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南伊勢の山から海へ:局ヶ頂
2021/12/30(Thu)
2021年12月29日(水)

南伊勢:局ヶ頂(つぼねがちょう)(310.5m)

今年最後の山行で、山仲間と三重県の南伊勢町にある「局ヶ頂」に出かける。
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【コースタイム】
相賀浦駐車場(9:03)~相賀浅間山(9:20/25)~P172(9:41)~北峰(10:11/17)~局ヶ頂(10:45/11:00)~赤石鼻(11:56)~網代浜(11:17)~米子浜(12:50/13:10)~祠跡(13:49/53)~相賀浦駐車場(14:13)

【天気】 曇りのち晴れ




朝7時前に出発し、東名阪道から伊勢道を走り、玉城ICを出る。
南伊勢町への道を南下し、五ヶ所湾に沿ったR260に出て、午前9時前に相賀浦の駐車場に着く。
この駐車場は、釣り客用に作られた駐車場か多くの車が止められる。(駐車料金500円を箱に入れておく)
現地はやや曇りがちの天気である。
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準備をして、橋を渡り、正面にある旧小学校校舎を利用した宿泊施設「海ぼうず」への坂道を上る。
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旧小学校校舎の横を通り、前に聳える相賀浅間山への尾根道を登っていく。
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20分ほど急坂を登り、9:20、鳥居の建つ相賀浅間山(120m)に着く。
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小さな祠が祀られている。
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振り返ると、相賀浦から五ヶ所湾がよく見える。
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そこからは、シダの茂る尾根道を登っていく。
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途中の開けた所からは熊野灘が太陽の逆光に輝いてきれいである。
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相賀浦の漁港や五ヶ所湾も眼下によく見える。
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9:41、P172を通過する。
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さらに尾根道を行と、南の塩竈浜方面の海が見えてくる。
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10:11、局ヶ頂北峰(相賀トンネルの頭)に着き少し休憩する。
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ここで左に折れて、局ヶ頂の北尾根を行く。
一旦少し下り、再び最後の急坂を100m以上登っていく。
10:45、二等三角点の建つ局ヶ頂山頂に着く。
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山頂に建つ三角点はかなり傷んでいる。
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山頂からは熊野灘方面が一望できる。
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北西方面には、以前登った度会アルプスの「七洞岳」や風車の建つ「獅子ヶ岳」方面が見える。
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山頂で軽く食事をした後、南東に延びる尾根を下り、先端の赤石鼻を目指す。
最初はロープが設置された急な尾根を6,70m下る。
背丈ほどもあるシダのブッシュをかき分けながら下っていく。
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途中で南方が展望できる所があり、塩竈浜方面の海岸線が見える。
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ロープの張られた痩せた断崖上の尾根を下っていく。
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先端近くまで下ると、これから目指す網代浜や米子浜方面の海岸線が見えてくる。
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局ヶ頂から1時間近く下り、赤石鼻の上に出る。
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先端からは、眼下に大岩の岩礁が見下ろされる。
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よく見ると、岩礁には船で渡してもらった釣り人が竿を出しているのが見える。
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7,80mの断崖の上から見下ろす岬先端の景色が素晴らしい。
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赤石鼻から断崖上の分かりにくい道を下り、網代浜へ下り立つ。
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浜の奥にはゴミが大量に打ち上げられているが、寄せる波の音が気持ちいい。
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少し休んだ後、漁業用のウキがぶら下がっている所を登り、次の米子浜を目指す。
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少し登り返し、浜に沿った道を30分近く行き、12:50、米子浜に下りる。
米子浜はあまりゴミも漂着しておらず、気持ちのいい浜である。
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浜に打ち寄せる波が逆光に輝いている。
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波打ち際で、ゆったりとした波音を聞きながら、二度目の昼食を食べて休憩する。
浜に座って、ボーッと熊野灘の向こうに広がる水平線を眺めて過ごす。
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後ろには登ってきた局ヶ頂の山頂が見えている。
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13:10、眺望を堪能した後、ウキの印がある所から相賀浦に向けて帰途に着く。
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旧祠のあった所まで、最後に150m近くを頑張って登る。
13:49、登りついた旧祠跡からは、歩いてきた局ヶ頂や赤石鼻、米子浜まで続く海岸線が眼下に見える。
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東には相賀浦の港がすぐ下に見える。
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20分ほど尾根道を下り、最後に津波避難用の階段を下って相賀浦の町に下り立つ。
町中の狭い道を歩いて、14:13、駐車場まで戻る。

