歴史ある湖東の里山に登る:三上山
2022年12月16日(木)
滋賀県野洲市:三上山(432m)
山仲間2人と一緒に、滋賀県湖東の野洲市にある「三上山」へ山行する。
三上山は「近江富士」とも呼ばれ、標高は低いが琵琶湖の周辺のどこからでも指摘できる円錐形の端正な形をした山である。
昔から古事記や和歌などにも詠まれ、藤原秀郷(俵藤太)による大ムカデ退治伝説でも有名である。

【1/25000地形図】:野洲
【コースタイム】
御上神社駐車場(8:38)~天保義民碑(8:47)~登山口(8:51)~妙見堂跡(9:00)~割岩(9:17/22)~展望台(9:45/48)~三上山(9:51/10:01)~雌山(10/31)~表・裏道分岐(10:45)~御上神社駐車場(10:55)
【天気】 晴れのち曇り
今冬一番の寒波が襲来し寒い朝である。
朝7時前に集合し、名神道を走る。
竜王ICを出て下道を少し走り、午前8時半前にR8沿いにある御上神社の駐車場に着く。
現地は、気温は低いが晴れていい天気である。
きれいなトイレも設置され、20台近くは止められそうな駐車場である。

準備をして、8:38、神社前を通り、R8に沿って歩き始める。

田圃の向こうには端正な形をした三上山が冬空に聳えているのが見える。

信号機で右に折れ、集落を抜けて登山道に入る。

すぐに「天保義民碑」前に出る。
江戸期の天保時代、不平な検地に反対し、農民のために命をかけた土川平兵衛らの偉業をしのぶ碑が建っている。


碑を過ぎてすぐに獣除けの柵を開けて登山道に入る。

すぐに表登山道と裏登山道の分岐に出て、登りは表登山道をとる。
妙見堂跡を過ぎると徐々に急坂になっていく。

しばらく登っていくと、「割岩」と名付けられたパックリと二つに割れた大岩が現れる。
ザックを外して狭い岩の間を通り抜ける。

割岩から先の岩の多い急坂を登り、9:45、山頂直下の展望台に出る。

展望台からは、湖東の街の向こうに琵琶湖が広がり、その向こうには比叡山方面も見える。

展望台を過ぎてすぐ鳥居の建つ山頂の社に出る。

9:51、社裏の眺望のない三上山山頂に着く。

山頂の気温計が0℃を示すほど寒いので、コーヒーを飲んでしばらく休憩する。
休憩後、10:01、裏道を下山にかかる。
樹林の中の道を30分ほど下り、少し登り返して、10:31、展望のきかない雄山山頂に立ち寄る。

更に下り、途中で表道との分岐に出て、国道を渡り、10:55、御上神社駐車場に戻る。
今日の山行は2時間少しで終わったので、帰りに「長命寺」と「安土城址」に立ち寄ることにする。
車で少し走り、午前11時半ごろ西国三十三ヶ所第31番札所長命寺に着く。
長命寺山の中腹にある長命寺へは808段続く階段を登らなけらならない。
しかし、以前登ったことがあるので、車で長命寺まで行き、歩いて登ってくる仲間二人を待つことにする。
駐車場から階段を少し登っていく。

しばらく登ると、赤い三重塔と本堂が見えてくる。

その先には重要文化財となっている立派な本堂が建っている。

「琵琶湖周航の歌」の歌詞碑が建っている。
この歌の歌詞では西国10番となっている。

眼下に琵琶湖の眺望が広がる境内は、時々観光客が来るだけで静かである。

奥にある鐘楼前のもみじの紅葉がきれいである。

参拝を済ませた後、さらに「西の湖」に沿って車で走り、12時半過ぎ安土城址の駐車場に着く。

安土城は、織田信長が全国統一を目指し、夢をかなえるため建てた壮大な城であった。
しかし、本能寺の変が勃発し、建ててからわずか3年で滅んでしまった信長の夢のあとである。
大手門跡の入口で拝観料を払い、両側に羽柴秀吉や前田利家の館跡の残る石の階段を登っていく。

さらに登っていくと信長公本廟がある。

本廟からすぐに礎石だけが残る本丸跡に出る。

その先にある天主跡の土手の上からは西の湖などが見える。
我々が登って来た三上山も遠くに見える。

帰りに「憁見寺」跡に立ち寄る。

三重塔や仁王門が残っている。

拝観を終了し、午後2時前に駐車場まで戻る。
車に乗り込み、彦根ICから名神道を走って、午後4時ごろ名古屋へ帰ってくる。
三上山は、琵琶湖周囲のどこから見ても特徴的で端正な形で聳えている。
2時間足らずで登れる里山的な山であるが、史跡や岩場などもあり魅力的な山であった。
帰りに訪れた長命寺は、琵琶湖岸に聳える長命寺山の中腹にあり、眺望に優れた歴史的な寺院であった。
また、安土城址も、石垣以外には何も残っておらず、歴史の儚さを感じさせる史跡であった。
滋賀県野洲市:三上山(432m)
山仲間2人と一緒に、滋賀県湖東の野洲市にある「三上山」へ山行する。
三上山は「近江富士」とも呼ばれ、標高は低いが琵琶湖の周辺のどこからでも指摘できる円錐形の端正な形をした山である。
昔から古事記や和歌などにも詠まれ、藤原秀郷(俵藤太)による大ムカデ退治伝説でも有名である。

