新緑と絶景を楽しむ:笠置山
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2021/04/27(Tue)
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2021年4月26日(月)
恵那:笠置山(1128m) 山仲間3人と、岐阜県恵那市にある笠置山へ山行する。 ![]() ![]() (地理院地図) 【天気】 快晴 ![]() 【コースタイム】 ふれあい広場(7:40)~記録小屋(8:25/8:30)~林道出合(9:15/9:20)~笠置山(9:45)~展望台(10:15/10:20)~物見岩(10:40/10:50)~望郷の森(11:10/11:40)~大岩展望台(12:10)~記録小屋(12:50/12:55)~ふれあい広場(13:30) 朝6時半過ぎに集合し、中央道を走って恵那ICを出る。 木曽川にかかる笠置橋を渡り、姫栗のコミュニティーふれあい広場へ午前7時半ごろに着く。 朝方はやや冷え込んだが、絶好の登山日和のいい天気である。 支度をして、7:40、笠置山へ向けて歩き始める。 ![]() 林道を歩いて別荘地を通り、谷の中の緩やかな道を登っていく。 8:25、谷道から林道に上がり、登山者休憩・記録小屋に着く。 ![]() 小屋の横には駐車できる広場もある。 少し休憩した後、林道を横切り、たくさんの道標の建つ登山道に取り付く。 ![]() 10分ほど歩くと、県の天然記念物となっているヒトツバタゴの自生地に出る。 開花にはまだ早く、少し葉っぱが出かけた程度である。 ![]() アンコウ沢と名付けられた谷を渡り、階段が続く道を200mほど登る。 9:15、林道に出た所にあるベンチで少し休憩する。 ![]() 休憩後、林道を渡り、笠置山山頂直下の道を登っていく。 ![]() 大岩が点在するクマザサの中の道を登っていく。 30分弱登り、9:45、笠置神社の建つ笠置山山頂へ着く。 ![]() 神社前には二等三角点が建っている。 ![]() 神社右手の道を少し下り、ヒカリゴケを見に行く。 途中にはペテロフラフと言われる古代線刻文字が刻まれた岩が点在する。 5分ほど下り、階段を上り大岩の間にあるヒカリゴケを見に行く。 ![]() ![]() 岩の間の薄暗い中にヒカリゴケがわずかに緑色に光っている。 ![]() 山頂まで戻り、今度は神社左手の道を少し下って展望台まで行く。 ![]() 丸太で組まれた展望台の上に上がると、残雪の御嶽山が青空に聳えている。 ![]() 少し右手には中央アルプスの連なりも一望できる。 ![]() 左手には白山も少し見えているが、木が邪魔をしている。 丸太の展望台は不安定でグラグラして危なっかしい。 ![]() 再び山頂まで戻り、南への尾根道を下りていく。 10分ほど下って車道に出て、展望のいい物見岩に上る。 ![]() 岩の上からは恵那山や中央アルプス方面の眺めがいい。 物見岩から5分ほど奥まったところにある冨士見岩にも立ち寄る。 車道まで戻り、10分ほど尾根道を下って、11:10、キャンプ場のある望郷の森に出る。 誰もいないキャンプ場の中のテーブルでゆっくりと昼食を摂り休憩する。 目の前には満開のミツバツツジの木が見られる。 ![]() キャンプ場内にある展望台の上からは、御嶽山や白山連峰がよく見える。 ![]() ![]() 昼食後下山にかかり、尾根道を少し歩いて車道に出る。 30分ほど歩いて、鉄の階段の付けられた大岩展望台に着く。 岩の上に上ると、眼下には木曽川の流れが見える。 ![]() 日本百名山の恵那山が近い。 ![]() この辺りには大岩が点在し、ボルダリングエリアがたくさんある。 ここから車道を外れて、ボルダリングエリアへ行くために付けられた道を下る。 所々で踏み後が薄くなるが、地形図を見ながら下っていく。 40分ほど下り、12:50、記録小屋の前に出る。 小屋からは登ってきた道を下り、午後1時半、ふれあい広場の駐車場へ戻る。 帰りに、簡保の湯の日帰り温泉に立ち寄り、中央道を走って、午後4時前に名古屋へ帰る。 笠置山は、別名恵那富士とも言われ、中央道を走っいて見上げると山容の美しい山である。 山頂近くまで車道が通じており、登山の対象として目を向けられることが少ない山である。 しかし、山中には天然記念物のヒトツバタゴやヒカリゴケなどもあり、見どころが多い山である。 山頂は展望がきかないが、少し下りた所にある展望台からは御嶽山や中央アルプスが一望できる。 また、大岩の展望台が散在し、その上からは恵那山や木曽川の流れが眺められる。 都会にも近く、里山的な雰囲気の四季を通じて楽しめる山である。 山遊人 |