帰りに日帰り温泉に入り、夕食を食べた後、午後7時ごろ帰宅する。



今日の山行は、標高は低いが眺望のいい南伊勢の山を歩き、下りには波打ち寄せる浜まで下った変化に富んだ山行であった。
途中一人の登山者とも会うこともなく、師走の静かな山旅が出来た。
一年を締めくくるにはふさわしい山行であった。
来年はコロナ過が何とか収まり、もう少し自由に山行が出来る日々が一日でも早く訪れることを願っている。

山遊人
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師走に歩く紀州路の山:天狗倉山・便石山
2021/12/15(Wed)
2021年12月14日(火)

尾鷲:天狗倉山(511m)・便石山(びんしやま)(599.2m)

登山学校OBの方々6人と一緒に、三重県尾鷲市の北方にある「天狗倉山」と「便石山」へ山行する。
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【コースタイム】
馬越峠登山口(8:38)~馬越峠(9:30/35)~天狗倉山(10:05/20)~馬越峠(10:45/52)~便石山(12:28/13:00)~馬越峠(14:16)~馬越峠登山口(15:05)

【天気】 快晴




高気圧が移動性となって本州を覆い、いい天気が予想される。
朝6時半前に集合し、レンタカーで伊勢道、紀勢道を走る。
尾鷲手前の海山ICを出て、R42を少し走り、午前8時半ごろ馬越峠登山口の駐車場に着く。
5,6台しか止められない駐車場には、先客の車が1台止まっているだけである。
現地は無風快晴のいい天気である。
準備をして、8:38、熊野古道となっている石畳の道を登り始める。
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杉木立の中の石畳道を緩やかに登っていく。
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途中夜泣き地蔵前を通過して、展望のいい所で林道を横切る。
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登山口から50分ほど登り、9:30、休憩舎の建つ馬越峠に着き少し休む。
峠から左手に折れて天狗倉山を目指す。
急坂の道を30分近く登り、頭上に被さるような大岩の下を通り、10:05、尾鷲湾が見下ろせる天狗倉山に着く。
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尾鷲の街を見下した後、反対側の大岩にかかる垂直のはしごを登る。
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大岩の上で記念撮影。
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大岩の上からも尾鷲の街が見下ろせる。
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西にはこれから登る便石山が聳えており、目を凝らすと山頂の少し下に「象の背」の大岩も見える。
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眺望を堪能した後、登ってきた道を馬越峠まで下る。
峠から今度は西にある便石山を目指す。
峠から100mほど下り、再び階段状の道が続く急な尾根道を登っていく。
標高490mぐらいの所で右に折れて少しトラバースぎみに登っていく。
電波反射板の下を過ぎると、道はやっと緩やかになる。
銚子川沿いにあるオートキャンプ場への道を右手に分けて少し登り、12:28、展望のない便石山山頂に着く。
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山頂に荷物を置いて、少し下がった所にある「象の背」の大岩まで行く。
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名前のとおり、大岩の両側はスッパリと切れ落ちている。
その上に建つと、登ってきた天狗倉山や尾鷲の街越しに熊野灘がキラキラと輝いて見える。
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一人ひとり順番に岩の上に立ち展望を楽しむ。
中にはジャンプのポーズで記念撮影をする人もいる。
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再び山頂に戻り、ゆっくりと昼食を食べる。
帰りは、登ってきた道を再び馬越峠まで下る。
峠から石畳道を登山口まで下る。
15:05、登山口の駐車場に着く。

帰りに、尾鷲の街外れにある「熊野古道センター」に隣接する日帰り温泉で汗を流す。
その後、尾鷲北ICから紀勢道に乗り、紀勢道、伊勢道を走って、午後7時半ごろ名古屋へ帰る。



今日は、暖かな紀州路の山に登ろうと計画した山行であった。
コロナ禍でなかなか会うことの出来なかった方々とも久し振りにお会いできた。
小春日和の暖かな天気にも恵まれて、山頂からの眺望を堪能できた楽しい山行であった。
山遊人

