栄華の夢を偲びながら登る:一乗城山
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2022/10/27(Thu)
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2022年10月27日(水)
越前一乗谷:一乗城山(473m) 所属支部の山行で、福井県の一乗谷にある「一乗城山」へ山行する。 今回は一乗谷朝倉氏遺跡の探訪を兼ねた山行である。 ![]() 【地形図】:永平寺・河和田 ![]() 【コースタイム】 復原町並み駐車場(8:45)~馬出ルート登山口(9:05)~千畳敷跡(10:05/15)~三角点(10:40)~一乗城山(10:50/11:10)~英林塚ルート登山口(12:00)~復原町並み駐車場(12:30) 【天気】 快晴 秋の高気圧に覆われて、晴天が期待される。 4人の参加を得て朝6時半前に出発する。 名神道、北陸道を走り、福井ICを出る。 足羽川に沿ったR158を少し走り、右に折れて一乗谷朝倉遺跡を目指す。 午前8時半ごろ朝倉遺跡内にある復原町並みの駐車場に着く。 現地は一点の雲もない素晴らしい晴天である。 準備をして、遺跡町並みを抜け、八幡神社前を通り、午前9時過ぎ「馬出ルート」登山口に出る。 ![]() 途中にある石仏や小見放城跡、摩崖仏などを見ながら杉林の中の道を徐々に登っていく。 ![]() 途中の不動明王が祀られている「不動清水」で左折れする。 ![]() 最後の急坂を登り切り、約1時間ほどで千畳敷跡の広場に出る。 ![]() 右手の宿直跡の高台に出ると、眼下に福井の街並みや一乗谷が広がっているのが見える。 ![]() ![]() (福井の街並みと日本海) ![]() (一乗谷俯瞰) 更に「土塁」や「堀切」の残る一の丸跡、二の丸跡を通り、途中で右に折れて三角点(437.7m)に立ち寄る。 二の丸跡まで戻り、三の丸跡を通る。 ![]() 堀切を下り、登り返して、10:50、一乗城山の「最高点」につく。 ![]() 山頂で記念撮影 ![]() 他に誰もいない山頂で少し食事をして休憩する。 休憩後、千畳敷跡まで戻り、少し先の分岐を左折れして「英林塚ルート」を下る。 谷沿いの歩きにくい道を下り、12:00、英林塚ルート登山口に下り立つ。 すぐ左には一乗谷初代藩主朝倉孝景の墓所「英林塚」がある。 右に折れて下っていくと、発掘された朝倉氏遺跡が眼下に広がっている。 ![]() 平日だというのに遺跡内には沢山の観光客がいるのにはビックリ! 我々も湯殿跡庭園や広大な朝倉館跡などを見学する。 織田信長に焼き滅ばされ、400年間土中に眠ってこれらの遺跡は「日本のポンペイ遺跡」とも呼ばれている。 遺跡の出口にあたる唐門を出る。 ![]() 掘割りにはコイが沢山泳いでいる。 ![]() 12:30、国道を横切り駐車場に戻ってくる。 その後、すぐ横にある当時の武家屋敷や商家などが復原されている「復原街並み」を見学する。 見学の後少し戻ったところにある道の駅で越前ソバを食べたり、土産物屋をみたりして休憩する。 午後2時半過ぎ、車で少し戻り、今年10月1日に新装なったばかりの「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」に立ち寄る。 現在、資料館はネットを通じた事前予約制になっており、我々は午後3時に予約をしてある。 館内は見学者が多く、修学旅行生などもいる。 一階には遺跡からの出土品の展示や朝倉氏の歴史展示などされている。 発掘調査で見つかった川湊の跡ではないかと思われる石敷遺構の展示室がある。 この遺跡から朝倉氏が足羽川を通じて交易をしていたのではないかと推定されるそうだ。 2階には朝倉館が原寸で再現されており、当時の戦国大名の館での暮らしぶりが偲ばれる。 1時間程度見学した後退館し、午後4時前に帰路につく。 北陸道、名神道を走り、午後6時過ぎに名古屋へ着き解散する。 今回は、越前朝倉氏の山城があった「一乗城山」へ登り、午後からは一乗谷にある朝倉氏遺跡を巡り、新しくなった「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」を見学した。 一乗城山は、当時の山城の遺構がよく残っており、曲輪や土塁跡などを見ながら登った。 秋の紅葉にはまだ少し早かったが、途中の展望地からの福井の街並みや一乗谷の眺望は素晴らしかった。 また、山を下りてきてから見学した一乗谷に広がる朝倉氏遺跡では、他ではなかなか見ることが出来ない戦国時代の城下町の雰囲気を味わうことが出来た。 あの狭い谷に最盛期には1万人近くの人が暮らしていたいうのは驚きであった。 秋のさわやかな晴天の一日、山行と歴史探訪を兼ねた楽しい山旅であった。 山遊人
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