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春まだ浅き:鞍掛山
2018/02/26(Mon)
2月25日(日)

奥三河:鞍掛山(883m)

今年はインフルエンザの流行が凄まじく、私も久し振りに罹患してしまい、完治するのが長引いてしまった。
久し振りに、下見を兼ねて奥三河の鞍掛山から仏坂峠への稜線を歩く。
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【天気】 曇り

【コースタイム】
千枚田展望台(7:40)~かしゃげ峠(7:57)~鞍掛山(9:00/9:05)~馬桶岩(9:10)~P888(9:23)~P771(10:18)~仏坂峠(10:50/11:20)~仏坂峠駐車場(11:33)~千枚田展望台(11:58)



朝6時に名古屋を出発し、新東名の新城ICを出て、R257を北上する。
海老の集落を過ぎ、右折れして日本の棚田百選にもなっている「四谷の千枚田」に出る。
千枚田の向こうに端正な姿の鞍掛山が聳えている。
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堤石峠への車道を登り、途中で左折れして千枚田展望台の駐車場へ7時半ごろに着く。
4,5台は停められる駐車場があり、トイレも設置されている。
ここからは眼下に棚田が広がっているのが眺められる。
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準備をして、7:40、民家の下を通り、東海自然歩道となっている道を登り始める。
民家の庭先には黄色のフクジュソウの花が咲いている。
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15分ほどで馬頭観音が祀られている「かしゃげ峠」に出る。
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峠からやや急な尾根道を登ると、杉林の中の緩やかな道になる。
最後の200mは急なジグザグの道を登り、杉林が切れ明るい雑木林になると稜線に飛び出す。
左に折れて2,3分で、9:00、展望のない鞍掛山山頂に出る。
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少し下には四阿も建っている。
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風が冷たく雪もうっすらと残り寒いので早々に仏坂峠への稜線の道を南下する。
10分ほどで、大きな石の穴に水が溜まっている「馬桶岩」に出る。
中の水はカチカチに凍っている。
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少し登り、本日の最高点であるP888を過ぎる。
ピークから急な坂道を下り鞍部に出る。
鞍部を過ぎた所で眼前のピークを右に巻いていく道を見逃してしまう。
まっすぐに急な尾根道を直登するも、途中で間違いに気づいて引き返す。
20分ほど時間をロスしてしまう。
次のP771への登りは太いスリングテープが垂れ下がっている急坂を登る。
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P771からは急坂を下り、10:50、石仏の並ぶ仏坂峠に出る。
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峠で食事をしていると、宇連山の方からトレランの方が下りてみえる。
これから鞍掛山へ行くそうである。
昼食後、自然歩道となっている道を10分ほど下り、階段を下りて車道に出る。
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ここが仏坂峠から宇連山へ登る東海自然歩道の登山口になっている。
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車道を20分ほど歩き、途中から右に折れて、12時前千枚田展望台へ戻る。

帰りに、刈谷ハイウェイオアシスの「カキツバタの湯」で身体を温めた後、午後3時半ごろ帰宅する。



山麓に「四谷の千枚田」が広がる鞍掛山へは、東海自然歩道の道を歩いて1時間半ほどで登れるが、そこから仏坂峠への尾根道は、急なアップダウンが続き、思っていたよりハードな道であった。
稜線上にはまだ少し名残の雪が残り、春が待たれる奥三河山行であった。
山遊人

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青空と白銀の峰へ:長者峰
2018/02/16(Fri)
2月14日(水)

南信州:長者峰(1574m)

登山教室の現地学習山行で、南信州の長者峰へ山行する。
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【天気】 快晴

【コースタイム】
平谷道の駅(9:15)~登山口(9:30)~林道出合(11:05/11:10)~長者峰(12:30/13:25)~林道出合(13:55)~平谷道の駅(14:56)



受講生等15名、指導員4名の参加を得て、6:40、マイクロバスで名古屋を出発する。
中央道園原ICを出て、昼神を通り、R153を南下する。
治部坂を少し下り、平谷道の駅へ午前9時前に着く。
現地の天気は、風もなく最高の天気である。
ストレッチをして準備をする。
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9:15、柳川の橋を渡り、諏訪神社前を右折れして、10分ほどで登山口に着く。
登山口から林道を少し登り、右手の沢にかかかる橋を渡り、登山道に取り付く。
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先行者のトレースが付いており、ツボ足でジグザグの道を登っていく。
1時間半ほど登り、林道を横切るところで休憩する。
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登るにつれ徐々に積雪が増し、途中でワカンを装着する。
途中には「高嶺のブーナス」と名付けられたブナの古木が雪の中に立っている。
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さらに2度林道を横切り、最後の坂を登り切って、12:30、無雪期には車の駐車場になっている広場に出る。
広場横には立派な避難小屋が建っている。
小屋の中で準備してきた野菜などをたっぷりと入れたシチューとホットドックを作る。
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冷えた身体に暖かいシチューがおいしい。
昼食を食べた後、全員で記念撮影をする。
すぐ後ろには先日行った大川入山(右側)と恩田大川入山(左側)が立派である。
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北東には南アルプス北部の仙丈ヶ岳から白峰三山、塩見岳方面の山々が青空のもと真っ白に輝いている。
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山頂近くの木に霧氷が付き、キラキラと輝いて美しい。
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予定では、この先の高嶺までいく計画であったが、今回は時間切れのためここで引き返すことにする。
下りはアイゼンを装着し、登ってきた道を引き返す。
1時間半ほどかかり、午後3時前に駐車場へ下山する。
道の駅にある「ひまわりの湯」が休館のため、昼神温泉まで戻り、温泉で身体を温めた後帰途に着く。
中央道を走り、午後6時過ぎ名古屋へ帰る。



