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12月24日(月)鈴鹿山系:烏帽子岳(864.8m)・狗留尊山(くるそんやま)(772m)鈴鹿北部、藤原岳の北にある烏帽子岳と狗留尊山へ山行する。


【
天気】 晴れ
【コースタイム】林間広場駐車場(7:52)~烏帽子岳登山口(8:00)~第2見晴ポイント(8:32)~第4見晴ポイント(9:10)~展望岩(9:23)~烏帽子岳(9:40/9:45)~最高点(9:47)~狗留尊山(10:13/10:45)~展望地(11:00)~林道出合(12:11)~林間広場駐車場(12:26)
大陸の高気圧が張り出して冬型気圧配置になり、晴れてはいるが、風が出そうな天気である。
朝6時半前に自宅を出発し、東名阪道を走り、東員ICを出てR365を北上する。
いなべ市藤原町を抜け、岐阜県大垣市上石津町で案内標識に従い左折れする。
細野集落手前から仰ぐ烏帽子岳が立派である。
細野集落突き当りの林間広場駐車場へ、午前7時40分ごろに着く。
30台ほどは止められそうな大きな駐車場で、きれいなトイレも設置されている。

地元の山岳会等が10年ほど前に登山道を整備されたそうである。

また、この細野のあたりは大友皇子と大海人皇子の戦った「壬申の乱」に関係する史跡だということである。

7:52、仕度をし、駐車場裏の標識のあるところから烏帽子岳を目指して歩き始める。

5分ほどで、池のほとりにある登山口の獣除けのフェンスを開けて登山道に入る。

広葉樹の明るい尾根道を登っていくと、30分ほどで第2見晴ポイントに出る。(第1ポイントは見逃す)

東方が開けており、中里ダム湖や多度、養老方面が見える。

傾斜が増してくる斜面をさらに登り第3見晴ポイントに着く。

北西方面が開けており、霊仙山がよく見える。

ますます傾斜の増す急坂をあえぎながら登り、9:10、第4見晴ポイントに出て休憩する。

すぐ上で、大岩コースと展望岩コースに分かれる。

右手の展望岩コースをとり、少し登ると展望岩に出る。

ここからは、北東方面に鈴鹿最北の霊仙山が見える。

北には少し雪をいただいた伊吹山も近い。

展望岩から左に折れて急坂を登り、大岩コースを左から合わせ、9:40、三等三角点の烏帽子岳山頂に着く。

山頂からは藤原岳頭陀ヶ平方面や御池岳が逆光にシルエットになって見える。

頭陀ヶ平の鉄塔尾根の手前下には、これから辿る狗留尊山山頂の電波反射板が見える。

南には四日市方面の伊勢湾が鈍く光って見える。

少し休んだ後、狗留尊山を目指す。
すぐに烏帽子岳最高点に出て、時山からの道を右手に分け、左手の道を下る。
送電線保守用の道なのか、階段の多い道を下る。
両側に馬酔木の木が多い道を緩やかに下り、P794へ少し登り返してまもなく、10:13、狗留尊山山頂に着く。

山頂は広く、大きな電波反射板が建っている。

南西に双耳峰の三国岳が近い。

眼下には阿下喜の町の向こうに伊勢湾も見えている。

反射板の下の風の当たらないところで早めの昼食を食べて休憩する。
ゆっくりと休んだ後、10:45、下山にかかる。
下山は、道のない県境尾根を下る予定である。
東の尾根を下っていくと、少し先で長楽寺から登ってくる道を右手に分ける。

さらに先で、立田小からの道を右に分け「×」印の方の北に延びる道のない尾根を下る。

少し下った切り開きからは伊吹山方面がよく見える。

伊吹山の右手遠くに雪山が見えるが、能郷白山だろうか?

そこから下は踏み跡があまりはっきりしない急坂を地図とピンクテープを頼りに300mほど激下りする。
1時間ほど下るとやっと緩やかな尾根道になる。
左手の切り開きから登って来た烏帽子岳が見える。

広くなった尾根を下りていくと、「古田遊歩道」と書いてある看板が2度ほど出てくる。

その先で林道(地図上では徒歩道)と出合う。(車が3台ほど止まっている)

