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大寒前に湖東の山を歩く:金勝アルプス
2023/01/20(Fri)
2023年1月19日(木)

金勝アルプス:竜王山(604.6m)・天狗岩(509m)

一年でいちばん寒い時期を迎えた一日、山仲間2人と、琵琶湖東南の栗東市にある「金勝(こんぜ)アルプス」に山行する。
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【地形図】:瀬田・三雲

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【コースタイム】
上桐生駐車場(8:20)~落ヶ滝(8:51)~主稜線分岐(9:20/25)~天狗岩(10:00/10)~白石峰(10:38/11:04)~竜王山(11/20/25)~白石峰(11:40)~国見岩(11:47)~狛坂摩崖仏(11:10/13)~林道分岐(12:27)~逆さ観音(13:20)~オランダ堰堤(13:27)~上桐生駐車場(13:36)

【天気】 晴れのち曇り



来週早々今季最高の寒波が襲来するという予報が出ているが、その前の晴天が予想される一日である。
朝6時半過ぎに出発して新名神道を走り草津田上ICを出る。
高速下をくぐり桐生の町の堤防道路を走り、午前8時過ぎに金勝アルプスの登山口となっている上桐生駐車場に着く。
土日は駐車料金がいるが、平日なので無料である。
まだ早い時間なので、広い駐車場には3,4台の車が駐車しているだけである。
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8:20、かなり冷え込んで霜の下りている道を歩き始める。
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2,3度沢を渡りながら徐々に高度を上げ、8:51、花崗岩の一枚岩を垂直に流れ落ちる「落ヶ滝」の下に着く。
真冬のためか流れ落ちる水量は少ない。
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正規の登山道は少し戻って登るのだが、踏み跡のある滝横の道を登っていく。
ロープのかかる急な岩場を直登する。
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30分ほど登り、鶏冠山と天狗岩をつなぐ主稜線との分岐出て少し休憩する。
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主稜線を右に折れて天狗岩を目指す。
尾根道は花崗岩の大岩が多くなる。
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途中の展望がきくところからは、琵琶湖やその向こうの比叡山がよく見える。
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丸い天狗岩の岩峰群が徐々に近づいてくる。
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稜線の道を30分ほど歩き、天狗岩の下に着く。
そこからロープをつかんで岩の上をよじ登っていく。
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花崗岩の間につけられた狭い道を登り、10:00、天狗岩の上に立つ。
岩の上からは、西に琵琶湖、北には昨年末に登った三上山(近江富士)が眼下に広がっているのが見える。
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西には眼下に新名神道が走っている。
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展望を楽しんだ後、花崗岩の間に付けられた道を下る。
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稜線に戻り、耳岩を過ぎ、10:38、竜王山への分岐の白石峰に着く。
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この頃より天気が曇り始め寒くなってくる。
風をよけて分岐にあるベンチで昼食を摂って休憩する。
休憩している間にも次々と登山者が登って来る。
休憩後、竜王山へ向けて歩き始める。
すぐに、道の左手傍らに小さな「茶沸かし観音」がある。
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分岐から15分ほどで竜王山山頂直下にある「金勝寺八大龍王社」に出る。
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社のすぐ上に金勝アルプス最高峰の四等三角点竜王山山頂がある。
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山頂からは琵琶湖や三上山が霞んで見える。
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山頂を後に白石峰まで戻り、左に折れて狛坂摩崖仏方面への下山路を下る。
途中には、大岩に仏様が掘られた「重ね岩」がある。
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そのすぐ下で「国見岩」の展望台に着く。
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展望台からは、鶏冠山や天狗岩、三上山が見える。
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白石峰から30分ほど下って樹林帯に入り、狛坂寺跡にある「狛坂摩崖仏」に出る。
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高さ約6m、幅3.6mの大きな花崗岩の壁面に、高さ3mの阿弥陀如来坐像を中尊として、観音・勢至の両脇侍が刻まれ、その周囲に12体の仏像が彫られいる。
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作成時期は、奈良時代とか平安時代とか言われているが、はっきりしていないらしい。
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更に谷道を15分ほど下り、12:27、林道との分岐出る。
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分岐を右に折れて林道を歩いていく。
新名神道をくぐった先で土砂崩れで林道が通行止めになっており、右手の林道を迂回していく。
元の林道に出て、左手に少し入った所にある「逆さ観音」に立ち寄る。
鎌倉時代に、大岩に彫られたものである。
しかし、明治時代にこの下にあるオランダ堰堤を作るため、そのあたりの岩石を掘り出したとき、観音様の彫られた大岩が、この場所に転がり落ちて逆さになったということである。
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逆さ観音から林道を少し下り、オランダの建築家デレーケの指導で明治22年に築かれた石積みの「オランダ堰堤」に出る。
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デレーケの胸像も建っている。
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沢を渡って10分ほど歩き、13:36、駐車場に戻ってくる。

