川出合いに降りる。
愛知川はちょうど紅葉が見頃である。

私たちの班は、愛知川を渡り、クラシ谷を詰めてクラシから続く900m地点を目指すも、谷を間違えてしまい、また、戻って登り返したのでもうひとつの班と別行動になる。
急な斜面を登り、12;00にやっと900m地点鞍部に着く。
時間も遅いのでクラシにいくことは断念し下山にかかる。
もう一つの班は予定通りクラシに登ることができる。
タケ谷から伊勢谷を経て、BCに午後2時過ぎに戻ってくる。
もう一方の班は少し遅れて、午後4時過ぎに無事到着する。
BCを撤収して、暗闇迫る午後5時過ぎ全員無事で朝明茶屋へ帰着する。
私にとって今回の研修山行は、いろいろと初めての体験が多く、実に成果のあるものであった。
特に、ビヴァーク体験は寒くつらい体験であり、実際にビヴァークをしなければならない事態におちいったら大変であろうことを実感する。
また、夜間歩行や地形図を見ながらルートを探しての歩行体験も勉強になった。
これからも安全登山に心がけ、楽しい山行を続けたいものである。
最後になったが、いろいろとご指導いただいたリーダー、サブリーダーには感謝を申し上げたい。
山遊人
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