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2020年12月29日(火)
高島トレイル:赤坂山(823.6m)今年最後の山行で、下見を兼ねて琵琶湖西岸にある高島トレイルの赤坂山へ山行する。
(地理院地図)
【天気】 晴れ
【コースタイム】マキノスキー場駐車場(7:40)~赤坂山登山口(7:52)~展望台(8:20)~ブナの木平(9:00/9:10)~送電線鉄塔(10:15/10:20)~赤坂山(10:50/11:22)~ブナの木平(12:18/12:25)~マキノスキー場駐車場(13:20)
大晦日から元旦にかけて、数年に一度の大寒波が襲来するという天気予報が出ている。
今日だけは天気が良くなるという予報を信頼しての山行である。
一週間ほど前の大雪で、高島トレイル方面ではまだ雪山ハイクが出来るだろうと、赤坂山に出かける。
朝6時前に出発し、北陸道の木之本ICを出る。
琵琶湖北岸を走り、午前7時過ぎにマキノ高原に着く。
少し手前の登山者専用の駐車場に駐車する。
土日は駐車料金(1000円)がとられるが、平日は無料で止めることが出来る。
まだ車は数台止まっているだけである。
前日に雨が降り心配していたが、スキーゲレンデやその奥にそびえる稜線上にはまだかなり雪が残っている。

7:20、スノーシューを持って、スキーゲレンデを抜けて登山口を目指す。
少し登って振り返ると、下界にはガスが下りており、朝日に輝き幻想的な風景が広がっている。

10分ほどで赤坂山登山口に着き、そこから登山道の尾根に取り付く。

50cmほどは積もっているトレースの付いた登山道をツボ足で登っていく。

途中調子ヶ滝への道を左に分けて少し登ると、琵琶湖方面の視界が開けた展望地を通過する。

徐々に雪は深くなり、ツボ足のため時々踏み抜きが多くなり歩きにくい。
予定より少し時間がかかり、9:10、東屋の建つブナの木平に着く。

少し先で沢筋を通るため、そこで軽アイゼンを付ける。
すぐに沢に下り堰堤を抜けて、再び尾根道をジグザグに登っていく。
登るにつれ積雪は増し1mほどは積もっている。
稜線上の粟柄越に出る手前で、冬道は急坂を登って送電線鉄塔の下に出る。
鉄塔下からはやっと真っ白に雪を付けた赤坂山方面が姿を現す。

一面の積雪なのでどこを歩いてもよく、ここでスノーシューを履く。
粟柄越手前から右に折れて、出来るだけトレースの少ない真っ白な斜面を登っていく。

途中単独登山の若者に抜かれる。
積雪のため予定より余分に30分ほども時間がかかり、10:50、赤坂山山頂に立つ。

雪庇の張りだした山頂からは、北に赤坂トレイル北端の乗鞍岳方面が見える。

南東眼下にはマキノ町方面の向こうに琵琶湖の湖岸が霞んでいる。

南には寒風方面の広い稜線が続いている。

時間があれば寒風まで行く予定であったが、積雪が多く時間がかかりそうなので縦走は諦める。
風もほとんどなく暖かなので、山頂直下で昼食を食べてゆっくりする。
休んでいると、多くの登山者が登ってくる。
展望を楽しみながらゆっくりと休憩をした後、11:22、下山にかかる。
下っていく途中でも多くの登山者とすれ違う。
殆どの登山者はスノーシューかワカンを履いているが、ツボ足で登ってくる登山者もおり、踏みぬきで歩きにくそうである。
2時間ほどかかり最後の急坂を下ってスキー場ゲレンデへ出る。