帰りに、守山市の琵琶湖畔にある「佐川美術館」に立ち寄る。
ここの美術館はシルクロードの絵画で有名な日本画家「平山郁夫」の作品が中心に展示されている。
彼の多くの日本画や水彩画が展示されている。
シルクロードにはいつか行ってみたいと思っていたが叶わなかった。
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1時間ほど作品を鑑賞した後、栗東ICから名神道に乗り、草津JCTから新名神道を走り、午後5時半ごろ名古屋へ帰ってくる。



今日は数年ぶりに金勝アルプスに山行した。
ここは500~600mほどの山々が続き、稜線上には花崗岩の大岩が点在し、その上からの眺望に優れている。
また、麓には狛坂摩崖仏などの見どころも多く、変化に富んだ山行が出来た。
一年でいちばん寒い時期に陽だまりを求めて歩いたいい山行であった。
山遊人
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岐阜のグランドキャニオン~大展望の山頂へ:遠見山・納古山
2023/01/16(Mon)
2023年1月15日(日)

岐阜県七宗町:遠見山(272m)・納古山(633m)

仲間2人と一緒に、近年「岐阜のグランドキャニオン」としてSNSなどで人気のある岐阜県川辺町にある飛騨川の大蛇行地点を見ながら遠見山に登り、そこから尾根伝いに納古山まで縦走山行をする。
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【地形図:上麻生】

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【コースタイム】
北部公民館(7:28)~見晴岩(7:48/59)~遠見山(8:07/10)~第1鉄塔(8:25)~第2鉄塔(9:10)~納古山(10:15/50)~展望台(11:08)~林道出合(11:45)~R41出合(12:25)~北部公民館(12:31)