林道をしばらく下り、獣除けの柵を開けて熊坂川に架かる橋を渡る。

右手に折れてすぐ、12:26、林間駐車場に戻ってくる。
帰りに日帰り温泉に立ち寄った後、東名阪道を走り、午後3時半ごろ名古屋へ帰る。
鈴鹿北部の三重、岐阜県境にある烏帽子岳と狗留尊山は、山頂からの眺望がよく、2時間程度で登れる山である。
春にはシャクナゲなどの花も多い山である。
今回の山行では、狗留尊山からは登山道がない北尾根を下った。
2,3回迷いそうになることもあったが、地図で確認しながら何とか間違わずに下ることが出来た。
地図読みのいい勉強にもなった山行であった。
3連休だというのに今日もまた一人の他の登山者と会うこともなく静かな山行が出来た。
山遊人
12月21日(金)鈴鹿山系:油日岳(あぶらひだけ)(693m)~三国岳(715m)~旗山(649m)登山学校の生徒さん等6名と一緒に、鈴鹿最南部の山々の周回山行をする。

【天気】 晴れ
【コースタイム】奥余野公園(8:30)~登山口(8:45)~油日岳(9:33/9:40)~加茂岳(9:50)~忍者岳(10:07)~三国岳(10:23)~倉部岳(10:49)~ゾロ峠(11:00)~北打岳(11:35/12:00)~小平山(12:19)~旗山(12:46/12:56)~林道出合(13:33)~奥余野公園(14:04)
高気圧が移動性になっていい天気になりそうである。
朝6時半過ぎにレンタカーで出発する。
東名阪道亀山ICから名阪国道に乗り、上柘植ICで下りる。
伊賀盆地特有のすごいガスがかかっている。
余野公園を通り、午前8時半前、車止めのある奥余野森林公園の駐車場に着く。
8:30、準備をして出発する。
15分ぐらい林道を登り、四阿の建つ登山口に着く。
左手の三馬谷に沿った登山道を登っていく。
ハシゴをの掛かった場所もある暗い谷道を行く。

途中から谷を離れ、左手の油日岳の急斜面を登る。
50分ほどで稜線に出て、9:33、油日岳奥社の建つ山頂に着く。


休憩後、東に続く痩せ尾根を行く。
すぐに加茂岳と忍者岳を過ぎる。


一旦油望峠まで下り、ロープがかけられた急斜面を登る。
10:23、那須ヶ原山への分岐の三国岳へ着く。

北東方面の眺望が開け、御在所岳や鎌ヶ岳、雨乞岳などがよく見える。
休憩後、右に折れて次の倉部山を目指す。
昼近くなってもまだ南の谷が雲海に埋まっている。

鳥不帰峠まで下り、登り返して倉部山に着く。
倉部山から100m以上下り、暗いゾロゾロ(ゾロ)峠を通過する。
また100m以上登り返し、11:35、右手の開けた北打山山頂に着く。

この山頂で展望を楽しみながら昼食を食べる。
谷を隔てて霊山が見える。

昼食後、さらに先の小平山を目指す。
途中のピークに荷物を置き、東に少しそれた小平山へ行く。
15分ほどで小平山(烏山)山頂に着く。
東の方の錫杖岳方面がよく見える。

ピークまで戻り、今日最後の山、旗山を目指す。
15分ほど登り樹林帯の中の旗山山頂に着く。

少し先の送電線鉄塔のある展望地からは眺望が開けている。
送電線に沿った西の尾根道を下る。
40分ほどで林道に出合い、右折れして駐車した奥余野公園まで杉林の中の林道を歩く。
30分ほど歩き、14:04、奥余野公園に下山する。
帰りに、伊賀市のもくもくファームにある「もくもくの湯」に入った後、名阪国道、東名阪道を走り、午後5時過ぎ名古屋へ帰る。
今回は、鈴鹿最南部の油日岳を中心とした山々の周回山行であった。
600m~700m前後の8山を周回するアップダウンの続く尾根道は変化に富んだコースであった。
平日のためか途中で他の登山者と会うこともなく今年最後の学校山行を終えることが出来た。
山遊人
12月20日(木)鈴鹿山系:日本コバ(934m)登山教室有志の皆さん9人と一緒に、滋賀県側の鈴鹿にある「鈴鹿10座」の一つ「日本コバ」へ山行する。

【天気】 曇り後小雨
【コースタイム】道の駅渓流の里(7:57)~藤川谷登山口(8:07)~奇人の窟(9:48/9:58)~分岐(10:07)~日本コバ(10:37/11:00)~分岐(11:27)~衣掛山(11:43)~政所(12:44/12:50)~道の駅渓流の里(13:18)
低気圧が近づいており、曇り空の天気である。
朝6時半過ぎ名古屋を出発し、東名阪を走り東員ICを出る。
R365から石榑トンネルを抜け、午前7時半過ぎ道の駅「渓流の里」に着く。
準備をした後、7:57、国道を歩き御池川を渡って藤川谷登山口に向かう。

10分ほどで藤川谷登山口に着き、階段を登って登山道に取り付く。
藤川谷に沿った登山道を2,3度左右に渡り返しながら登っていく。

苔のきれいな明るい自然林の中を登っていく。

1時間半ほどで谷を離れて急な尾根道を登り、最後にロープの掛かった岩場を登っていく。

岩場を登り切り、9:48、「奇人の窟」と名付けられた岩穴の横に着き休憩する。
奇人の窟は、入口は狭いが中は結構広い岩穴である。(何故このような名がついたのか?)