雨に煙る鈴鹿の奥座敷:イブネ・クラシ
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2021/04/18(Sun)
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2021年4月16日(金)
鈴鹿山系:イブネ(1160m)・クラシ(1154m) 所属山岳会の月例山行で、鈴鹿山系のイブネとクラシへ山行する。 ![]() (地理院地図) ![]() 【天気】 小雨 ![]() 【コースタイム】 朝明(7:40)~根の平峠(8:48/8:55)~愛知川出合(9:35/9:40)~小峠(10:00/10:10)~イブネ北端(11:18)~クラシ(11:28/11:52)~イブネ(12:06)~千種街道出合(12:44/12:50)~コクイ谷出合(13:25/13:30)~根の平峠(14:11/14:17)~朝明(15:03) 低気圧が近づきつつあり、一日中曇りの天気予報が出ている。 参加者7名を得て、朝6時40分頃に出発する。 新名神道の菰野ICを出て、朝明の駐車場に午前7時半前に着く。 すでに先客の車が2台止まっている。 今日は、7時間を超えるロングコースで、愛知川を越えて鈴鹿の奥座敷であるイブネ・クラシを周回する予定である。 現地はすでに細かな小ぬか雨が降っている。 上半身だけ雨具を着て、7:40、根の平峠に向けて出発する。 ![]() まだ少し桜が残る伊勢谷に沿った千種街道を上がっていく。 途中では所々に咲くミツバツツジの真っ赤な花が新緑の中に映えている。 1時間少しかかり、8:48、根の平峠に着く。 峠からはなだらかになった滋賀県側を少し下り、上水晶谷出合を越えた所で右折れして愛知川出合を目指す。 9:35、愛知川出合に出る。 予想よりも水量が少なく、何とか飛び石伝いで対岸に渡ることが出来る。 渡った所から小峠まで踏み後の薄い谷の中の急な道を登っていく。 ![]() 峠直下の急斜面にかかったフィックスロープを登り、10:00、小峠に出る。 ![]() 小峠からは右に折れて、急なイブネ南東尾根を登っていく。 途中ではあちらこちらにイワウチワの花が咲いている。 ![]() 1時間少しかかり、11:18、ガスに煙るイブネ北端に出る。 そこから苔の台地を歩いてクラシに行く。 11:28、展望のないクラシ山頂に着く。 ![]() 風を避けられる山頂で昼食を食べて休憩する。 昼食後、少し戻ってイブネを目指す。 10m以上はありそうな強風が吹いており、身体が飛ばされそうである。 12:06、ガスで周囲の景色の全く見えないイブネ山頂に着く。 ![]() 写真だけ撮り、早々に山頂を後にしてイブネ南尾根を下る。 ガスで先が見えないので途中で少し尾根を間違えたが、12:44、千種街道出合に出る。 出合から千種街道を下り、13:25、谷を渡ってコクイ谷出合に出る。 そこからは緩やかに登り返し、14:11、根の平峠に出る。 峠から一気に下り、15:03、我々の車だけになった朝明の駐車場に戻る。 新東名道、東名阪道を走り、午後4時過ぎ名古屋へ帰ってくる。 出発するときからあいにくの雨模様の天気であったが、山行中にはそんなに強く降ることもなかった。 歩行距離15km、累積標高差1200m、7時間以上かかるロングコースを全員無事歩き通すことが出来た。 雨とガスで山頂からの風景が見えなかったのは少し残念であったが、参加された皆さん大いに自信になった山行であった。 山遊人 |
芽吹き眩しい静かな春の山:妙理山
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2021/04/12(Mon)
