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賑わう中央アルプス:宝剣岳・木曽駒ヶ岳
2020/09/29(Tue)
2020年9月28日(月)

中央アルプス:宝剣岳(2931m)・木曽駒ヶ岳(2956m)

登山教室OBの方々4名と、中央アルプスの宝剣岳と木曽駒ヶ岳へ山行する。
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地理院地図

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【天気】 快晴


【コースタイム】
千畳敷山頂駅(7:35)~極楽平(8:15/8:20)~三ノ沢岳分岐(8:30/8:35)~宝剣岳(9:12)~宝剣山荘(9:30/9:50)~木曽駒ヶ岳(10:38/10:42)~八合目濃ヶ池分岐(12:07)~濃ヶ池(12:27/13:15)~駒飼ノ池(14:12/14:17)~宝剣山荘(15:48/15:56)~乗越浄土(14:59)~千畳敷山頂駅(15:34)



移動性高気圧にすっぽりと覆われて晴天が期待される。
朝3時半過ぎに出発し、中央道を走って駒ヶ根ICを出る。
午前5時半前に菅の台の駐車場に着く。
駐車場は、平日だというのにすでに満車に近い状態で驚かされる。
関東方面のナンバーの車が多い。
6:15始発のバスのチケット買うためたくさんの人が並んでいる。
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午前6時過ぎから臨時のバスが出始め、午前6時半過ぎ、我々は3台目のバスに乗ることが出来る。
30分ほどでしらび平に着き、7時過ぎのケーブルに乗る。
ケーブルからは南アルプスや富士山の頭が見えてくる。
7時15分ごろに千畳敷山頂駅に着く。
外に出ると、一点の雲もない素晴らしい晴天が広がっている。
今年は夏に暑い日が続いたためか、紅葉にはまだ少し早いようである。
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外に出ると、2600mを超す千畳敷はさすがに冷えており寒い。
木曽駒ヶ岳を目指す人がほとんどで、乗越浄土へ向けて登っていく。
7:35、準備をした後、我々は反対の極楽平に向けて歩き始める。
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途中の登山道脇には霜柱が立っていたり、数日前に降った雪が消えずに残っていたりしている。
階段状の坂道をジグザグを切って登っていく。
少し登ると眼下に千畳敷山頂駅が見える。
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8:15、極楽平で主稜線上に上がると、信州側、飛騨側の展望が広がる。
西側すぐ近くには先日登った三ノ沢岳が近い。
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北西には御嶽山が大きくそびえている。
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東側には伊那谷を隔てて、南アルプスの山々がシルエットとなって浮かんでいる。
塩見岳の左には富士山の頭も顔をのぞかせている。
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主稜線を右手に折れ、10分ほど歩いて三ノ沢岳との分岐に着く。
ここから宝剣岳までは厳しい岩場が続くので、ストックをしまい、ヘルメットを装着する。
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両側の足元が切れ落ちた岩場を注意しながら通過し、鎖場の続く小さいピークをいくつも越えていく。
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最後に宝剣岳直下の急峻な岩場を登っていく。
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9:12、狭い宝剣岳山頂に着く。
乗越浄土の方から次から次へと登ってくるので、写真だけ撮りすぐに反対側へ下り始める。
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北側の鎖場は南側に比べるとそんなに厳しくない。
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9:30、宝剣山荘上の展望地で休憩する。
ここからは宝剣岳西側にせり出した天狗岩や三ノ沢岳の眺めがいい。
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少し休憩した後、中岳を挟んで木曽駒ヶ岳へと続く緩やかな道を行く。
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10:38、多くの登山者で賑わう日本百名山の木曽駒ヶ岳山頂に着く。
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山頂を後に、北東へ続く馬の背尾根を下り、濃ヶ池を目指す。
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ハイマツの中の岩尾根を下っていくと、右手の斜面の黄色く染まった紅葉がきれいである。
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こちらの道は登山者は少ないが、結構長く、1時間30分近くも下り、12:07、やっと八合目の濃ヶ池への分岐点に着く。
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分岐で右折れし、ダケカンバの樹林帯の中の道を20分ほど下り、12:27、やっと濃ヶ池湖畔に着く。
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ここまでかなり歩いたので、湖畔で昼食を食べてゆっくりと休憩する。
休憩後、乗越浄土に向けて200m強の登り返しの道を行く。
最初のうちは駒ヶ岳東側斜面を水平に巻いて歩き、駒飼ノ池の手間で急坂を登り、登り切った池手前で休憩する。
乗越浄土の稜線が近くなる。
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振り返れば将棋頭山へと続く尾根東側斜面の紅葉がきれいである。
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駒飼の池を過ぎ、稜線まで緩やかに登っていく。
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30分ほど歩き、15:48、宝剣山荘横を上がり稜線に着く。
少し歩いて乗越浄土に着くと、伊那前岳が眼前にそびえている。
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乗越浄土からは急坂をジグザグに下り、15:34、千畳敷山頂駅に着く。
ロープウェイはまだ混雑していてすぐには乗れず、整理券をもらってしばらく待つ。
待っている間に西側から夕日が宝剣岳にあたりはじめ、山頂が鈍く輝き出す。
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30分ほど待って、ロープウェイに乗り、バスを乗り継いで、午後5時過ぎ菅の台の駐車場に戻ってくる。
混雑を避けて、少し離れた「こぶしの湯」で一日の汗を流す。
途中で夕食をした後、中央道を走り、午後9時前に名古屋へ帰る。




