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雨間を縫って:赤岳

2022年7月20日(水)~21日(木)

八ヶ岳:赤岳(2899.4m)

所属山岳会の夏山山行で、一泊二日の日程で、八ヶ岳連峰の赤岳から硫黄岳までの縦走山行に出かける。
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【地形図】:八ヶ岳西部・八ヶ岳南部



7月20日(水)

美濃戸~行者小屋~赤岳

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【コースタイム】
美濃戸(9:45)~行者小屋(13:12/38)~阿弥陀岳分岐(15:37)~赤岳(16:30/40)~赤岳頂上山荘(16:45)

【天気】 晴れ時々曇り




ここ数日、日本列島上に前線がかかっており、天候を心配していたが、その前線が太平洋側に南下し、今日、明日は何とか天気が持ちそうな予報である。
4名の参加を得て、朝6時半に集合し、中央道を走る。
諏訪南ICを出て、北東へ走り、美濃戸口へ着く。
美濃戸の駐車場が空いているか心配だったので、今回は事前に「やまのこ村」の駐車場を予約してある。
美濃戸からの荒れた林道を走り、午前9時半前に駐車場へ着く。
平日にもかかわらずかなりの車が駐車している。
準備をして、9:45、に南沢から行者小屋を目指して歩き始める。
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5分ほど歩いて、美濃戸山荘前分岐から南沢に入る。
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南沢に沿った道をゆっくりと登り、午後1時過ぎ行者小屋に着く。
小屋前から振り仰げば、大同心や小同心を従えた横岳の稜線が見える。
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赤岳山頂方面も林の上から見えている。
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小屋前のベンチで昼食を食べて休憩する。
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13:38、安全のためにヘルメットを装着し、赤岳を目指して登り始める。
歩き始めてしばらくし、マムート階段と言われる階段の続く急坂に差しかかるころから体調が思わしくなく、ペースがなかなか上がらない。
4日前に第4回のコロナワクチンを接種したので、その副反応のせいではないかと推察する。
何度か休みながら何とか登っていく。
登るにつれ横岳方面がせりあがってくる。
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赤い岩壁の赤岳も目の前にせりあがってくる。
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さらに登っていくと、中岳の向こうに阿弥陀岳も見えてくる。
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阿弥陀岳への分岐あたりまで登っていくと、ガレ場の斜面に高山植物の女王と言われるコマクサがたくさん咲いている。
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そのほかイワギキョウなど夏の高山植物がたくさん見られ、くじけそうな心を和ませてくれる。
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分岐で左折れし、岩の重なる急坂を県境稜線に向けて登っていく。
40分ほどで県境稜線に出て左折れし、最期の急坂を登り、16:30、誰もいない一等三角点の赤岳山頂に立つ。
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山頂に立つ頃よりガスがかかり出し、残念ながら周囲の眺望は得られない。
記念写真を撮った後、山頂直下に建つ赤岳頂上山荘に入る。
今日の宿泊者は、我々の他に男性の登山者が一人だけである。
午後5時半から展望室で夕食を頂きながら談話をしていると、窓の外のガスが切れ出し、周囲の山々が見え始める。
東には、奥秩父の金峰山や瑞牆山が見えている。
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南東には甲府盆地の上に富士山の山頂が薄っすらと姿を現す。
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外に出てみると、雲に隠れてよく見えないが、琵琶湖の上に夕日が沈む西の空が赤く染まっている。
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部屋に戻って床に入り、疲れのためか午後8時の消灯後、すぐに眠りに就く。



7月21日(木)

赤岳~地蔵の頭~行者小屋~美濃戸

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【コースタイム】
赤岳頂上小屋(6:05)~赤岳展望荘(6:30)~地蔵の頭(6:37)~行者小屋(7:30/8:08)~やまのこ村(11:22)

【天気】 稜線は霧、下界では曇り時々晴れ




今日の天気は、午前中は何とか持つが、午後からは雨が降り出す予報が出ている。
朝5時前に目を覚ますと、小屋の外は深いガスで何も見えない。
今日は、予定では横岳~硫黄岳を経て赤岳鉱泉へ下山する計画であるが、途中で天候を見て判断することにする。
午前5時半に朝食を食べた後、6:05、小屋を出発する。
外はガスが深く、風も結構強く吹いている。
急な斜面を下りていくと、時々ガスの切れ間から赤岳展望荘や横岳方面が見下すことが出来る。
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30分ほどかかり、地蔵の頭まで下りてくる。
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ガスと強風のため、ここから先の縦走を諦め、地蔵尾根を下山することにする。
鎖場や梯子の続く急坂を注意しながら下る。
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1時間弱かかり、7:30、行者小屋へ下りてくる。
小屋のあたりでは薄日も射し、横岳から赤岳の稜線も見えている。
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小屋の前のベンチでコーヒーを飲みながらゆっくりと休憩する。
休んでいる間にも登山者が次々と登ってくる。
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8:08、南沢を写真を撮りながらのんびりと下山する。
北八ヶ岳のような苔の森に薄日が差し込み美しい。
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足元のスギ苔の新芽が輝いて見える。
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3時間ほどかけてゆっくりと下り、11:22、やまのこ村の駐車場へ無事下り立つ。

帰りに、近くの日帰り温泉に立ち寄り、2日間の汗を流す。
諏訪南ICから高速に乗り、途中の諏訪湖SAで昼食を食べた後、中央道を走り、午後4時半ごろ名古屋へ帰り解散する。



今年の夏は早々に梅雨明け宣言がされたが、その後7月に入ってから不順な天候が続いている。
そんな中、たまたま計画した期間だけは雨にたたられなく幸運な天候に恵まれた。
一日目は晴れ間が出るいい天気で、赤岳へ登る途中でも展望が広がっていた。
途中ではコマクサなどの高山植物をたくさん見ることも出来た。
赤岳山頂ではガスがかかって眺望は得られなかったが、夕方にはガスも切れ始め、富士山なども見ることが出来た。
二日目は、あいにくのガスと強風で、硫黄岳までの縦走を諦めたた。
横岳と硫黄岳の間に広がるコマクサ群落を見ることが出来なかったのは残念であった。
最期に、コロナウイルス感染防止ワクチンを接種した直後の影響だと推察するが、今までに経験したことがないくらいの体調不良に襲われた。
全く力を出すことが出来ず、他の人に迷惑をかけてしまったことは大いに反省点であった。
下界の生活では何ともなかったが、ワクチン接種の副反応の影響を軽く見ていた。
山行に出かけるときは万全の体調で出かけることの大切さを改めて痛感した山行であった。

山遊人

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