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2021年4月10日(土)
余呉トレイル:妙理山(901.5m) 山仲間と、滋賀県の余呉湖周辺の山(余呉トレイルと呼ばれている)にある「妙理山」へ山行する。 ![]() (地理院地図) ![]() 【天気】 快晴微風 ![]() 【コースタイム】 六所神社(7:52)~ブナの大木(8:55)~東妙理山(10:05)~妙理山(10:53/11:40)~東妙理山(12:22/12:26)~六所神社(13:53) 移動性高気圧にすっぽりと覆われて空気が澄み、風もない絶好の登山日和である。 妙理山は「下谷山」とも言われ、高時川沿いの大黒山、安蔵山、妙理山は「高時三山」と呼ばれている。 あまり人が入らない山域なので踏み後も薄く、藪や倒木が多いため雪のある時の方が歩きやすい山である。 数年前に大黒山に登ったので、今回は妙理山に登ることにする。 朝6時前に出発し、名神道を走って関ヶ原ICを出る。 木之本から余呉湖東のR365を走り、途中から右折れして高時川沿いに走る。 菅並集落のはずれの「妙理の里」へ行くも、駐車場はキャンプ客など専用となっており駐車を遠慮する。 少し戻って橋を渡った所にある六所神社横の駐車場へ止める。 ![]() 7:52、準備をして出発する。 妙理山は案内標識などまったくない山なので、まずは登り口がどこにあるのか探す。 神社を過ぎて少し行った左手に赤テープがあり、そこから尾根に取り付く。 ![]() 時々ある先行者の付けたテープを頼りに薄い踏み跡の道を辿る。 赤い椿の花が多い溝状の道を登っていく。 ![]() 落ち葉が積もって滑りやすいほとんど直登ぎみの道を200mほど急登する。 1時間近くかかり、やっと少しゆるやかになってくると、ブナの大木が現われ、明るい尾根上に出る。 ![]() 新緑の木々の間からは以前登った墓谷山が見え隠れする。 ![]() さらに登っていくと、数年前の台風の被害を受けて道には倒木が多く横たわり歩きにくい。 ![]() 倒木でふさがれた道を迂回しながら行くため予想以上に時間がかかる。 ![]() 倒れた木のトンネルをくぐっていく箇所もある。 ![]() 倒木帯を抜けると、遠くに湖北の名山「横山岳」が見えてくる。 ![]() 所々に白いタムシバの花が咲いており、青空をバックに美しい。 ![]() よく見ると、足元にはイワウチワの花も咲いている。 ![]() 2時間以上かかり、10:05、やっと東妙理山山頂に着く。 山頂には何も標識はなく、三等三角点があるだけである。 ![]() 東妙理山を過ぎたあたりからは素晴らしいブナの林が続く気持ちのいい尾根を歩いていく。 まだ少し芽吹きには早いようだ。 東妙理山からは少し道がはっきりしてくる。 ![]() 小さなピークを越えて妙理山が近づいてくると、北側斜面にはまだ雪が少し残っている。 ![]() 冬の大量の積雪の重みで複雑に折れ曲がったブナの木も現れる。 ![]() 山頂直下の尾根上にはイワウチワが多くあるが、まだちょっと早いようで少ししか咲いていない。 ![]() 登り始めてから3時間ほどかかり、10:53、三等三角点の建つ妙理山山頂に着く。 ![]() 小さな標識が木にぶら下がっているだけである。 ![]() 山頂からは、目を凝らしてよく見ると北方に敦賀湾も見える。 風もない明るい山頂で昼食を食べてゆっくりと休憩する。 ![]() 休憩後、11:40、登ってきた道を下山にかかる。 下りの道から南を見ると、木々の間から余呉湖が少し見えている。 ![]() 気持ちのいいブナ林の尾根道をのんびりと下っていく。 ![]() 北には近くの安蔵岳や、遠くには余呉トレイル最北端の上谷山などが見え隠れする。 ![]() 倒木がふさいでいる所では時々道を外してしまう。 最後の激下りの坂では落ち葉に滑らないように注意しながら下る。 ![]() 2時間少しかかり、13:53、六所神社の駐車場へ下り立つ。 関ヶ原ICから名神道を走り、午後4時過ぎ名古屋へ帰る。 以前から一度登ってみたいと思っていた妙理山へやっと登ることが出来た。 余呉トレイルの山々は、まだあまり開発されていない山が多く、歩いていてもほとんど人と会うこともない。 道標もほとんどなく、地形図で道を確かめながら歩かないといけない私の好きな山が多い。 今日も途中で誰とも会うこともなく、木々の芽吹きが美しい春の山を堪能出来た山行であった。 山遊人 |