秋の紅葉が始まったことを期待した、中央アルプスの盟主、木曽駒ヶ岳と宝剣岳への山行であった。
素晴らしい晴天に恵まれたが、今年の紅葉の最盛期にはまだ少し早かったようである。
久し振りに登った極楽平からの宝剣岳であった。
危険個所には鎖もよく整備されており、以前に比べて少し楽になったように感じた。
しかし、中央アルプスの一般道の中ではいちばん厳しいコースであるので、十分な装備と経験を積んでから登る必要がある。
今年の秋の紅葉シーズン初めての山行であったが、晴天にも恵まれて楽しい山行であった。
山遊人

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中央アルプス最北の山:経ヶ岳
2020/09/21(Mon)
2020年9月21日(月・祝)

中央アルプス:経ヶ岳(2296.4m)

山仲間といっしょに中央アルプスにある200名山の経ヶ岳へ山行する。
昔、慈覚大師が十一面観音像を刻み、その木片にお経を書いて納めたので経ヶ岳名付けられたという伝説がある。
全国に多くある経ヶ岳の中では標高がいちばん高い山である。
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地理院地図

【天気】 晴れ


【コースタイム】
権兵衛峠登山口(7:30)~電波塔(8:07/8:13)~北沢山(8:58/9:04)~展望地(9:39/9:45)~P2043(10:08)~経ヶ岳(11:13/11:35)~展望地(12:35/12:45)~北沢山(13:22/13:28)~電波塔(14:05)~権兵衛峠登山口(14:35)



秋雨前線が日本の南に下がり晴天が予想される。
経ヶ岳は以前から登りたかった山であったが、昨年地元の人たちの努力により南側の権兵衛峠からの登山道が整備されたと知り、このルートから登る計画を立てる。
朝5時前に出発し、中央道を走り、伊那ICを出る。
伊那谷から木曽谷へと抜けるR361を西進する。
権兵衛トンネルを抜けてすぐに左折れして、かつての権兵衛街道を上がる。
20分ほど上り、午前7時半前、権兵衛峠手前の駐車場に着く。
20台ほどは止められそうな大きな駐車場で、トイレも設置されている。
すでに先客の車が2台止まっている。
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現在、権兵衛街道はここで通行止めになっており、伊那谷側へは通り抜けできない。
かつての権兵衛街道は、伊那谷と木曽谷を結んだ唯一の街道であり、主に米を運ぶのに利用されたことから「米の道」とも呼ばれていた。
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駐車場からは伊那谷を隔てて逆光にかすむ南アルプスの山々がよく見える。
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準備を整え、7:30、案内板のある登山口から登り始める。
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足元にクマザサの茂るカラマツ林の中の道を少し行き、途中からは稜線上にある電波塔への荷揚げ用に敷かれたレールに沿って登っていく。
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40分ほどで大きな電波塔の建つ稜線上に出る。
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ここから道は左に折れて、経ヶ岳から南に延びる長大な尾根道を徐々に登っていく。
途中、左手の木々の間からはかつて登った坊主岳が近くに見える。
登る途中の路傍には、秋の訪れを感じされるように、アキノキリンソウやナデシコの花が咲いている。
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小さなピークをいくつか越えて登っていき、8:58、三等三角点の建つ北沢山に着く。
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木々の間からは、山頂にやや雲がかかっているが、御嶽山や乗鞍岳が見えている。
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北沢山からはシラカバなどの茂る気持ちのいいササの尾根道を登っていく。
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振り返ると中央アルプス南部の山々も見えてくる。
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さらに30分ほど登り、P2038を過ぎると、岩場を巻いていく道と直接岩場を通る道に分岐する。
我々は岩場を通って展望地に出る。
展望地の岩の上からは、御嶽山や乗鞍岳がさらに近く見える。
天気がよければ穂高方面も見えるそうだが、今日は残念ながら雲に隠れて見ることが出来ない。
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さらに尾根道を行き、10:00、「日本中央分水嶺」と書かれたP2043を過ぎる。
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ここを少し下り、山頂まで250mほどの最後の登りにかかる。
1時間強のきつい登りをこなし、11:13、二等三角点の経ヶ岳山頂に立つ。
山頂にはすでに7、8名の登山者が憩っており、信仰の山らしく石仏なども祀られている。
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山頂にはシラビソなどの木々が茂り展望はきかない。
以前からある仲仙寺登山口から登ってきた登山者が多いようである。
山頂で昼食を食べて20分ほど休憩し、11:35、登ってきた道を下山にかかる。
下る途中では左手眼下に伊那谷が見える。
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やや雲が多くなったが、前方に中央アルプスを見ながら快適に下っていく。
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途中のシラカバの林が美しい。
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アップダウンが続くので下りも結構時間がかかり、14:35、権兵衛峠登山口に下り立つ。