【1/25000地形図】:野洲
【コースタイム】
御上神社駐車場(8:38)~天保義民碑(8:47)~登山口(8:51)~妙見堂跡(9:00)~割岩(9:17/22)~展望台(9:45/48)~三上山(9:51/10:01)~雌山(10/31)~表・裏道分岐(10:45)~御上神社駐車場(10:55)
【天気】 晴れのち曇り
今冬一番の寒波が襲来し寒い朝である。
朝7時前に集合し、名神道を走る。
竜王ICを出て下道を少し走り、午前8時半前にR8沿いにある御上神社の駐車場に着く。
現地は、気温は低いが晴れていい天気である。
きれいなトイレも設置され、20台近くは止められそうな駐車場である。

準備をして、8:38、神社前を通り、R8に沿って歩き始める。

田圃の向こうには端正な形をした三上山が冬空に聳えているのが見える。

信号機で右に折れ、集落を抜けて登山道に入る。

すぐに「天保義民碑」前に出る。
江戸期の天保時代、不平な検地に反対し、農民のために命をかけた土川平兵衛らの偉業をしのぶ碑が建っている。


碑を過ぎてすぐに獣除けの柵を開けて登山道に入る。

すぐに表登山道と裏登山道の分岐に出て、登りは表登山道をとる。
妙見堂跡を過ぎると徐々に急坂になっていく。

しばらく登っていくと、「割岩」と名付けられたパックリと二つに割れた大岩が現れる。
ザックを外して狭い岩の間を通り抜ける。

割岩から先の岩の多い急坂を登り、9:45、山頂直下の展望台に出る。

展望台からは、湖東の街の向こうに琵琶湖が広がり、その向こうには比叡山方面も見える。

展望台を過ぎてすぐ鳥居の建つ山頂の社に出る。

9:51、社裏の眺望のない三上山山頂に着く。

山頂の気温計が0℃を示すほど寒いので、コーヒーを飲んでしばらく休憩する。
休憩後、10:01、裏道を下山にかかる。
樹林の中の道を30分ほど下り、少し登り返して、10:31、展望のきかない雄山山頂に立ち寄る。

更に下り、途中で表道との分岐に出て、国道を渡り、10:55、御上神社駐車場に戻る。
今日の山行は2時間少しで終わったので、帰りに「長命寺」と「安土城址」に立ち寄ることにする。
車で少し走り、午前11時半ごろ西国三十三ヶ所第31番札所長命寺に着く。
長命寺山の中腹にある長命寺へは808段続く階段を登らなけらならない。
しかし、以前登ったことがあるので、車で長命寺まで行き、歩いて登ってくる仲間二人を待つことにする。
駐車場から階段を少し登っていく。

しばらく登ると、赤い三重塔と本堂が見えてくる。

その先には重要文化財となっている立派な本堂が建っている。

「琵琶湖周航の歌」の歌詞碑が建っている。
この歌の歌詞では西国10番となっている。

眼下に琵琶湖の眺望が広がる境内は、時々観光客が来るだけで静かである。

奥にある鐘楼前のもみじの紅葉がきれいである。

参拝を済ませた後、さらに「西の湖」に沿って車で走り、12時半過ぎ安土城址の駐車場に着く。

安土城は、織田信長が全国統一を目指し、夢をかなえるため建てた壮大な城であった。
しかし、本能寺の変が勃発し、建ててからわずか3年で滅んでしまった信長の夢のあとである。
大手門跡の入口で拝観料を払い、両側に羽柴秀吉や前田利家の館跡の残る石の階段を登っていく。

さらに登っていくと信長公本廟がある。

本廟からすぐに礎石だけが残る本丸跡に出る。

その先にある天主跡の土手の上からは西の湖などが見える。
我々が登って来た三上山も遠くに見える。

帰りに「憁見寺」跡に立ち寄る。

三重塔や仁王門が残っている。

拝観を終了し、午後2時前に駐車場まで戻る。
車に乗り込み、彦根ICから名神道を走って、午後4時ごろ名古屋へ帰ってくる。
三上山は、琵琶湖周囲のどこから見ても特徴的で端正な形で聳えている。
2時間足らずで登れる里山的な山であるが、史跡や岩場などもあり魅力的な山であった。
帰りに訪れた長命寺は、琵琶湖岸に聳える長命寺山の中腹にあり、眺望に優れた歴史的な寺院であった。
また、安土城址も、石垣以外には何も残っておらず、歴史の儚さを感じさせる史跡であった。
山遊人
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