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師走の空に聳える富士山を仰ぎ見る:茅ヶ岳
2021/12/10(Fri)
2021年12月9日(木)

奥秩父南部:茅ヶ岳(1704m)

山仲間4人と一緒に、韮崎の北にある「茅ヶ岳」へ山行する。
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【コースタイム】
深田記念公園駐車場(9:45)~車道出合(10:10)~女岩下(10:50/57)~深田久弥終焉の地(11:42/46)~茅ヶ岳(12:07/52)~車道出合(14:13)~深田記念公園(14:35/40)~深田記念公園駐車場(14:43)

【天気】 快晴無風




2日間ほど雨天が続いた翌日で、高気圧が移動性になり晴天が期待される。
今年最後の富士山の雄姿を拝もうと計画した山行である。
朝6時半に集合し、新東名の清水JCTから中部横断道に入る。
師走の空に聳える富士山を仰ぎ見ながら走り、午前9時半ごろ深田記念公園の駐車場に着く。
現地は真っ青な青空が広がる絶好の晴天である。
先客の車が4,5台止まっている。
振り仰ぐ茅ヶ岳は、昨日降ったのか、山頂近くが薄っすらと白くなっている。
準備をして、9:45、茅ヶ岳へ向けて歩き始める。
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冬枯れの林の道を、落ち葉を踏みしめながら緩やかに登っていく。
30分ほどで車道を横切り、少し傾斜が増す道を行く。
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歩き始めて1時間、女岩の下で少し休憩する。
そこからは岩がゴロゴロする急坂を登っていく。
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女岩の下を通り、落ち葉の降り積もる道をジグザグを切りながら急登していく。
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急坂を登り切り、午前11時半過ぎ、尾根上に出て左折れする。
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尾根道を5分ほど登り、11:42、『日本百名山』の著者深田氏が急逝した「深田久弥終焉の地」に着く。
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そこから尾根道を登っていくと少し雪が現れ始める。
20分ほど登り、12:07、茅ヶ岳山頂に着く。
八ヶ岳連峰をバックに記念撮影。
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後ろは金峰山。
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富士山は、山頂近くに少し雲がかかっているが、師走の空にすっきりと聳えている。
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北には南アルプスの甲斐駒ケ岳や鳳凰三山、鋸岳が近い。
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北には、山頂に五丈岩のある奥秩父の金峰山が大きい。
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西空遠くには北アルプスの槍穂高連峰も青空に聳えている。
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2人連れの登山者が休んでいるだけの山頂で昼食を食べてゆっくりと休憩する。
展望を堪能した後、12:52、帰りは尾根道を下山にかかる。
桜公園への道を右に分け、木々が葉を落とし、陽の当たる尾根道をひたすら下る。
1時間20分ほど下り、駐車場の少し手前にある「深田記念公園」に立ち寄る。
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公園内には、深田久弥直筆の「百の頂に百の喜びあり」の碑が建っている。
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14:43、駐車場に戻り、今日の山行を終える。
帰りに、近くの道の駅にある日帰り温泉に立ち寄る。
須玉ICから中央道に乗り、夕日に赤く染まる富士山や八ヶ岳連峰を見ながら帰途に着く。
途中のサービスエリアで夕食を食べた後、中央道を走り午後8時過ぎ名古屋へ帰る。



今年最後の富士山を眺めるために計画した山行であった。
素晴らしい晴天に恵まれて、これ以上はないほどの眺望に恵まれた。
茅ヶ岳の山頂からは、富士山や南アルプスを始めとした大展望が広がっていた。
今年2度目の茅ヶ岳山行であったが、山頂からの眺めが一級品の山であることを再確認できた山行であった。
山遊人

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今年初めて新雪を踏んで:氷ノ山
2021/12/04(Sat)
2021年11月29日(月)~30日(火)

山仲間4人と一緒に、兵庫県にある日本二百名山の「氷ノ山」へ一泊二日の日程で山行する。

11月29日(月)

四国山地:氷ノ山(ひょうのせん)(1509.8m)

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【コースタイム】
福定親水公園(10:32)~28曲がり(10:47)~地蔵堂(11:28)~氷ノ山避難小屋(12:38/54)~仙谷口(13:37)~氷ノ山(14:00/15)~氷ノ山越(15:04)~地蔵堂(15:50)~福定親水公園(16:33)