帰りはR19で帰ろうと木曽谷の方へ下ると、上松を過ぎたあたりから道が渋滞をしている。
遅々として進まないので渋滞情報を確認すると、四連休中ということで、中津川から先の中央道が大渋滞をしているらしい。
これでは中央道に乗れるのがいつになるかわからないので、午後5時過ぎ南木曽から飯田へ抜けるR256へ左折れして渋滞を逃げる。
清内路峠を越え昼神温泉を抜けて右折れし、R153の三州街道を南下する。
途中の道の駅へ立ち寄るも、そこも駐車する所が空いていないほどの混みようである。
足助を抜けて、豊田松平ICから新東名に乗り、湾岸道を走って、やっと午後8時半過ぎ名古屋へと帰り着く。



中央アルプス最北端の山、経ヶ岳は、権兵衛峠で切り離されており、下から見上げると独立峰のように見える山でる。
新しく整備された権兵衛峠からの登山道はよく整備されており歩きやすい道であった。
しかし、峠から山頂までの標高差は800m弱しかないが、途中何度もアップダウンが続き、累積標高では1000mを越えており、予想した以上に登りがいのある山であった。
連休中にもかかわらず、途中数組の登山者とすれ違っただけで、静かな山を楽しむことが出来た山行であった。

山遊人

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恵那の沢で沢歩き:阿木川
2020/09/15(Tue)
2020年9月14日(月)

恵那:阿木川遡行

登山学校OBの方々など7名と一緒に、恵那の阿木川遡行に出かける。
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地理院地図

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【天気】 快晴


【コースタイム】
車止めゲート(8:25)~風神神社(9:00/9:20)~第1堰堤(9:52)~第2堰堤(10:47)~ロクロ沢出合(12:23)~パワースポット(13:41/13:47)~第3堰堤(14:51)~出渓地点(15:03/15:08)~風神神社(16:03)~車止めゲート(16:32)