少し登り衣掛山への分岐に出て左へ折れ日本コバを目指す。
藤川谷源流域を過ぎ、日本コバの北斜面を15分ほど登り、10:37、三等三角点のある狭い日本コバ山頂に着く。
ガスがかかり展望がきかない山頂で、早めの昼食を食べる。
12:00、記念写真を撮った後下山にかかる。

登って来た藤川谷道を過ぎ、11:43、衣掛山山頂に着く。

少し先で稜線から右に折れて政所集落への道を下山する。
尾根道を下り、途中から杉林の急坂を下って、12:44、茶畑の広がる政所集落に下山する。
その頃より小雨が降り出したので雨具を着る。
集落の中の道を右折れし、御池川に沿った林道を歩く。
20分ほどで御池川と愛知川の橋を渡り、国道をしばらく歩き、13:18、道の駅に着く。
帰りに員弁の日帰り温泉で身体を温め、桑名ICから東名阪道に乗り、午後4時前名古屋へ帰る。
3週続けて滋賀県側の鈴鹿に出かけた。
生憎の天気で眺望は得られなかったが、他の登山者と会うこともなく、年末の静かな山を楽しめた山行であった。
山遊人
12月13日(木)鈴鹿山系:銚子ヶ口(1076.8m)山仲間と2人で、鈴鹿10座に指定されている銚子ヶ口に山行する。

【天気】
【コースタイム】道の駅渓流の里(7:40)~丸山(8:55/9:00)~庭戸山(9:24)~腰越峠(9:37)~黒戸山(11:00/11:05)~黒戸山最高点(11:29)~昼食(12:45/13:00)~北峰(13:26)~中峰(13:39)~銚子ヶ口(13:49)~東峰(13:56/1402)~風越谷林道分岐(14:05)~杠葉尾登山口(15:35)~道の駅渓流の里(16:05)
朝6時半前に出発し、R421の石榑トンネルを抜け、道の駅渓流の里へ午前7時半ごろに着く。
少し冷えているがいい天気である。
今日の山行は、銚子ヶ口から北へ延びているあまり歩かれていない長い尾根を登る予定である。
7:40、国道反対側の臨時駐車場奥にある送電線巡視路の階段を登って尾根に取り付く。

テープを頼りに踏み跡を辿って尾根を登っていく。

8:55、1時間ほど歩き最初のピーク、丸山へ着く。

西の方の展望が開けており、湖東の三上山(近江富士)方面が望まれる。

30分ほど歩いて、送電線鉄塔の下を通過する。

すぐに庭戸山山頂に着く。

少し下って腰越峠の鞍部に下り立つ。

峠からは岩稜の痩せ尾根が続く。

急坂を300m以上登り、11:00、三等三角点の黒尾山山頂に着く。

黒尾山最高点までは苔の生えた気持ちのいい稜線を行く。

11:29、黒尾山最高点を通過し、そこからの下りでは岩稜の痩せ尾根が続き緊張を強いられる。

痩せ尾根を通過し、右側がガレている最低鞍部まで下る。

鞍部からシャクナゲの多い急坂の尾根を登り返す。
昼を過ぎたので、途中のピークで昼食を食べて休憩する。
昼食後、小さなピークをいくつも越えながら登っていく。
銚子ヶ口北峰を越え、中峰で大峠からクラシへの道に出て直角に曲がる。

ここからはやっとはっきりとした道に出て10分ほど登り、13:49、やっと三等三角点の銚子ヶ口山頂に着く。
登り始めてから6時間以上かかる長い道のりであった。

ここの山頂は展望がないので、少し先の東峰で休憩する。

東峰山頂は360度の眺望が開けており、周囲の山々が一望できる。

(御池岳、藤原岳、竜ヶ岳方面)

(釈迦ヶ岳と四日市方面の伊勢湾)

