5月21日(月)安部東山稜:十枚山(1726m)登山教室の生徒さん等8名と一緒に、静岡県の安倍川東、梅ヶ島にある十枚山へ山行する。

【天気】 快晴
【コースタイム】正木峠登山口(9:27)~地蔵峠(10:08)~岩岳南峰(10:57)~岩岳(11:13)~下十枚山(11:41/11:53)~十枚峠(12:10)~十枚山(12:34/12:59)~下十枚山(13:46)~岩岳(14:13)~地蔵峠(14:56/15:05)~正木峠登山口(15:30)
朝はやや雲が広がっているが、昼間は高気圧が張り出していい天気になりそうである。
朝6時半に出発し、新東名を走り、新静岡ICで降りる。
安倍川東岸の道を北上し、「真富士の里」を過ぎて右へ有東木への道を登る。
有東木の「山葵田発祥の地」を過ぎ、林道を走り葵高原を経て正木峠まで上がる。
午前9時15分ごろ地蔵峠への登山口にある10台ぐらいはとめられそうな駐車場に車を止める。
準備をし、9:27、赤いよだれ掛けをした仏様が祀られた登山口から登り始める。

樹林帯の中の道をジグザクを切って登っていく。
途中の路肩には幽霊茸と言われるギンリョウソウが咲いている。

40分ほど登り、10:08、地蔵峠に着く。

樹間からは富士山の頭が見える。

少し休んだ後、左に折れて十枚山を目指して登っていく。
徐々にピンクのミツバツツジの花が現れる。

さらに登っていくと期待していたシロヤシオが真っ白な花をつけている。

10:57、天望のない岩岳南峰を通過する。

登るにつれシロヤシオが多くなり、その向こうには富士山が姿を姿わす。

ピンクのミツバツツジと白いシロヤシオの花の中の気持ちのいい道を行く。


登るにつれ富士山が全容を現してくる。

岩岳から下る岩場からは、目の前に山腹に点々とピンクのミツバツツジが咲く下十枚山が見える。

途中大きくすそ野をひく富士山の姿が美しい。

下十枚山への登りの途中にある三角岩からは安部東山稜の山々が連なっているのが見える。

11:41、三等三角点の下十枚山へ着き休憩する。

山頂からは富士山の全容が見える。

少し休んだ後、南アルプスを眼前に見ながら笹原の中を下る。

南アルプス南部の聖岳方面の山々が残雪をいただいて聳えている。

12:10、梅ヶ島から登ってくる道が交差する十枚峠を通過する。

最後の急坂を登り、12:34、十枚山山頂に立つ。

以前は南アルプス方面の天望も良かったようであるが、現在は樹が成長しあまり見ることが出来ない。
南側の安部東山稜方面の展望は開けている。
少し下った木陰で昼食を食べながら休憩する。
12:59、山頂を後に登ってきた道を下る。

下十枚山へ登り返し、面白い形に大きく曲がった木をくぐり下っていく。

岩の上に散り敷くミツバツツジの花が美しい。

14:56、地蔵峠に下り、峠のお地蔵さんに無事下山を報告する。

峠から30分ほど下り、15:30、登山口駐車場へ下山する。
帰りに、静岡市内の日帰り温泉で汗を流す。
新静岡ICから新東名道に乗り、途中のSAで夕食を食べた後、午後8時過ぎ名古屋へ帰る。
今回の山行は、十枚山のシロヤシオが満開だという情報を得て実施した山行であった。
地蔵峠から下十枚山までの稜線上の道は、登るにつれシロヤシオの花がたくさん現れ、白い花の間から時々姿を現す富士山の雄姿を見ることが出来た。
また、シロヤシオと同時に咲くミツバツツジのピンクの花も素晴らしかった。
あれほどたくさん咲くミツバツツジを見たのは初めてある。
下十枚山山腹を点々とピンクのミツバツツジが彩る風景は心に残るものであった。
途中5,6パーティーとすれ違っただけの静かな山行が出来た。
今回の十枚山山行で、安部東山稜のほとんどの山を登ることが出来た。
静岡の竜爪山から北へ、真富士山、青笹山、十枚山、八紘嶺、更に西へ山伏へと安倍奥にはいい山が続いている。
山遊人