秋雨前線が日本の南に下がり、久し振りに秋晴れのいい天気である。
朝6時半過ぎに集合し、車2台に分乗して中央道を走る。
恵那ICを出て、恵那の街を抜けて阿木の集落から阿木川に沿った林道を上がる。
風神神社まで車で入る予定でいたが、2キロほど手前で林道工事のために通行止めになっている。
仕方がないのでゲート前に駐車する。
そこから沢靴に履き替え、ゲートを抜けて風神神社まで林道を歩いていく。
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30分強歩き、午前9時ごろに風神神社に着く。
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神社の境内で簡易ハーネスを付け、ヘルメットを被って沢歩きのための用意をする。
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用意後、神社脇から阿木川へ降りる。
9月に入ってから天候不順な日が続いていたため沢の水量は普段に比べてかなり多い。
少し歩いていくと林道に架かる橋の下を通過する。
橋の脇にはかなり朽ちた車の残骸がぶら下がっている。
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30分ほど歩いて第1堰堤の下に着き、右岸の林道へ上がって堰堤を巻いていく。
少し林道を歩いて堰堤の先で再び沢へ下りる。
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途中流れの早い所では、お助け紐を出しながら遡行していく。
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淵や滝が現れ遡行できない箇所では何度か高巻きを強いられる。
結構急峻な斜面なので滑り落ちないよう慎重に通過する。
しばらくして第2堰堤が現れ、堰堤手前で右岸の急峻な斜面をロープを出して確保しながら越えていく。
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両岸の迫った景色のいい箇所で休憩する。
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途中には岸のヘリをへつっていく所も出てくる。
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12時前、ロクロ沢手間の岩の上で昼食を兼ねて休憩する。
昼食後、再び上流を目指して遡って行く。
しばらくで右手からロクロ沢が合流する。
ロクロ沢出合を過ぎ、両岸の迫った淵を右手から巻いていく。
14:41、パワースポットと言われている右岸から滝が流れ落ちている所に着く。
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岩の上で記念撮影をする。
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パワースポットの少し先で最後の第3堰堤を越える。
堰堤を越すとようやく今日の出渓地点の林道に架かる橋が見えてくる。
15:03、橋の手前で林道に出て、今日の阿木川の遡行を終了する。
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ここから林道を歩いて1時間ほどで風神神社前を通り、さらに30分ほど歩き、16:32、車止めゲートに戻ってくる。

日帰り入浴はせず、車で中央道を走り、午後5時半過ぎ名古屋へ戻る。



今年は、夏に下見を兼ねた沢歩きをしただけで、本格的な沢遡行山行は初めてであった。
前に数回訪れたことのある阿木川での久し振りの沢遡行であった。
9月に入ってから台風の接近や秋雨前線の居座りなどにより毎日のように雷雨が発生する日が続いた。
阿木川は、普段でも水量の多い沢であるが、沢に一歩足を踏み入れた感じでは、普段よりもさらに水量が多く感じられた。
そのために、沢を遡行することが出来ず、何度も高巻きを強いられるはめになった。
ロープを出すほどかなり急峻な斜面の高巻きでは緊張を強いられた。
しかし、参加された皆さん緊張しながら慎重に歩いてみえた。
工事による通行御目のため、予定していた風神神社のかなり手前から歩く羽目になり、合計8時間を超す山行になった。
小生も、久し振りに終わってから筋肉痛を伴う山行となったが、初秋の沢歩きを堪能できた山行であった。
山遊人

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初秋の乗鞍岳
2020/09/05(Sat)
2020年9月3日(木)~4日(金)

北アルプス:乗鞍岳(3026m)

教室OB会の方々5名と一緒に、北アルプスの乗鞍岳へ山行する。
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地理院地図

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【天気】 晴れのち雨


【コースタイム】
肩の小屋口登山口(8:52)~肩の小屋(9:25/9:30)~乗鞍岳(10:1910:47)~肩の小屋(11:22/11:27)~肩の小屋口(11:50)~位ヶ原(12:10)~位ヶ原山荘(12:40)



9月3日(木)

初秋の乗鞍岳へ乗鞍高原から登り、位ヶ原を経て下る計画である。
前日の朝7時に集合し、中央道を走って松本ICを出る。
今日は上高地へ立ち寄った後「休暇村乗鞍高原」へ宿泊する予定である。
R158を梓川に沿って西進し、沢渡のバスターミナルへ10時過ぎに着く。
10時30分発の臨時バスに乗り上高地を目指す。
3時間ほど上高地を散策する予定である。
11時過ぎ上高地に着き河童橋まで行く。
コロナ禍のせいで外国人客が全くおらず、観光客も普段に比べたら非常に少ない。
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河童橋から振り仰ぐ穂高の稜線上にははじめガスがかかっていたが、だんだんとガスが切れだし稜線が見えだす。
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1時間ほどのんびりと明神池まで散策する。
途中の林の中にはサラシナショウマやアキノキリンソウなどの花が咲いている。
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50分ほど歩き、明神館で左に折れて梓川を明神橋で渡る。
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明神池のほとりの「嘉門次小屋」で、名物のイワナの塩焼きを食べて休憩する。
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嘉門次のレリーフの前で記念撮影。
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帰りは梓川右岸の散策路を歩いて帰る。
途中六百山を背景にして清流がきれいである。
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透き通った清流の中にはイワナが泳いでいるも見える。
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午後2時前にバスターミナルまで戻り、2時過ぎのバスに乗り沢渡へ戻る。
沢渡から車でR158を少し戻り、前川渡大橋で梓川を渡り乗鞍高原を目指す。
午後3時過ぎ「休暇村乗鞍高原」に着く。
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コロナ感染拡大防止のため、体温測定やマスクの着用、消毒などが徹底されている。
部屋の窓からは真正面に乗鞍岳の最高峰、剣ヶ峰が見えている。
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風呂の入浴も人数制限がされている。
夕方の食事はビュッフェスタイルであるが、グループごとに時間が決められている。
料理を取る時も薄い手袋を付け、紙で作られた専用のトングで取り分けるようになっている。
食事後部屋でゆっくりと歓談をして過ごした後、午後9時過ぎには就寝する。