(御在所岳方面)
釈迦ヶ岳の肩からは名古屋の街の高層ビル群も見える。

更に遠く雪を被った御嶽山や乗鞍岳がかすかに浮かんで見える。

展望を堪能した後、14:02、一般道である杠葉尾への道を下り始める。
今朝冷え込んだため途中の道にはまだ霜柱が残っている。

少し下り、風越林道への道を分け、左手の谷道へ下る。

谷道をしばらく行き、途中から尾根に乗り下っていく。
尾根道から山腹の巻き道になり、途中で苔のきれいな谷を渡る。

1時間半ほど下り、小さな社を過ぎ、獣除けの柵を開けて、15:35、R421沿いの杠葉尾登山口に下り立つ。

国道を30分ほど歩いて、16:05、車を止めた道の駅渓流の里に着く。
帰りに、東員の「星の湯」で身体を温め、東名阪道を走り、午後6時過ぎ名古屋へ帰る。
今日の山行は、あまり歩かれていない滋賀県側の北尾根から銚子ヶ口を目指すという計画であった。
銚子ヶ口まで5時間程度と予想していたが、途中痩せた岩尾根が続いたり、アップダウンが続いたりと、予想以上に時間がかかった。
途中で一人も他の人と出会うこともなく、久し振りに8時間を超え歩き甲斐のある山行であった。
途中の痩せた岩尾根や滑りやす急斜面の通過には細心の注意が必要であった。
また、途中にある山頂から下るときには地形図でしっかりと方向を確かめないと道を間違えやすい。
安易に入り込める尾根ではなく、山慣れた人の同行を必要とする厳しいコースであった。
山遊人
12月7日(金)鈴鹿山系:天狗堂(988m)・サンヤリ(958m)登山学校の自主企画山行で、東近江市が指定する「鈴鹿10座」の一つ天狗堂とサンヤリに、7人の参加を得て山行する。


【天気】 曇り
【コースタイム】君ヶ畑駐車場(8:10)~大王器地祖神社(8:18/8:23)~宮坂峠分岐(8:55)~天狗堂(10:06)~展望岩(10:10/10:20)~サンヤリ(11:00/11:22)~天狗堂(12:13)~岩尾谷登山口(13:11)~君ヶ畑駐車場(13:42)
今冬初めて強い冬型気圧配置になり、風が強くなりそうな天気である。
午前6時40分ごろ出発し、東名阪道から東海環状道に入り、東員ICで出る。
R361~R421を経て、石榑トンネルを抜け、道の駅「渓流の里」でトイレ休憩をする。
少し先で愛知川を渡り、政所を経て御池川を北上する。
午前8時頃、「木地師の里」君ヶ畑の集落に最近出来た駐車場に着く。

10:10、準備をして君ヶ畑集落内を歩いて天狗堂を目指す。

10分ほどで大王器地祖神社の鳥居をくぐる。

大王器地祖神社は、898年創建と伝わり、木地師の祖として惟喬親王を祀っている。

社務所裏の天狗堂登山口から急登の道を登り始める。

急な尾根道を30分ほど登り、日本コバへと続く宮坂峠への分岐に出る。
すぐ先で天狗堂へと続く尾根に出て、右折れする。
尾根道を徐々に高度を上げながら登っていく。
山頂直下100mほどのロープの掛かった岩の間を縫って急坂を登る。

10:06、登り始めて2時間足らずで天狗堂山頂に着く。

少し先で、この岩の上から天狗が下界を睥睨していたといわれ山名の由来ともなった展望岩で休憩する。

岩の上に登ってみるも、残念ながら御池岳や藤原岳の山頂は雲がかかって見ることが出来ない。
休憩後、急坂を100mほど下り、サンヤリを目指して尾根道を北上する。
強風を予想していたが、そんなに強い風ではない。
40分ほど歩き、11:00、2等三角点のあるサンヤリ(仏供さん山)山頂に着く。

樹木が茂り展望はない山頂で昼食を食べて休憩する。

昼食後、来た道を天狗堂まで引き返す。
少し明るくなったので展望岩に登ってみると、南の方の竜ヶ岳方面が見え始める。

12:13、天狗堂から御池林道への道を下山にかかる。
以前来た時には分かりにくかった道だったが、現在はよく整備されている。
急な尾根道を下り、途中から岩尾谷へ出て、13:11、御池林道の岩尾谷登山口に下り立つ。

御池林道を30分ほど歩き、13:42、君ヶ畑の駐車場へ戻る。
帰りに阿下喜温泉で冷えた身体を温めた後、桑名ICから東名阪道に乗り、午後5時前名古屋へ帰る。
天狗堂は2年ほど前にも登ったが、その頃に比べると駐車場や道標などがよく整備されて歩きやすくなっていた。
天狗堂は対峙する御池岳や藤原岳から眺めると、端正なピラミダルな姿をした美しい山である。
滋賀県側の鈴鹿にもまだまだ魅了的な山が多くある。
一日中曇りがちな寒い日であったが、静かな鈴鹿を楽しめた山行であった。
山遊人