ここは今はリフトもなくなだらかなゲレンデなので、関西から近いこともあり家族連れがヒップッソリなどで遊んでいる。

ゲレンデ脇を歩き、13:20、ほとんど満車状態の駐車場に下り着く。
すぐそばに日帰り温泉があるが、混んでいそうなのでパスして帰途に着く。
帰りは木之本からは一般道のR365を走り、関ケ原ICから名神道に乗って、午後4時前に自宅に帰る。
今年最後の山行であったが、雪も適度にあり、久し振りに雪の山を楽しめた。
今年はコロナ禍で例年の半分程度しか山に行けなかった。
年末になり一度収まっていたコロナの感染拡大の勢いが再び全国的に増してきた。
世界的にはワクチンも開発され使用し始めるようになってきたが、まだまだすぐには収束しそうにない。
新しい年になり一日も早く収束の兆しが見え、これまでのような日常が戻ってくることを願っている。
山遊人
2020年12月26日(土)初めての「冬山フェスタ」開催される!
本日、名古屋駅前の「ウインクあいち」にて、冬山初心者のためのイベント【冬山フェスタ】が開催されました。
NHKの「にっぽん百名山」でおなじみの萩原浩司氏や、 国際山岳ガイドの角谷道弘氏、近藤謙司氏などを講師として、冬山登山への知識を高めるセミナーが7講座開催されました。
事前予約制にもかかわらずいずれの講座ともほぼ満席状態で、盛況裏のうちに開催されていました。
また、展示会場では、有名登山用品店や日本山岳会東海支部の協力のもと、各種冬山装備を展示したり、山岳会会員が常駐したりして、実際の装備に触れて、冬山登山について相談できるようになっていました。
コロナ禍で、以前のようには山に行けない状況下にもかかわらず、一般登山者の冬山への興味が高いことが伺われました。



(セミナー風景)

(展示会場)
山遊人
2020年12月18日(金)
本栖湖北:パノラマ台(1300m)・烏帽子岳(1257.3m)山仲間4人と一緒に、静岡県本栖湖の北にあるパノラマ台と烏帽子岳に山行する。
(地理院地図)
【天気】 晴れ
【コースタイム】展望公園駐車場(9:25)~中之倉峠展望台(9:50/10:00)~パノラマ台(11:05/11:30)~烏帽子岳(11:50/12:20)~パノラマ台(12:40)~中之倉展望台(13:35/13:48)~展望公園駐車場(14:04)
朝6時半前に名古屋を出発し、湾岸道から新東名道を走り、新富士ICを出る。
朝霧高原を通りR139を北上し、本栖湖畔を走って中之倉トンネル手前を左に折れ、午前9時過ぎ、中之倉展望公園の駐車場に着く。
2か所ある駐車場は、キャンプに来ている観光客の車でほぼ埋まっている。
前日は今年一番の寒波が襲来して、日本海側では高速道路も止まるような大雪となった。
今朝もかなり冷え込むと予想して出かけたが、現地に着くと今日は風もない暖かないい陽気ある。
しかし、本栖湖越しに見る富士山には年末だというのに全く雪がない。
準備をして、9:25、中之倉峠へ向けて登山口から登り始める。

明るい葉の落ちた雑木林の斜面をジグザグを切りながら20分ほど登り中之倉峠に着く。
峠から少し下ったところに立派な展望台が建っている。
ここは現在の千円札裏デザインに採用されている写真家「岡田紅葉」が「本栖湖に映る逆さ富士」の写真を撮った場所である。

残念ながら今日はやや風があり、さざ波が立ち本栖湖に映る逆さ富士の姿は拝めない。

展望台を後にして尾根に出ると、北西側に新雪輝く南アルプスを望むことが出来る。

(白根三山)

(荒川岳と赤石岳)
中之倉峠からは東へパノラマ台への尾根道を行く。

気持ちのいい尾根道を木の間越しに、左手に南アルプス、右手下に本栖湖を見ながら歩いていく。
最後に100mほど急坂を登り、精進湖の方から登ってくる道を合わせて右折れして少し下り、11:05、富士山の展望台のパノラマ台に着く。

眼下に青木ヶ原樹海を見下ろしながら富士山をバックに記念撮影。

青木ヶ原の向こうには、西湖やわずかに河口湖も見え、神坂山塊も望むことが出来る。

他に誰もいない山頂にある四阿で富士山を眺めながら少し休憩する。

休憩後、南への尾根道を歩き烏帽子岳を目指す。
少し下り、再び登り返して、20分ほどでアンテナ等の建つ烏帽子岳へ着く。

山頂で遮るもののない富士山の展望を楽しみながらゆっくりと昼食を食て休憩する。

富士山の右裾野の先には太平洋や伊豆半島が霞んで見えている。

休憩後、計画では本栖湖畔へ直接下る予定でいたが、パノラマ台を経て登ってきた道を下山することに変更する。
1時間15分ほど尾根道を歩き、中之倉峠展望台まで戻る。
今度もさざ波がたち逆さ富士は見ることが出来ない。