【天気】 快晴




朝6時半過ぎの新幹線に乗り姫路で下車する。
駅前でレンタカーを借り、自動車専用道路の播但連絡道路を走る。
和田山JCTから北近畿豊岡自動車道に乗り、八鹿氷ノ山ICを出る。
R9から氷ノ山国際スキー場への道を走る。
途中の道路には前日までに降った雪が少し残っている。
午前10時間、氷ノ山の登山口である福定親水公園の駐車場に着く。
現地は風もなく快晴の素晴らしい天気である。
時間が遅いので、少し先の東尾根から登ろうと、スキー場を抜けて東尾根登山口まで行く。
しかし、かなりの積雪があり、帰りの道が凍結している恐れがある。
こちらからの登山は諦め、再び福定親水公園の登山口に戻る。
駐車場には、7,8台の車が駐車している。
準備をして、10:32、トイレ横の登山口から登り始める。
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キャンプ場を抜け、沢を渡って二か所の急な梯子を登って尾根に取り付く。
途中右手に落差65mの布を垂らしたように見える「布滝」が落ちている。
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滝を過ぎると、「26曲がり」と名付けらてた九十九折りの急登が始まる。
徐々に積雪が増え、先行者に踏まれて圧雪されているので、途中から軽アイゼンを装着する。
一旦道は平たんになり、1時間ほど登って、11:28、地蔵堂前を通過する。
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再び急な尾根を登っていく。
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登るにつれ積雪が増し、葉を落としたブナ林の中を高度を上げていく。
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登り始めてから2時間ほどかかり、縦走路の氷ノ山越の鞍部に建つ避難小屋が見えてくる。
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12:35、氷ノ山越に着き左に折れて、避難小屋の中で昼食を食べて休憩する。
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小屋の外からは、氷ノ山山頂に立つ避難小屋がよく見える。
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昼食後、12:54、ブナ林が美しい気持ちのいい尾根道を南下する。
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仙谷口を過ぎ、頭上に聳える「こしき岩」の岩峰を回り込ので高度を上げていく。
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笹原の中をジグザグに登っていくと、午後2時前、やっと頭上に山頂に立つ三角形の屋根の山頂避難小屋が見えてくる。
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登り始めて約3時間半かかり、14:00、やっと一等三角点の氷ノ山(須賀ノ山)の山頂に立つ。
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時間が少し遅いせいもあり山頂にはほかに誰もいない。
山頂からは遮るもののない大展望が広がる。
北にはかすかに日本海が見えている。
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その奥北西方面には、遠く大山の山頂もかすかに見えている。
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山麓にスキー場が広がる鉢伏山も近い。
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充分に眺望を堪能した後、14:04、登ってきた道を下山にかかる。
15:04、避難小屋に着く。
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氷ノ山越で右に折れて急坂を下っていく。
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尾根の最後の急坂には梯子が架けられており、滑らないように注して沢に下りる。
地蔵堂を過ぎ、暗くなり始めた午後4時半過ぎ、無事福定親水公園に降り立つ。

車でハチ高原スキー場近くの今日の宿に向かう。
午後5時過ぎホテルに着く。
入浴後、松葉蟹、但馬牛、ノドグロなど食べきれないほどのプレミアムな夕食を食べる。
夕食後、午後10時前には就寝する。



11月30日(火)

竹田城跡・書写山圓教寺観光

2日目は「鉢伏山」に登る予定でいたが、天気予報通り朝から風が強く、午後からは天気が崩れてきそうなので、山行は諦め一日観光に充てる。
朝食を食べた後、午前8時半過ぎにホテルを出発する。
まずは、近くの朝来市和田山町にある雲海に浮かぶ「天空の城」で有名な「竹田城跡」に行く。
和田山町までR9を走り、午前9時半前にJR播但線の竹田駅近くのまちなか駐車場に車をとめる。
竹田城跡の向かいの山(朝来山)の中腹にある展望スポット「立雲峡」に行く予定でいたが、少し時間が遅くすでに霧は晴れてしまっている。
仕方がないので、立雲峡へ行くのは諦め、直接城跡上ることにする。
駐車場から途中まではバスで上ることもできるが、我々は標高差250mの城跡まで歩いて上ることにする。
振り仰げば、山頂近くの石垣が少し見える。
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竹田の街中は鯉が泳ぐ掘割が流れており、観光地としてきれいに整備されている。
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鉄道を渡って登山口に行く。
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ふもとのあたりは紅葉が盛りで美しい。
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紅葉の下の道を城跡まで登っていく。
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30分少しかけて、ジグザグに200mほど登ると料金所がある。
拝観料500円を払い、城跡内を見学する。
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(竹田城跡のポスターより)