【天気】 晴れ後曇り



前日来の雨も上がり、気温が上がる予報が出ている。
朝6時半前に出発し、名古屋高速からR41を走る。
下麻生駅を過ぎ、飛騨川橋手前にある川辺町の北部公民館に午前7時半前に着く。
階下に10台程度は駐められそうな駐車場があり、遠見山登山者に開放している。
準備をして、7:48、案内に従い、信号を渡り、遠見山への登山口に行く。
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頭上に見えるのが岐阜のグランドキャニオンが見下ろせる見晴岩の岸壁。
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すぐにJR高山線の下をトンネルでくぐる。
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地元の会で標識などがよく整備されいる登山道をジグザグに登っていく。
30分ほど登り、見晴岩への分岐に出て左折れする。
すぐにグランドキャニオンを見下ろすことが出来る見晴岩に着く。
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岩の上に上ると、雨上がりの後の少し雲がかかる「岐阜のグランドキャニオン」が眼下に見下ろされる。
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同行者が盛んにシャッターを切っている。
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このあたりの尾根直下は垂直に切れ落ちた岸壁である。
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後続者が登って来たので、分岐まで引き返して遠見山へ登る。
山頂にはかつて下麻生城があり、城池という水たまりのような池がある。
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左手には遠見岩があり、その上からは美濃太田方面の街並みが見える。
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遠見山山頂まで登ると、秋葉神社の祠が祀られている。
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山頂で記念撮影。
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ここからも飛騨川の蛇行がよく見える。
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北にはこれから辿る納古山への尾根筋が続いているのが見える。
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尾根を15分ほど歩き、送電線鉄塔下に出る。
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更に小ピークを越え、山腹道を徐々に登り、9:10、再び鉄塔下をくぐる。
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一旦少し下った後、納古山への200m程の急登を喘ぎながら登る。
山頂直下には「通し岩」と名付けられた岩くぐり箇所がある。
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そこを過ぎて間もなく、10:15、二等三角点の納古山山頂に着く。
山頂は既に大勢の登山者で賑わっている。
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納古山山頂からは360度の大展望が広がる。
一番目立つのは、何といっても北西に聳える御嶽山である。
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北西には真っ白な白山連峰が見える。
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東には中央アルプスの峰々が薄っすらと見えている。
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その右手には恵那山も雲の上に頭を出している。
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眼下には蛇行する飛騨川も見下ろされる。
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眺望を楽しみながら山頂のベンチでゆっくりと食事をする。
休んでいる間にも次々と登山者が登って来る。
30分以上も休み、10:50、マスコットのノコリンに別れを告げ下山にかかる。
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帰りは大牧谷コースを下る予定である。
最初は中級コースの山頂直下の岩場を過ぎ展望台に出る。
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展望岩から少し先で大牧谷コースへ入る予定であったが、尾根を間違えてし下りてしまう。
薄い踏み跡やテープもついており、地形図で見ると大牧谷と小牧谷の間の沢に出られそうなのでそのまま尾根を下っていく。
下るにつれ段々と踏み跡が薄くなってくる。
地形図をよく確かめて尾根の先端近くで谷へ下り、少し歩いて林道に出る。
30分以上林道を歩いて、11:45、やっとR41に出る。
国道沿いを10分ほど歩き、12:31、北部公民館の駐車場に戻る。

帰りに、美濃加茂の道の駅「ぎふ清流里山公園」内の日帰り温泉で汗を流す。
R41を走り、午後3時過ぎ名古屋へ帰る。



最近SNSなどで話題になっている「岐阜のグランドキャニオン」に立ち寄りながら久し振りの納古山への山行であった。
見晴岩から見下ろす蛇行する飛騨川は、本物とは規模は比べ物にならないが、よく名付けたものである。
春のような暖かな中での遠見山から納古山までの尾根歩きで、適度なアップダウンもあり、久し振りに汗をかいた。
辿り着いた納古山山頂からは御嶽山を始めとして360度の眺望を楽しめた。
ただ、下りで地形図をよく確かめずに道を間違えてしまったのは反省点であった。
里山的な低山にもかかわらず、納古山の人気の高さを改めて実感できた山行であった。
山遊人
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初日の出に染まる富士山を拝す:阿知ヶ谷(白岩寺)アルプス
2023/01/02(Mon)
2023年1月1日(日)

静岡県金谷市:八幡山(211m)~白岩寺山(159.8m)

恒例となっている元旦初日の出山行で、山仲間と、静岡県金谷市にある「阿知ヶ谷(白岩寺)アルプス」に山行する。
阿知ヶ谷(白岩寺)アルプスは、金谷市内にある200m前後の山が連なる里山であるが、富士山の眺望に優れているので知られている。
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【地形図:向谷】

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【コースタイム】
白岩寺駐車場(6:00)~立石稲荷登山口(6:25)~八幡山パノラマ台(6:50/7:20)~八幡山(7:23)~八幡富士展望台7:36)~金谷沢山(7:41)~地蔵山(7:52/8:00)~白岩寺山(8:04/20)~白岩寺(8:29)~白岩寺駐車場(8:34)