展望台のひな壇で休んでいると、ボチボチと観光客が登ってくる。

展望台から15分ほど下り、14:04、駐車場へと戻ってくる。
帰りに朝霧高原にある道の駅から望む富士山が大きい。
途中久し振りに「白糸の滝」に立ち寄る。

新富士ICから新東名道に乗り、湾岸道を走って、午後7時半過ぎ名古屋へ帰る。
年末になりコロナウイルスの感染が全国的に拡大しているが、感染防止には最大の注意を払い、今年最後の富士山を拝みに出かけた山行であった。
富士山に雪がなかったのは残念であったが、穏やかな冬日の中、初冬の静かな雑木林を歩き、パノラマ台、烏帽子岳から雄大な富士山を望むことだ出来た山行であった。
山遊人
2020年12月10日(木)松阪西:矢頭山(730.6m)・髯山(687.6m)所属支部の山行で、4人の参加を得て、三重県松阪市の西にある矢頭山と髯山へ山行する。
(地理院地図)
(矢頭山)
(髯山)【天気】 快晴
【コースタイム】(矢頭山)中宮キャンプ場(8:35)~椿休憩所(8:58)~尾根取付(9:11)~大日拝展望台(9:56)~矢頭山(10:20/10:32)~矢頭峠(11:15)~中宮キャンプ場(11:27)
(髯山)清水峠(11:56)~髯山(12:41/13:08)~清水峠(13:45)
朝6時45分に集合し、東名阪、伊勢道を走り、一志嬉野ICを出る。
県道を西へ走り、波瀬川に沿って林道を上がり、8時半前に中宮キャンプ場の駐車場に着く。
朝は放射冷却で冷え込んだが、高気圧が移動性となって日本を覆い、いい天気になりそうである。
天然記念物の「矢頭の大杉」の前の駐車場に止める。
準備をし、8:35、矢頭山に向けて林道を歩き出す。

すぐに登山口に出て登り始める。

尾根を巻きながら登り、右手に「不動の滝」への道を分け、日の当たらない薄暗い谷を登っていく。
左手に不動休憩所小屋が建っている。

歩き始めて30分弱、林道に上がると左手に椿休憩所の四阿が現れる。
さらに少し登り、沢を離れてから矢頭山北東に出ている尾根に取り付く。
急な尾根道を40分以上登り、やっと大日拝展望所の尾根上に出て休憩する。

痩せ尾根を行き、一旦少し下って、ロープの張られた最後の岩場の急坂を登っていく。

10:20、誰もいない狭い矢頭山山頂に着く。

山頂からは南に鋭鋒の局ヶ岳が遠くそびえているのが見える。

少し休んだ後、10:32、矢頭峠への道を下山にかかる。
急坂の続く道を注意して40分ほど下り、11:15、矢頭峠に着く。
峠からは林道を10分ほど戻り、11:27、駐車した中宮キャンプ場に戻る。
車に乗りこみ、林道を下って県道に出て左折れする。
少し走った所で左折れして清水峠への林道を上がる。
12時少し前に清水峠に着き、登山口に駐車する。
11:56、髯山北尾根を登り始める。