竹田城址のHPによれば、「竹田城跡は、標高353.7mの古城山山頂に築かれた山城です。古城山の山全体が虎が伏せているように見えることから、別名「虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)」とも呼ばれています。天守台・本丸を中心に、三方に向けて放射状に曲輪が配置されており、縄張りの規模は東西に約100m、南北に約400m、「完存する石垣遺構」としては全国屈指の規模を誇ります。築城当時は土塁で守られていた城が、最後の城主赤松広秀により、今に残る総石垣造の城に改修されたとされます。平成18年に「日本100名城」に選定され、平成24年には「恋人の聖地」として認定されました。」ということである。

城跡で記念撮影。
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現在は、石垣以外は何も残っていないが、想像していた以上に、その規模の広大さに驚かされる。
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石垣の上からは、眼下に竹田の町並みが見下ろされる。
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城跡内を歩いて一周する。
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30分以上かけてゆっくりと城跡を見学した後、麓にある表米神社への道を歩いて下る。
階段ばかりの急坂の続く道である。
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下山後、街中にある蕎麦屋さんで昼食を食べる。
昼食後、車で播但連絡道路を走り姫路市まで戻る。
姫路市の北方書写山にある天台宗の古刹で西国三十三所第二十七番札所である「圓教寺」に行く。
圓教寺は「西の比叡山」とも呼ばれており、山内には大講堂や食堂、摩尼殿など多くの堂塔が立ち並んでいる。
ロープウェイで山上駅まで上がり、入り口で志納金500円を払い、20分ほど急坂の道を上がる。
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仁王門前で記念撮影。
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京都清水寺の舞台のように立派な摩尼殿。
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摩尼殿裏の紅葉がきれい。
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大講堂と食堂。
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大講堂内にある釈迦如来像。
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なお、幼少期に比叡山延暦寺で修業をしていた武蔵坊弁慶は、この圓教寺でも修業を積んだという伝説もあるそうである。

拝観後、薄暗くなり始めた午後4時前にロープウェイで下山する。
姫路駅まで戻り、午後5時過ぎの新幹線で名古屋へ帰る。



今回の山行は、四国山地東端の「氷ノ山」と「鉢伏山」に登る予定の山行計画であった。
しかし、2日目の天候が悪く、鉢伏山に登ることができなかったのは少し残念であった。
氷ノ山は、兵庫県の最高峰あり、大山に次ぐ山陰地方では2番目に高い山である。
以前から一度登ってみたいと思っていたが、今回やっと念願がかなった。
山行の事前に寒波が来襲し、山頂近くでは30cmほどの思わぬ積雪があり、今シーズン初めての雪山山行となった。
2日目に訪れた「竹田城跡」は、天空の城として有名であるが、行ってみると、350m以上の山上に広大な城跡が広がっており、観光客に人気なのもうなずけた。
向かい側の山にある展望地から、雲海に浮かぶ「天空の城」の景色も見てみたいものだ。
次に訪れた姫路の「書写山圓教寺」も、山の上に多くの堂塔が配置された天台宗の古刹であり見応えがあった。
最近の山行では、目的の山に登るのと同時に、一日は付近の歴史探訪をしている。
こういう山行スタイルも歳相応で楽しくなってきた。
山遊人

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初冬の風吹く鈴鹿南部の山:那須ヶ原山・高畑山
2021/12/01(Wed)
2021年11月28日(日)

鈴鹿山系:那須ヶ原山(799.6m)~高畑山(772.9m)