【天気】 晴れ



昨年末からいい天気の日が続き、元旦も晴天が期待される。
朝3時過ぎ名古屋を出発し、湾岸道から新東名道を走り、島田金谷ICを出る。
R1を走り島田市内を抜けて、午前6時前、阿知ヶ谷(白岩寺)アルプスふもとの白岩寺(はくがんじ)の駐車場に到着する。
白岩寺山で新年の催しがあるのか、地元の人が次々と自転車で集まってくる。
まだ真っ暗な中ヘッドランプを点けて、午前6時、時計回りコースで出発する。
大津谷川に沿って少し北上し、R1の高架手前で右に折れて、立石稲荷への道を行く。
20分ほどで立石稲荷登山口に着き、ここから登山道をジグザグに登っていく。
登山口から30分ほど登り、徐々に空が白み始めた中、午前7時前、「八幡山」山頂直下の「パノラマ台展望台」に着く。
展望台にはすでに数人の人が来ており、初日の出を待っている。
展望台には地元の会が作ったベンチがいくつか作られている。
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赤く染まり出した空のもと茶畑の向こうに富士山が聳えているのが見え始める。
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午前7時前、駿河湾の向こうの伊豆半島のあたりから今年最初の太陽が登り始める。
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皆が盛んにシャッターを切っている。
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富士山にも朝陽が当たり出し、徐々に山肌が赤く染まり始める。
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テーブルのあるベンチに腰掛けて、暖かい飲み物を飲みながら初日の出と富士山を眺めてゆっくりと休憩する。
初日の出を堪能した後、7:20、アルプスの縦走に向けて出発する。
3分ほど歩き、最初のピーク「八幡山」に着く。
山頂にはベンチがたくさん置かれており眺望はまったくない。
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八幡山から少し下ると、ベンチのある「八幡富士展望台」と名付けられた所に着く。
そこからは木々の間にすっかり明けた空のもと富士山がよく見える。
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5分ほど登り返して展望のない「金谷沢山」に着く。
そこから10分ほどかかり、少し下った後再び登り返して地蔵堂の建つ「地蔵山」山頂に着く。
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ここの山頂からも富士山が見える。
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地蔵山から少し下ってすぐに、広い「白岩寺公園」となっている三等三角点の「白岩寺山」山頂に着く。
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山頂には正月に登って来る人のためか、アーチが作られてている。
夜明けに近所の方々がここまで登り、新年を祝ったのかも知れない。
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広い山頂からは富士山を始めとして、太平洋や焼津市、伊豆半島まで見える。
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太平洋に流れ込む大井川が、朝日を浴びて輝いているのも見える。
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8:20、山頂を後に、白岩寺に向けて下山にかかる。
途中では、西の方に昨年正月に登った「粟ヶ岳」が近くに見える。
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10分ほど下り、道元禅師を宗祖とする黄檗宗の「白岩寺(はくがんじ)」に着く。
白岩寺には、「円山応挙」の筆と伝わる乱れ髪の湖畔に立つ幽霊の掛け軸がある。
いまはコロナの影響で見ることは出来ないということである。
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寺から車道を下り、8:34、駐車場に戻る。
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車で新名神道、湾岸道を走り、午前11時前に名古屋へ帰ってくる。



今年の元旦は天気が良く、久し振りに元旦山行に出かけることが出来た。
最近は富士山が見える山を探すのになかなか苦労する。
たまたまネットで見つけた金谷にある阿知ヶ谷(白岩寺)アルプスは、街に近い里山にも拘らず、パノラマ台から牧之原の茶畑の向こうに聳える富士山の姿を拝することが出来た。
暖かな正月となり、山の上から新しい年を迎えることが出来た。
ロシアによるウクライナ侵攻や未だ終息しないコロナ禍など不安を抱えた中での船出であるが、今年が平和で平穏な年になるなるように祈りたい!
山遊人
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謹賀新年
2023/01/01(Sun)

あけましておめでとうございます


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