9月4日(金)

朝起きて窓の外を覗くと、乗鞍岳が朝焼けに赤く染まっている。
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出発前に窓から見える乗鞍岳が青空に映えて美しい。
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剣ヶ峰の雄姿。


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朝食を食べた後、宿舎前を8:06発の畳平行きバスを待つ。
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今夏は乗鞍スカイラインが道路崩壊のため通行止めになっており、こちらのエコーラインでしか上がることが出来ない。
平日にもかかわらずバスには観光客も含めてかなりの人が乗っている。
エコーラインのバスには初めて乗ったが、スキー場を抜けてカラマツ林などの樹林帯を登っていく。
登るにつれ中腹ではガスがかかていたが、位ヶ原山荘を通り位ヶ原に出ると晴れており展望が広がる。
乗車後40分ほどで肩の小屋下の登山口で下車する。
登山口から肩の小屋まで目の前に剣ヶ峰を見ながら標高差150mほどを登る。
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30分少しで肩の小屋に着き休憩する。
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このころより山頂近くにはガスがかかり始める。
畳平からの登山客がボチボチと登ってくる。
岩クズの道をジグザグに登り、朝日岳を巻いて稜線上に出る。
稜線に出るとさすがに風が冷たい。
頂上直下にある売店小屋はすでに営業を終えて閉まっている。
山頂直下の最後の急坂を登り、10:19、社の建つ剣ヶ峰山頂に出る。
この前後より雨が降り始めてきたので雨具を着る。
一等三角点の建つ山頂で記念撮影。
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社の裏の庇の下では10人ぐらいの登山者が雨宿りをしている。
我々も横の軒の下で雨を避けて休憩する。
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お茶を飲みながら待っていると少しガスが薄くなりはじめ、山頂直下にある火口湖の権現池が薄っすらと見えてくる。
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登ってきた稜線や肩の小屋方面もガスの中から見えてくる。
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30分ほど粘っていてもそれ以上はガスが晴れてきそうもないので、11:27、下山にかかる。
肩の小屋まで下り、天気が悪いので畳平まで下ってバスに乗るか迷ったが、せっかくなので予定通り位ヶ原を歩いて下ることにする。
肩の小屋口まで下り、そこからは車道を横切って登山道を下っていく。
だんだんと雨がひどくなり、沢道は川状になっている。
20分ほど歩き、再び車道に出る。
ますます雨が激しくなってきたので、このまま休暇村まで歩いて下るのは無理と判断する。
位ヶ原山荘まで下り、バスを待つことにする。
土砂降りの雨の中車道を30分ほど歩き、12時半過ぎ位ヶ原山荘に着く。
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バスを待つ間に、小屋の中で暖かなうどんやそばを食べて身体を温める。
13:17のバスに乗り、午後2時前に休暇村に下りる。
休暇村で入浴をさせてもらい、その後帰途に就く。
中央道を走り、午後7時半ごろ名古屋へ帰り解散する。



乗鞍岳へはいつもバスで乗鞍スカイラインを走り、畳平から登っていた。
今回は乗鞍高原からエコーラインを経て乗鞍岳へ登り、帰りはエコーライン沿いの登山道を下る計画であった。
しかし、近づく台風の影響で雨に見舞われて休暇村まで歩いて下山することは出来ず、途中の位ヶ原山荘からバスで下山した。
位ヶ原のあたりは秋の紅葉シーズンも素晴らしいと聞いている。
また機会があったらリベンジしてみたいものである。
山遊人

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