2月6日(火)~7日(水)
松本:美ヶ原高原(2034m)登山教室等の皆さん15名と一緒に、山頂近くの山本小屋に泊まり1泊2日で松本の美ヶ原高原へスノーハイキングに行く。
2月6日(火) 晴れ
鹿伏山・牛伏山ハイク北陸地方では記録的な大雪になっているが、松本地方は何とか天気もよさそうである。
朝7時前に集合し、車2台に分乗し、中央道を走り、9時半ごろ岡谷ICを出る。
山本小屋の車が、11時に麓の長和町役場和田庁舎まで迎えに来てくれることになっている。
まだ時間が早いので、下諏訪神社に立ち寄る。
今年は寒さがきつく、5年振りに諏訪湖に「御神渡り」が出現したということなので、地元の方に場所を聞いて見に行く。
諏訪湖畔の駐車場に車を停め、少し歩いていくと諏訪湖の湖面はほとんど凍っており、東には富士山も頭を出している。

御神渡りが見える湖畔は大勢の観光客で賑わっている。

氷が盛り上がった御神渡りが近くに見られる。
もう少し大きく盛り上がっているのかと想像していたが、今年はそんなに大きくないそうである。

車に戻り、R142を走り、長和町和田庁舎役場の駐車場へ11時前に着く。
11時過ぎ、迎えに来たマイクロバスに乗り、村はずれでチェーンを装着したバスに乗り換え山本小屋を目指す。
1時間弱で登り、12時前に山本小屋へ着く。
割り振られた部屋に入り、昼食を食べて休憩した後、少し周囲の丘を歩きに行く。
小屋の方の話では、今年は例年に比べて積雪が少ないそうである。
13:30、小屋前でワカンやスノーシューを着ける。

やや雲はあるが晴れており、台地の上に出るとかなり風が強い。
-10℃以下の寒い中、300mほど先にある「美しノ塔」まで行く。

緩やかに登り、北にある鹿伏山へ行く。

山頂からは明日登る予定の王ヶ頭が近い。

さらに少し東の牛伏山に登る。
牛伏山から山本小屋へとのんびりと下っていく。

午後3時前に小屋へ戻る。
夕食の時間まで風呂へ入ったりして休憩する。
午後6時食堂で夕食を食べる。
今晩は我々の他には女性客一人だけということでほぼ貸し切り状態である。
今晩の夕食にはキジ鍋が出る。
少し飲み物を飲みながら料理をおいしくいただく。

夕食後、ミーティングを開き、今日の反省と明日の注意点を確認する。
午後8時過ぎには各自部屋に戻り、明日に備えて早めに布団をひいて就寝する。
2月7日(水) 快晴
山本小屋~美しノ塔~王ヶ頭~王ヶ鼻
朝起きると今日もいい天気になりそうである。
この小屋は展望風呂になっており、風呂から日の出が見えるということなので、午前6時30分ごろ風呂に入り、日の出を待つ。
午前6時40分ごろ東の空が赤く染まり、しばらくして真っ赤な太陽が顔を出す。
風呂に入りながら日の出を見るという贅沢をさせてもらう。
午前7時30分、朝食を食べ、8時30分過ぎ、小屋前でワカンやスノーシューを履き、ハイキングに出掛ける。
天気予報では風が強くなる予報であったが、外に出てみるとそんなに強くもなく、快晴の絶好の天気である。

昨日も通った美しノ塔を過ぎる。

王ヶ頭ホテルに宿泊している観光客が雪上車で見学に来ている。
柵で仕切られた夏道となっている林道を歩き王ヶ頭を目指す。

9:40、たくさんの電波塔が建つ王ヶ頭ホテル前に着く。

ホテル裏の美ヶ原の最高点である王ヶ頭に行く。

北の頚城山塊の妙高・火打や雨飾山方面の山々が青空にくっきりと浮かんでいる。


西の北アルプス南部方面には雲がかかり、槍穂高は見えなかったが、常念岳以北の鹿島槍方面は少し見え隠れする。

少し西に下り、再び上り返して王ヶ鼻へ行く。
10:12、王ヶ鼻山頂に着く。


少し待っていると、東の八ヶ岳連峰の肩に富士山も姿を現す。
天望を堪能した後、歩いてきた道を戻る。

霧ヶ峰や蓼科山、八ヶ岳連峰もはっきりと見え出す中を下っていく。

北東には山頂から煙を上げている浅間山もはっきりと見える。

午前11時半過ぎ小屋に戻る。
小屋でカレーライスの昼食を食べた後、風呂に入らせてもらい、冷えた身体を温める。
部屋で荷物の整理をした後、午後2時半、バスに乗り込み下山する。
和田庁舎で自分たちの車に乗り換え、中央道を走る。
途中で夕食を食べた後、午後6時30分ごろ名古屋へ帰る。
今回の美ヶ原ハイキングは、2000mの台地で、ワカンやスノーシューで遊ぼうと企画した山行であった。
幸い2日間とも天気に恵まれ冬のスノーハイキングを楽しめた山行であった。
参加された皆さん、-10℃以下の厳しい気候を体感し、楽しい中にも冬の山の厳しさも体験できた山行であったと思う。
山遊人