2023年1月1日(日)静岡県金谷市:八幡山(211m)~白岩寺山(159.8m)恒例となっている元旦初日の出山行で、山仲間と、静岡県金谷市にある「阿知ヶ谷(白岩寺)アルプス」に山行する。
阿知ヶ谷(白岩寺)アルプスは、金谷市内にある200m前後の山が連なる里山であるが、富士山の眺望に優れているので知られている。
【地形図:向谷】
【コースタイム】白岩寺駐車場(6:00)~立石稲荷登山口(6:25)~八幡山パノラマ台(6:50/7:20)~八幡山(7:23)~八幡富士展望台7:36)~金谷沢山(7:41)~地蔵山(7:52/8:00)~白岩寺山(8:04/20)~白岩寺(8:29)~白岩寺駐車場(8:34)
【天気】 晴れ
昨年末からいい天気の日が続き、元旦も晴天が期待される。
朝3時過ぎ名古屋を出発し、湾岸道から新東名道を走り、島田金谷ICを出る。
R1を走り島田市内を抜けて、午前6時前、阿知ヶ谷(白岩寺)アルプスふもとの白岩寺(はくがんじ)の駐車場に到着する。
白岩寺山で新年の催しがあるのか、地元の人が次々と自転車で集まってくる。
まだ真っ暗な中ヘッドランプを点けて、午前6時、時計回りコースで出発する。
大津谷川に沿って少し北上し、R1の高架手前で右に折れて、立石稲荷への道を行く。
20分ほどで立石稲荷登山口に着き、ここから登山道をジグザグに登っていく。
登山口から30分ほど登り、徐々に空が白み始めた中、午前7時前、「八幡山」山頂直下の「パノラマ台展望台」に着く。
展望台にはすでに数人の人が来ており、初日の出を待っている。
展望台には地元の会が作ったベンチがいくつか作られている。

赤く染まり出した空のもと茶畑の向こうに富士山が聳えているのが見え始める。

午前7時前、駿河湾の向こうの伊豆半島のあたりから今年最初の太陽が登り始める。

皆が盛んにシャッターを切っている。

富士山にも朝陽が当たり出し、徐々に山肌が赤く染まり始める。

テーブルのあるベンチに腰掛けて、暖かい飲み物を飲みながら初日の出と富士山を眺めてゆっくりと休憩する。
初日の出を堪能した後、7:20、アルプスの縦走に向けて出発する。
3分ほど歩き、最初のピーク「八幡山」に着く。
山頂にはベンチがたくさん置かれており眺望はまったくない。

八幡山から少し下ると、ベンチのある「八幡富士展望台」と名付けられた所に着く。
そこからは木々の間にすっかり明けた空のもと富士山がよく見える。

5分ほど登り返して展望のない「金谷沢山」に着く。
そこから10分ほどかかり、少し下った後再び登り返して地蔵堂の建つ「地蔵山」山頂に着く。

ここの山頂からも富士山が見える。

地蔵山から少し下ってすぐに、広い「白岩寺公園」となっている三等三角点の「白岩寺山」山頂に着く。

山頂には正月に登って来る人のためか、アーチが作られてている。
夜明けに近所の方々がここまで登り、新年を祝ったのかも知れない。

広い山頂からは富士山を始めとして、太平洋や焼津市、伊豆半島まで見える。



太平洋に流れ込む大井川が、朝日を浴びて輝いているのも見える。

8:20、山頂を後に、白岩寺に向けて下山にかかる。
途中では、西の方に昨年正月に登った「粟ヶ岳」が近くに見える。

10分ほど下り、道元禅師を宗祖とする黄檗宗の「白岩寺(はくがんじ)」に着く。
白岩寺には、「円山応挙」の筆と伝わる乱れ髪の湖畔に立つ幽霊の掛け軸がある。
いまはコロナの影響で見ることは出来ないということである。

寺から車道を下り、8:34、駐車場に戻る。

車で新名神道、湾岸道を走り、午前11時前に名古屋へ帰ってくる。
今年の元旦は天気が良く、久し振りに元旦山行に出かけることが出来た。
最近は富士山が見える山を探すのになかなか苦労する。
たまたまネットで見つけた金谷にある阿知ヶ谷(白岩寺)アルプスは、街に近い里山にも拘らず、パノラマ台から牧之原の茶畑の向こうに聳える富士山の姿を拝することが出来た。
暖かな正月となり、山の上から新しい年を迎えることが出来た。
ロシアによるウクライナ侵攻や未だ終息しないコロナ禍など不安を抱えた中での船出であるが、今年が平和で平穏な年になるなるように祈りたい!
山遊人