富士を仰ぎ見ながらの稜線歩き:十二ヶ岳山行
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2021/04/09(Fri)
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2021年4月8日(木)
御坂山地:毛無山(1500m)・十二ヶ岳(1683m) 山梨県の西湖北にある毛無山と十二ヶ岳へ、山仲間3人と一緒に山行する。 ![]() (地理院地図) ![]() 【天気】 晴れ ![]() 【コースタイム】 西湖東駐車場(9:40)~ミネ山三角点(10:28/10:33)~毛無山(11:15/11:35)~十一ヶ岳(12:40/12:45)~吊り橋(13:00)~十二ヶ岳(13:30/14:00)~桑留尾分岐(15:05)~西湖東駐車場(15:32) 午後遅くにはやや不安定になるが、高気圧に覆われていい天気の予報が出ている。 今日の山行は、富士山を仰ぎ見ながら変化に富んだ稜線歩きを楽しむことが目的で計画した。 朝6時過ぎ名古屋を出発し、湾岸道、新東名道を走り、新富士ICを出る。 途中の西湖畔からは、山頂近くにやや雲がかかっているが、雄大に聳える富士山が見える。 湖畔の道路沿いの桜がちょうど満開で美しい。 富士宮市を抜け、西湖東の駐車場に午前9時半ごろに着く。 15,6台は止められそうな駐車場には、地元の人の車が2台止まっているだけである。 準備をして、9:40、毛無山に向けて出発する。 ![]() 15分ほどで、文化洞トンネルの方から上がってくる道と合流して尾根道に乗る。 結構急なジグザグの尾根道を50分ほど上がり、10:28、四等三角点ミネ山に着き休憩する。 ![]() さらに尾根道を上がり、長浜から登ってくる道を合わせ、11:15、展望のいい毛無山山頂に着く。 ![]() 南側が開けた山頂からは、眼下の河口湖の上に残雪を頂いた富士山が聳えているのが望まれる。 ![]() ![]() つがいの春の蝶が盛んに舞っている。 ![]() 昼近くなったので、山頂で軽く食事を摂る。 休憩後、十二ヶ岳に向けて西に連なる尾根道をいく。 一ヶ岳から順番に小ピークが続く道をアップダウンを繰り返しながら行く。 ![]() ![]() ロープが架けられた岩場の道が続き、思ったより時間がかかる。 途中では所々で富士山を望むことが出来る。 ![]() 富士山の展望のいい六ヶ岳で少し休憩する。 ![]() 11:40、十一ヶ岳に着き、今日のハイライト箇所の吊り橋に備える。 ![]() 十一ヶ岳から吊り橋まで急な岩場をロープを頼りに下っていく。 ![]() 十二ヶ岳との間の谷に架けられた吊り橋は一人ずつしか渡ることが出来ない。 グラグラと揺れるスリルのある吊り橋を慎重に渡る。 ![]() 無事吊り橋を渡り終えると、今度はほぼ垂直に近い岩場の道を30分ぐらいかかって喘ぎながら登る。 13:30、やっと赤い屋根の小さな祠の建つ十二ヶ岳山頂に立つ。 ![]() 山頂からは西湖と長く裾野を引いた雄大な富士山が眼前に眺められる。 ![]() ![]() 我々だけしかいない狭い山頂で富士山を仰ぎ見ながらゆっくりと休憩する。 ![]() 14:00、眺望を堪能した後下山にかかる。 帰りは、随所にロープが架かる急な道を桑留尾へと下っていく。 1時間ほど尾根道を下り、途中から左へ折れて駐車場への山腹の道を行く。 30分ほど歩き集落の中の道へ出て、15:32、駐車場へ戻ってくる。 帰りの朝霧高原のあたりでは、夕陽を浴びて赤くなり始めた富士山を見ることが出来る。 ![]() 今日は富士山を仰ぎながら毛無山から十二ヶ岳へと続く変化に富んだ尾根道を歩いた。 やや雲が出ていたが、残雪の富士山を一日中見ることが出来た山行であった。 毛無山と十二ヶ岳との間の尾根道は、予想していたよりも厳しく、特に最後の十二ヶ岳山頂までの急登では久々にバテ気味になってしまった。 富士山を巡る周囲の山々への山行は、いつ行っても楽しいものである。 山遊人 |