2021年6月6日(日)高島トレイル:大御影山(949.9m)5月中旬に梅雨入りしたが、それ以降あまり雨が降らず、梅雨の中休みが続いている。
台風3号崩れの低気圧が太平洋岸を通り、太平洋側では天気がいまいちで朝方は雨も予想されている。
北に行くほど天気が良さそうなので、久し振りに福井県と滋賀県境の高島トレイルにある「大御影山」へ、山仲間と山行する。

【天気】 晴れ
【コースタイム】松屋地蔵大権現岳登山口(7:50)~松屋地蔵大権現岳(8:47/8:54)~P812(9:50/9:55)~大御影山(10:33/10:55)~大日尾根分岐(11:54/12:02)~三十三間山分岐(12:35/12:45)~大日岳登山口(14:05)~松屋地蔵大権現岳登山口(14:43)
初めての「若狭路美浜トレイル」からの大御影山行である。
朝6時に出発し、北陸道から舞鶴敦賀道路を走り、若狭美浜ICを出る。
インターを出てR27を少し西に走り、川原市の交差点で左折れする。
松屋への道を10kmぐらい走り、午前7時40分ごろ、松屋の集落はずれで橋を渡って、左手の松屋地蔵大権現岳登山口前の駐車場に着く。
10台ぐらいは止められそうな駐車場にはまだだれも止まっていなく、我々の車だけである。

現地の天気は、予想通り薄曇りながら雨は降っていなくていい天気になりそうである。
7:50、準備をして、美浜トレイルとなっている登山口から松屋地蔵大権現岳を目指して登り始める。

いきなりの急登の続く道をジグザグに登っていく。
道の足元には黄色の「美浜トレイル」の標識が頻繁に現れる。
400mほど急坂を登ると、やっと尾根上に出て少し緩やかになる。
左手に少し外れた所に「見晴らし台」の標識があり立ち寄ってみる。
今日は少し霞んでいるが、北に日本海が見える。

見晴台から5分ほど緩やかに登り、左手に別の尾根から登ってくる道を分けてしばらくで、8:47、松屋大権現岳山頂に着く。
展望のきかない山頂で少し休憩する。

山頂からは広い尾根上の道を行くと、左手下に小さな池がある。

一旦鞍部まで下り、再び登り始めると尾根が細くなり、登山道の両側にはイワウチワの群落が現れる。
春にはピンクの花がたくさん咲くのであろう。

さらにブナの原生林の中に道を登っていく。

松屋大権現岳から1時間ほどで、P812に着き少し休憩する。
その先で樹林が低くなってくると、左手にかすかに伊吹山や琵琶湖が見えてくる。

しばらくでノロ尾と名付けられた広い所に出ると、行く手にやっと大御影山山頂に建つ電波反射板が見えてくる。

どこを歩いてもいいようなわかりにくい道を登り、電波反射板の横を通り、10:33、大御影山山頂に着く。

山頂からは北に赤坂山方面、南には高島トレイル北部の山々が霞んで見える。

他に一組の登山者が憩っている山頂で、早めの昼食を食べて休憩する。
昼食後、10:55、高島トレイルとなっている道を、大日岳を目指して下山にかかる。
ブナの多い尾根を一旦鞍部まで下り、再び100mほど登り返し、11:54、大日尾根との分岐に着く。

分岐で右に折れて、大日尾根を下っていく。
大日尾根は、中央分水嶺でも有数のブナの大木が多い尾根である。

積雪で複雑の折れ曲がったり枝分かれしたりした見応えのあるブナの大木の続く尾根を下っていく。

30ほど下って大日岳へ近づくと、ちょうど送電線鉄塔の工事が行われており、山頂には近づくことが出来ない。

その先の山頂を少し下った三十三間山との分岐で少し休憩する。

休憩後、右手の送電線に沿った尾根道を下り始める。
小さなアップダウンの続き、6つほど送電線鉄塔の下を通り、1時間近く下ると、道は右手の谷に下りる。
谷沿いのわかりにくい道を何度も左右に渡り返しながら下っていく。
14:05、やっと大日岳登山口となっている林道に飛び出す。
右に折れて林道を歩き、能登又谷出合のカーブに案内標識が立っている。

橋を渡って能登又谷沿いの林道を歩き、14:43、車を止めた駐車場に戻る。
帰りも舞鶴若狭道、北陸道、名神道を走り、午後5時前に名古屋へ帰ってくる。
大御影山へ、美浜トレイルから初めて登ったが、結構きつい登りの道であった。
下りにとったブナの大木の原生林が続く大日尾根は素晴らしかった。
新緑の春や紅葉の秋の時期にもまた登ってみたいものだ。
中央分水嶺の山は、標高はせいぜい1000m近くとそんなに高い山ない。
しかし、冬に積雪が多いためか、立派なブナ林や春に咲く花々も多く、何度登っても楽しい山行が出来て、好きな山域の一つである。
日曜日だというのに、今回も山頂で一組の登山者に会っただけで、静かな山行が出来た。
山遊人