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 古の道を辿って:鉢伏山 

2022年6月16日(木)

敦賀:鉢伏山(761.8m

所属支部の定例山行で、福井県敦賀市にある「鉢伏山」へ山行する。
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【地形図】:板取(1/25000)

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【コースタイム】
新保登山口(8:50)~爪描き地蔵(9:15/30)~腰掛石(9:45)~木ノ芽峠(10:10/15)~鉢伏山(10:40/11:15)~言奈地蔵(11:45/50)~ 木ノ芽峠(12:10)~新保登山口(12:45)

【天気】 曇り時々晴れ




梅雨前線が本州南岸に停滞し、雨を心配ながら出発した。
4名の参加を得て、朝7時目に出発し、名神道、北陸道を走り、木之本ICを出る。
R365を北上し、栃ノ木峠を越え、R476の木ノ芽峠トンネルを抜けてすぐ右折れする。
午前8時半過ぎ、新保の木ノ芽古道登山口の駐車場に駐車する。
現地は、曇ってはいるが、すぐには雨が降ることはなさそうな天気である。
準備をして、8:50、「木ノ芽古道」を木ノ芽峠に向けて歩き始める。
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この木ノ芽古道は、平安時代初期より明治時代まで、千年に渡り敦賀と福井を結ぶ街道として使われた道である。
紫式部、道元禅師、松尾芭蕉などの古の偉人達も通った歴史的な古道である。
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新緑の中の「中部北陸自然歩道」となっている道を緩やかに登っていく。
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30分弱歩き、左手に少し外れた所にある「爪描き地蔵」を見に行く。
前回来た時もそうであったが、大きな岩に線彫りで描かれているという地蔵菩薩像は、岩が苔むして分かりづらく、今回も見つけることが出来なかった。
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紫式部が、越前の国司であった父に連れられて通ったときに詠んだという案内標識が建っている。
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少し先には、峠越えの旅人が休んだという「腰掛石」がある。
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峠の少し下に、明治天皇がこの地方を行幸の折にこの峠でお休みになり、その時にここの源流の水を汲んで食事などを出したという「明治天皇御膳水」遺跡がある。
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今でも冷たい水が溜まっている。
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登り始めて、1時間少しかかり、10:10、木ノ芽峠に着く。
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峠には、昔からこの峠の茶屋番であった「前川家」の時代を感じさせる茅葺の家屋が残っている。
以前来た時には前川家の末裔の方がみえたが、今日は留守のようである。
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永平寺を開山した道元禅師の歌碑も建っている。
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平清盛の父、若狭の国守となった「平忠盛」の墓も建っている。
(前川家は、この平氏に関係があるらしい)
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少し休んだ後、峠から北陸電力の送電線鉄塔保守用の道を登っていく。
ブナの茂る森を抜け、「今庄365スキー場」のゲレンデ跡に飛び出す。
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ゲレンデリフト最上部を通り、「鉢伏城址」を過ぎる。
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10:40、草原の広がる二等三角点の鉢伏山山頂に着く。
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山頂からは、西に敦賀半島を背にして敦賀湾を眼下に見下ろすことが出来る。
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霞んではいるが、敦賀の街もかすかに見下ろすことが出来る。
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山頂の案内標識には、モスクワや北京、ソウルまでの距離が書かれていて面白い。
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他に誰もいない山頂標識の下のベンチで早めの昼食を食べて休憩する。
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昼食後、11:15、下山にかかる。
帰りは、地図を頼りにスキー場ゲレンデの中の草原を下る。
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30分ほど下り「言奈地蔵(いうなじぞう)」堂に着く。
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昔この峠を越えた馬子が、旅人を殺して金を奪い、この地蔵に「地蔵言うな」と行ったという言い伝えがあり、「言奈地蔵」と呼ばれている。
地蔵堂はかなり古く、茅葺屋根の上にも草が生えており、近い将来には朽ち果てそうである。
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道端に生えているワラビをとりながら、15分くらいで木ノ芽峠に戻る。
峠から一気に下り、12:45、新保の登山口に戻ってくる。

帰りに、近くの新保の集落内にある幕末悲劇の党、「水戸天狗党」の「武田耕雲斎」本陣跡を訪ねる。
一橋慶喜を頼って筑波山で挙兵し、京を目指して木ノ芽峠を越えてきた天狗党は、ここで加賀藩に降伏し、敦賀に送られた後、353名が斬首された。
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帰りに、日帰り温泉に立ち寄り、関ケ原から養老方面を通り、午後5時ごろ名古屋へ帰る。



今日の山行は、途中歴史を感じながら古道木ノ芽峠越えをして鉢伏山に登った。
山自体はハイキング程度の山であったが、古人も越えたという木ノ芽峠越えの道は、千年の昔を感じさせてくれる道であった。
梅雨の晴れ間の一日、往時を偲びながら、楽しい山行が出来た。
これからも文化や歴史的な遺跡を巡りながらの山行もしていきたい。
山遊人

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