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山遊人の徒然日記

山と写真をこよなく愛するおじさんのブログです。 山行記録や旅日記また花の写真などを中心によしなし事を載せていきます。 同好の方がみえましたらお立ち寄り下さい。

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湖北小谷山に戦国ロマンを訪ねて

6月27日(土)

    湖北:山本山(324m)・小谷山(495m)

所属する山の会で、戦国史跡の探訪を兼ねて湖北の山本山・小谷山に山行する。
マイクロバスをチャーターしての14人の気の合った仲間同士の山行である。

湖北地方は、姉川の合戦や小谷城の戦いなどの舞台になった戦国時代の史跡の多く点在する地方である。
小谷山は、浅井(あざい)・朝倉連合軍と織田・徳川連合軍が3年間にわたり戦い、敗れた浅井家や朝倉家が滅亡し、戦国の悲劇の舞台となった小谷城址がある山である。
琵琶湖岸にある山本山は、お椀をふせたような丸い特徴のある山容の山で、山頂には近江源氏ゆかりの山本山城の遺跡がある。
また、この山本山山頂や山麓の尾上海岸は日本の夕日百選にも選ばれた絶好の写真スポットとしても有名なところである。

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朝7時30分に名古屋を出発し、名神高速を走り、長浜ICを出て、国道8号線を北へ湖北町の山本山山麓の朝日山神社駐車場へ9時前に到着する。
準備運動をして、9時15分頃に朝日小学校横の登山道を登り始める。
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すぐに常楽寺という寺院があり、登山道脇にはたくさんの素朴な顔をした石仏が並んでいる。
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一本調子の登り坂を30分ほどで山本山城本丸前の展望台へ到着する。
ここからは琵琶湖方面がよく見渡せ、すぐ目の前には竹生島がぽっかりと浮かんでおり、右手には葛籠崎や桜並木で有名な海津大崎などの奥琵琶湖方面がかすんでいる。
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ここからは「近江湖の辺の道」が北へ琵琶湖に沿って続いており、7本槍で名高い賤ヶ岳へは3時間ほどで行くことができるらしい。
機会があれば一度歩いてみたい道である。
展望を堪能した後同じ道を下山し、バスで10分ほどの小谷山登山口に移動する。
小谷山登山口駐車場には休憩所やトイレも完備されている。
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車道はこの少し先の金吾丸跡まで続いているので、途中の望笙峠まではバスで上がる。
峠からは、先ほど登ってきた山本山方面の眺めがよく、ここから歩き始める。
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しばらく歩くと案内板のある金吾丸跡前に出て、車止めがあり、ここから本格的な登山道になる。
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ここからは番所跡や馬洗いの池跡などの小谷城遺跡が尾根に沿って転々と続いている。
桜馬場跡の琵琶湖方面の展望がきく広場で30分ほどの昼食休憩をする。
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昼食後、遺跡の続く道を上へと辿り、浅井長政が自刃したという赤尾屋敷跡を通り、すぐに本丸跡である。
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本丸跡と言っても少し石垣が残っているだけで、440年前の栄華の跡は草木に埋もれ、跡かたも残っていない。
まさに、『古城よ一人何偲ぶ……』という雰囲気である。
天守閣などの建物は豊臣秀吉が、長浜城を建てたときに利用されたそうである。
それにしてもよくこんな山の上に城を築いたものである。
小谷城は日本の五大山城の一つとして有名である。

小谷城最上部(395m)の山王丸跡から登山道は西へ少し下り、清水谷道との分岐点に出る。
ここから小谷山山頂までは少し傾斜の増した階段状の登山道が20分ほど続き、途中伊吹山方面の展望がよいところを通り、大嶽城(おおづくじょう)があった小谷山山頂(495m)に到着する。
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樹林の中の山頂は展望はきかないが、少し下ると琵琶湖方面の展望地がある。
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山頂では全員で記念写真を撮り下山にかかる。
下山は、武家屋敷跡などが残る清水谷(きよみずたに)道を通り、谷の中のうす暗い道を1時間ほどで午後2時過ぎに「小谷城戦国歴史資料館」のある広場に出る。
ここは展示室が2つほどの小さな資料館であるが、浅井氏の小谷城の盛衰の歴史をよく理解することができる。(入館料200円)
資料館の背後には今登ってきた小谷山の双耳峰が聳えている。
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ここで迎えのバスに乗り、10分ほど走って、戦国時代の絶世の美女として伝えられている浅井長政夫人お市の方も入ったという須賀谷温泉へ行き、一日の汗を流し、渇いたのどを潤す。
女性の皆さんは美人の湯の温泉につかり、風呂上がりの顔はみんな輝いている。
帰りのバスで本日の感想や反省をしながら午後5時半無事に名古屋に帰り着く。
とても蒸し暑い天気の中での山行であったが、戦国歴史ロマンを秘めた湖北地方を訪ねる山行ということで、いつもの山行とはまた一味違ったものとなった。
特に、小谷城址には桜やモミジの木が多く、きっと季節には素晴らしいことであろう。
気軽に登ることができる山なので、機会があればまた訪れてみたいものである。
                         山遊人

 

 

 

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