途中からは両側にロープの張られた急坂になり、滑らないよう注意して登っていく。
45分ほど登り、12:41、南北朝時代の北畠氏領の狼煙場であった髯山山頂に着く。

山頂は西方面が開かれており、すぐ北には登ってきた矢頭山が近い。

西には堀坂山や観音山がそびえている。

その西には松阪の街が眼下に見えている。

我々だけの山頂の展望台でゆっくりと昼食を食べて休憩する。

眺望を堪能した後、13:08、登ってきた道を下山にかかる。
急坂を注意しながら下り、13:45、清水峠へ下り立つ。
車に乗り込み、中村川に沿って走る。
一志嬉野ICに出て伊勢道を走り、午後3時半過ぎ名古屋へ帰り解散する。
絶好の小春日和の暖かな晴天に恵まれて里山的な2山を歩くことが出来た。
平日ということもあり、途中で一人の他の登山者とも会うことなく静かな山行を楽しめた。
両山とも標高は高くないが、山頂近くは急坂となっており、結構面白い山であった。
山遊人
2020年12月6日(日)南信州:富士見台(1736m)山仲間2人と一緒に、南信州の阿智村にある富士見台へ山行する。
(地理院地図)
【天気】 晴れ
【コースタイム】神坂神社(7:25)~分岐(8:32/8:37)~萬岳荘(9:22/9:28)~稜線分岐(9:41)~富士見台(10:00/10:35)~神坂山(11:03/11:16)~分岐(12:02/12:08)~林道出合(12:35)~神坂神社(13:00)
師走に入り、徐々に冷え込みが増してきたが、ここ数日は冬晴れの晴天が続いている。
朝6時前に出発して中央道を走り、園原ICを出る。
ヘブンス園原へ行く道を右折れして神坂神社への林道を上る。
午前7時15分ごろ神坂神社前の駐車場に着く。
すでに先客の車が2台止まっている。
準備をして、7:25、神坂神社の境内を抜けて古代東山道となっている道を登っていく。


5分ほどで林道に上がり、すぐにカラマツコースと名付けられた富士見台への登山道を登り始める。

樹林帯の急登を1時間ほど登り、しばらく稜線を歩き、8:32、ブナコースとの分岐に出る。

木々の間から南方に恵那山が見える。

すっかり葉を落としたカラマツ林の中の緩やかな道を行き、かつては牧場となっていた神坂山南山腹を巻いて登っていく。
分岐から45分ほど歩き、9:22、萬岳荘に着き休憩する。

萬岳荘から15分ほど登り、主稜線上に出ると、一気に展望が広がる。
東には南アルプス南部の聖岳、赤石岳、荒川岳などがシルエッとなって浮かんでいる。

西側眼下には中津川の街が見下ろされる。

右に折れて稜線の道しばらく行き神坂小屋の前にでると、やっと富士見台山頂が見えてくる。

少し急坂を登り、尾根上に出ると北西に御嶽山や乗鞍岳の雄姿が姿を現す。

西方遠くには新雪を頂いた白山連峰が白く輝いて見える。

中央アルプスを見ながら富士見台への最後の坂を登っていく。
5分ほど登り、10:00、富士見台山頂に着く。

日本百名山のうち23座が見えるという山頂からは360度の大展望が広がる。
北東方面には御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰が揃い踏みである。

一番手前には御嶽山が雄大に聳えている。

いちばん北には新雪の穂高連峰が白い。

真北には央アルプスが近くに連なって見える。

東には、甲斐駒ケ岳から白根三山、塩見岳、聖岳まですべてが見える。


南には恵那山が近くに見えている。
他に2人の登山者が休んでいる山頂で、我々も早めの昼食を食べて休憩する。
休憩中にも神坂峠の方からきた登山者が次々に登ってくる。
風邪もない山頂でゆっくりと休憩した後、10:35、下山にかかる。

帰りは、稜線を左に折れて神坂山へ立ち寄る。
途中には、昭和30年、地元の中学生が山頂近くでキャンプ中に落雷に遭い4人が亡くなった事故の慰霊碑が建っている。

富士見台から30分ほどで三等三角点の神坂山山頂に立つ。

狭い山頂からは御嶽山が顔をのぞかせているのが見える。

帰りは気持ちのいい笹原の広がる富士見台を眼前に見ながら萬岳荘へと下る。

萬岳荘からは登ってきた道を下る。
分岐からはブナコースを下る。
分岐から30分ほどで林道出合に出て、林道を30分ほど歩き、13:00、神坂神社に戻ってくる。
日帰り温泉には立ち寄らず、中央道を走って、午後2時半ごろ名古屋へ帰る。
師走に入り天気も良さそうなので、山頂から大展望を楽しもうと計画した山行であった。
何度登っても富士見台からの素晴らしい眺望は心を満たされる。
北、南、中央の日本アルプスがすべてが見渡せる富士見台には1年に一度は登り続けたい。
神坂神社からのコースは、途中で他の登山者と会うこともなく、師走の静かな山行であった。
山遊人