久し振りに鈴鹿峠南の那須ヶ原山~高畑山にかけての県境稜線の縦走山行に出かける。
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【コースタイム】
駐車地点(7:48)~参詣橋(7:52)~6合目(8:17)~那須ヶ原山(8:46/55)~三頭山(9:18)~唐木山(9:53/58)~唐木キレット(10:06)~坂下峠(10:17)~溝干山(10:44)~高畑山(11:07/47)~溝干山(12:11)~長石山(12:45)~紅皿山(13:15)~参詣橋手前(13:56)~駐車地点(14:02)

【天気】 快晴




昨日(11/27)行く予定でいたが、冬型気圧配置が強まり悪天になりそうな予報であったので、1日延期して実施した山行である。
予報通り、昨日は鈴鹿北部の山々では今年初めての積雪が観測された。
今日は高気圧が移動性になりいい天気になりそうである。
朝6時前に出発し、新名神を走り、甲賀土山ICを出る。
途中少し道を間違えたが、大原ダムを通り、大原川沿いに林道を走る。
那須ヶ原山の登山口である参詣橋先の駐車場まで行く予定でいたが、林道が荒れており少し手前の林道脇に駐車する。
風はないが放射冷却で霜が下りるほど冷えている。
準備をして、7:48、林道を歩き始める。
5分ほどで参詣橋を渡り、右手の那須ヶ原山登山口から登り始める。
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山頂にある那須ヶ原神社への表参道となっている登山道を登っていく。
歩き始めて30分ほどで見通しのいい六合目に着く。
北の方が開けており、昨日降った雪を少しまとった綿向山や雨乞岳、御在所岳方面が見える。
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杉林の中を200mほど登り、8:46、那須ヶ原神社の建つ那須ヶ原山山頂に着く。
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北の方が少し開けており、新名神道の向こうに綿向山や雨乞岳が聳えているのが見える。
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稜線上は風があって寒いので防寒着を着て、三重・滋賀県境稜線の道を北上する。
結構痩せた尾根道を小さなアップダウンを繰り返し、20分ほどで三頭山につく。
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さらに稜線を北上すると、東側が開けた箇所からは伊勢湾が見下ろされる。
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注意しながら痩せ尾根を登下降をしていく。
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那須ヶ原山から約1時間かかり、9:53、唐木山山頂に着く。
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ここから唐木キレットまでの稜線上の道は岩稜上の道で危険のためか、現在はロープが張られて通ることが出来ない。
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少し休んだ後、右手の巻き道を行き、唐木キレットを通過する。
前方には坂下峠を経て、溝干山が見えてくる。
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キレットから100m以上下り、10:17、林道が交差する坂下峠に着く。
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坂下峠から150mほど急坂を登り返し、10:44、溝干山山頂に着く。
山頂からはこれから登る高畑山が近くに見える。
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平坦になった稜線の道を20分ほどで、11:07、高畑山山頂に立つ。
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北には少し雪を被った雨乞岳や御在所岳、鎌ヶ岳が近く見える。
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振り返れば那須ヶ原山から辿ってきた稜線が続いている。
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眼下には伊勢湾がよく見える。
目を凝らすと、遠く御嶽山か、雪を被った山がかすかに見える。
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風を避けて山頂から少し下がったところで昼食を食べて休憩する。
ゆっくりと休憩した後、11:47、下山にかかり、溝干山まで戻る。
溝干山からは一般道で坂下峠へ下り、林道を西へ下山するのだが、今回は山頂から西に延びる尾根を下ることにする。
踏み跡程度の急な尾根道を下っていく。
2度ほど滑って転んでしまうほど急な下りである。
途中の長石山のピークから北の眺望が開けている。
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ロープの下がった岩峰を廻りこんだりしながら急な尾根道を下っていく。
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次の紅皿山のピークで少し道を間違えそうになったが、13:56、何とか参詣橋先の林道に降り立つ。
参詣橋を渡り、14:02、無事駐車地点に戻ってくる。

新名神道を走り、午後3時半ごろ名古屋へ帰る。



昨日と違い今日は絶好の冬晴れの天気に恵まれた。
久し振りの鈴鹿南部の尾根歩き山行であったが、坂下峠まではほとんど他の登山者とも会わなかった。
溝干山からのバリエーション的な尾根歩きは、結構急な尾根で、岩峰の通過もあり、歩き甲斐のある山行であった。
山遊人
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