2022年12月25日(日)奥浜名湖:三岳山(467.2m)・兎荷山(とつかやま)(410m)山仲間と一緒に、静岡県奥浜名湖の引佐町にある「三岳山」と「兎荷山」へ山行する。
【地形図】:伊平
【コースタイム】引佐総合公園(7:40)~三岳神社分岐(8:38)~立須の峰分岐(8:49)~立須ノ峰(8:55/9:10)~三岳神社(9:29)~三岳山(9:54/10:30)~兎荷山(10:40)~林道出合(10:55)~引佐総合公園(11:42)
寒波が襲来し、前日名古屋でも8年振りに10cmの積雪があった。

その影響で名古屋高速道が全面通行止めになり、予定していた山に行けなくなってしまった。
仕方がないので、急遽雪のない静岡県の山の三岳山に変更する。
朝6時ごろ出発し、湾岸道から東名道を走り、浜松いなさICを出る。
R257を15分ほど走り、以前NHKの大河ドラマ「女城主 直虎」で有名な井伊氏発祥の地である井伊谷町で左折れする。
午前7時半前に引佐総合公園の駐車場に着く。
早朝から地元の中学生のテニス大会があるのか、すでに大きな駐車場にはたくさんの車が駐まっている。
名古屋と違って、こちらは温暖地のためか絶好の晴天である。
7:40、準備をして両側にミカン畑の広がる車道を登り始める。

陽の当たる南斜面には一面に三ケ日ミカン?の畑が広がっている。
その奥にはこれから登る三岳山方面の山が聳えている。

少し登っていくと、井伊家の山城であった三岳城址への道標が建っている。

前方に山を見ながらのんびりと車道を歩いていく。

集落の中の道をショートカットして車道を登り、1時間ほどで三岳神社入口の階段下に出る。

そこからしばらく歩き岩の林立する「立須の峰」への分岐に出る。

分岐からすぐに浜松市で初めて建ったという風力発電の大きな風車下に出る。

風車下から右折れして立須の峰への登山道に入る。
10分ぐらい登り、目の前に現れた岩峰を登っていく。

岩峰を登り切り「立須の峰」に出る。

最上部に登ると、眼下に浜松の街や浜名湖、太平洋方面が見下ろされる。



岩の上から何気なく東を見ると、真っ白に新雪をまとった富士山が頭を出しているのを発見する。
師走の空にクッキリと聳える富士山の雄姿を見ることが出来て大感激!

横にはたくさんの発電用風車が廻っている。

眺望を堪能した後、三岳神社に向けて少し戻る。
20分ほどで神社前の駐車場に出て、階段を登って三岳神社に参拝する。

神社から案内票に従って三岳山(三岳城跡)への道に入る。

20分ほど急な坂道を上り、尾根上の東曲輪への分岐に出る。

そこから左へ5分ほど登り、9:54、三岳城跡となっている二等三角点の三岳山山頂に着く。


広い山頂は南側が開けており、浜名湖や浜松市が眼下に一望出来る。


山頂は、かつての三岳城本丸跡である。

北方の木の間越しに雪山が見え、たぶん南アルプス南部の聖岳方面だと思う。
暖かな山頂で、早めの昼食を食べてゆっくりする。
休んでいると、次々にハイカーが登って来る。
ほとんどの人が車で三岳神社まで来て、そこから登ってきたようで、少し休んですぐに戻っていく。
30分以上も休んだ後、10:30、来年の干支の山である「兎荷山(とつかやま)」に向けて歩き始める。
少し下り、10分ほど行くと、眺望のない兎荷山山頂に着く。

山頂からは南西の尾根道の下りに入る。
林道へ下りる手前の100Mほどは急坂となっており、すべらないよう下っていく。
慎重に急坂を下り切り林道に出る。
林道をジグザグに下っていくと、眼下に浜松市の向こうに逆光に輝く太平洋が見える。

林道を下り切り、ミカン畑の中の車道を下り、11:42、中学生のテニス大会で賑わう駐車場へと戻ってくる。

車で東名道、湾岸道を走り、午後2時過ぎ帰宅する。
今日は急に行き先を変更して出かけた山行であった。
しかし、途中立ち寄った立須の峰の岩の上からは、思わぬ師走の空に聳え立つ富士山を眺めることが出来た。
また、三岳山は、山頂からの浜名湖や太平洋の眺望に優れており、山城の三岳城跡もあっていい山であった。
師走の一日、のんびりと里山を歩くことが出来た山行であった。
山遊人