fc2ブログ

夏の東北山行:鳥海山・月山(その2)

2022年7月7日(木)

出羽山地:月山(1984m)

今日は、出羽三山の一つ「月山」山行の日である。
gassanmap.png
【地形図】月山(1/25000)

gassan.gif

【コースタイム
八合目駐車場(9:55)~弥陀ヶ原分岐(10:15)~佛生池小屋(11:35/45)~月山(12:55/13:30)~佛生池小屋(14:20/25)~八合目(15:50)

【天気】 晴れ




宿で朝食を採った後、午前7時半過ぎ、車で日本海東北自動車道を南下する。
鶴岡ICを出て、羽黒山の近くを通り、月山への車道を上がる。
午前9時半過ぎ、八合目駐車場に着く。
現地の天気は時々ガスがかかる程度で青空ものぞくいい天気である。
準備をして、9:55、月山頂上へ向けて出発する。
P7070075.jpg

少し登った弥陀ヶ原の斜面には一面のニッコウキスゲが咲いている。
P7070077.jpg

ニッコウキスゲに囲まれた木道の敷かれた緩やかな道を気持ちよく登っていく。
P7070078.jpg

20分ほどで、弥陀ヶ原を一周する遊歩道との分岐に出る。
P7070079.jpg

分岐から少し登ったケルンの積まれた所で少し休憩する。
P7070083.jpg

休憩後、少しずつ傾斜が増す道を登っていく。
この辺りの道の両側には可憐な紫色のシラネアオイの花が多く見られる。
P7070084.jpg

佛生岳を巻きながら登り、11:35、佛生池前を通過する。
P7070096.jpg

湖畔に建つ佛生池小屋の裏で少し休憩する。
P7070086.jpg

休憩後、ややガスがかかり出したが、コバイケイソウの咲く中を登っていく。
P7070088.jpg

少し先で「行者返し」と呼ばれる大岩の重なる急坂を登る。
行者返しを登り切ると、緩やかで広い道になり、先方には月山山頂が見えてくる。
P7070090.jpg

この辺りの道の両側には、日本のエーデルワイスと言われるミネウスユキソウの花が多く咲いている。
P7070089.jpg

山頂直下の長い雪渓の上を登っていく。
P7070091.jpg

三角点を過ぎ、12:55、月山山頂に建つ月山神社に着く。
神社で500円を払い、コロナ退散などを願ってお祓いをしてもらう。
神社裏の見晴らしのいい所で昼食を食べて休憩する。
13:30、登ってきた道を下山にかかる。
のんびりと下っていくと、路肩には色とりどりの花が咲いている。
まさに夏の高山植物オンパレードの中を下っていく。
P7070093.jpg
(チングルマとアオノツガザクラ)

P7070094.jpg
(チングルマとコイワカガミ)

P7070099.jpg
(ハクサンチドリ)

P7070117.jpg
(ハクサンフウロ)

午後3時半ごろ弥陀ヶ原分岐に下り、帰りは弥陀ヶ原湿原の中の道を行く。
少し下った月山神社中之宮の近くにはコバイケイソウの群落がある。
P7070103.jpg

神社の境内には、東日本大震災慰霊碑が立っており、合掌!!。
神社を過ぎて下っていくと、湿原のあたりはニッコウキスゲの大群落が広がっている。
P7070109.jpg

P7070105.jpg

なだらかな緑の斜面にニッコウキスゲの黄色の花がどこまでも続いている。
P7070114.jpg

弥陀ヶ原を過ぎ、15:50、登山口駐車場に下り立つ。

車で走り、鶴岡市を経て日本海沿いにある「湯野浜温泉」の宿に泊まる。
ここの宿では、夕食の部屋から日本海に沈む美しい夕日を眺めながら美味しい食事を頂く。



今日の月山山行は、前回登った時と同じコースであったが、今回の方が花が多かったように思う。
ちょうど一番いい時期に当たったのだろう。
平日の遅い時間からの出発だったため、登っていく登山者も少なく、のんびりとしたペースで楽しむことが出来た山行であった。



7月8日(金)

最終日の今日は、夕方山形空湖から飛行機に乗って帰るだけである。
それまで観光に充てることにする。
朝食をとった後、朝9時前にチェックアウトして、車で10分ほど走った所にある「鶴岡市立加茂水族館」へ行く。
P7080126.jpg

水族館前の海の向こうには、青空の下、日本海から裾野を引いた鳥海山が雄大に聳えている。
P7080120.jpg

加茂水族館は、「クラゲドリーム館」とも呼ばれ、クラゲの展示では全国的にも有名な水族館である。
クラゲの展示(60種類以上)では世界一を誇っているそうである。
クラゲのエリアには沢山の水槽があり、いろいろなクラゲが展示されている。
IMG_3603.jpg

IMG_3609.jpg

大きな水槽のクラゲドリームシアターでは、一日に何回かイベントが開かれるそうである。
IMG_3610.jpg

1時間ほど見学した後館内を出ると、近くの海岸の岩場に「恋人の聖地」がある。
P7080125.jpg

車に戻り、再び鶴岡市を抜けて、出羽三山の「羽黒山神社」へ向かう。
午前11時少し前に羽黒山神社の駐車場に着く。
神社の入り口にある赤い「随身門」をくぐる。
P7080127.jpg

石段の参道を下って赤い橋を渡り、少し先で天然記念物の「爺杉」を見上げる。
樹齢1000年以上、幹囲8.25m、高さ43m、羽黒山一の巨木である。
明治時代後期までは「婆杉」もあったが、台風で倒れたということである。
P7080128.jpg

すぐ先には国宝の「五重の塔」が建っている。
平安期の平将門の建立とされ、1608年に山形藩主、最上義光により修造された東北地方における唯一の国宝五重塔である。
P7080134.jpg

この先から山頂の月山神社、出羽神社、湯殿山神社の三社を祀る「三神合祭殿」まで2446段の石段登りが始まるが、先回来た時に登っているので、今回はここまでで引き返すことにする。
ちょうどそのころスマフォで、安倍元総理大臣が、暴漢の凶弾に倒れたというニュースを知りショックを受ける。
羽黒山神社から帰途に着き、昼過ぎ、鶴岡ICから東北自動車道に乗る。
途中の寒河江SAで昼食を食べた後、東根ICを出て、山形空港に午後3時前に着く。
16:20発の飛行機に乗り、17:20名古屋空港に無事着陸する。
名古屋についてから安倍元総理大臣が懸命の治療も虚しく死去されたニュースを知る。合掌!!
4日間の山行旅行を無事終了し解散する。



この4日間、予想に反して東北の日本海側は幸運にも晴天に恵まれた。
二日目に登った鳥海山では、途中で道を間違えるという大失態で、山頂にたどり着けなかったのは心残りであった。
三日目の月山山行は、最高の天気に恵まれ、沢山の花々にも出合え、楽しい山行であった。
行き帰りに立ち寄った、山寺、藤沢周平記念館、鶴岡市立加茂水族館、また羽黒山神社では、いずれも印象深く観光することが出来た。
山遊人

プロフィール

山遊人

Author:山遊人
Myブログへようこそ!
我が家の番犬だったウィルくんです。安全で楽しい登山を願っています!

FC2カウンター
電光掲示板
人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言
カレンダー
06 | 2022/07 | 08
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

リンク
RSSリンクの表示