今日は、シーズンに何度もないような絶好の晴天に恵まれた。
気温は低かったが、風もなく最高の天気であった。
登りにはワカン、下りにはアイゼンを履き、いいトレーニングも出来た山行であった。
山頂の小屋で食べた美味しいシチューとホットドックの味も忘れられない山行となった。
山遊人

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強風に途中で撤退:大川入山
2018/02/12(Mon)
2月11日(日)

南信州:大川入山(1908m)

支部主催の登山学校中級講座で、南信州の大川入山へ山行する。
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【天気】 曇り時々晴れ

【コースタイム】
治部坂スキー場(9:05)~登山口(9:17)~横岳(10:45/10:55)~P1684(11:55/12:25)~横岳(13:17/13:27)~治部坂スキー場(14:25)



北陸地方は例年にない大雪に見舞われており、予定では奥美濃の大日岳へ山行する計画であったが、教室山行は無理だと判断し、行き先を比較的積雪の少ない大川入山に変更する。
当日の天気は、高気圧が張り出し強風が予想される。
指導員、受講生合わせて30名以上で、マイクロバスとレンタカーに分乗し、6:30、名古屋を出発する。
中央道園原ICを出て、昼神温泉からR153を南下する。
午前9時過ぎ治部坂スキー場の駐車場へ到着する。
3連休の中日ということもあり、たくさんの車が止まっている。
身支度を整え、ストレッチをして体をほぐす。
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ワカン、アイゼンを持ち、9:05、国道を横切り、6班に分かれて大川入山に向けて出発する。
10分ほどで登山口に着く。
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先行者のトレースがあり、ツボ足で登っていく。
橋のかかる沢を渡り、しばらく登って尾根上に出る。
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登るにつれ積雪は増し、稜線上は50cm程度積もっている。
大人数なので予想以上に時間がかかり、10:45、横岳に着き休憩する。
横岳からは大川入山へ続く尾根道を行く。
樹木の枝に雪が積もり倒れかかっており、道を塞いでいるので歩きにくい。
途中のP1616の展望地ではガスがかかりなんにも見えない。
横岳から1時間ほど歩き、P1684を過ぎたあたりで12時近くになってしまう。
このままでは下山が遅くなってしまうので、山頂へアタックする班とここから引き返す班に分ける。
引き返す班はここで昼食を食べる。
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寒いのでツェルトを張って風をよけている人もいる。
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あたりの木々の枝に霧氷がついて奇麗である。
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12:25、登ってきた道を下山にかかる。
途中で山頂へアタックした班から無線が入り、9合目近くまで行ったが、風が強くて山頂は諦めて引き返す旨連絡が入る。
我々は1時間ほどで横岳まで下り、ここからの下りは傾斜が急なのでアイゼンを着けさす。
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尾根道を下っていくと、やや天候がよくなり、ピラミダルな大川入山や南アルプス方面が見えだす。
午後2時半前治部坂スキー場へ下山する。
バスの中でアタック隊の下山を待ち、午後3時半過ぎ帰路に着く。
途中昼神温泉に入り身体を温め、中央道を走り、午後6時半過ぎ名古屋へ帰る。



今日は厳冬期の雪山をアイゼンやワカンで歩く訓練の山行であった。
先行者のトレースが付いていたので、ワカンを使うことはなかった。
大勢での山行となり予想以上に時間がかかってしまったが、やはり雪山は少人数のパーティーで効率よく登る必要があった。
一部は山頂へアタックしたが、予想通りの強風で山頂手前で撤退したが、的確な判断だったと思う。
先月の藤原岳は絶好の好天に恵まれたが、今回は冬山における低温と強風を体感できた雪山トレーニング山行であった。
山遊人

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厳冬の高原でスノーハイク(美ヶ原)
2018/02/08(Thu)
2月6日(火)~7日(水)

松本:美ヶ原高原(2034m)


登山教室等の皆さん15名と一緒に、山頂近くの山本小屋に泊まり1泊2日で松本の美ヶ原高原へスノーハイキングに行く。

2月6日(火) 晴れ

鹿伏山・牛伏山ハイク

北陸地方では記録的な大雪になっているが、松本地方は何とか天気もよさそうである。
朝7時前に集合し、車2台に分乗し、中央道を走り、9時半ごろ岡谷ICを出る。
山本小屋の車が、11時に麓の長和町役場和田庁舎まで迎えに来てくれることになっている。
まだ時間が早いので、下諏訪神社に立ち寄る。
今年は寒さがきつく、5年振りに諏訪湖に「御神渡り」が出現したということなので、地元の方に場所を聞いて見に行く。
諏訪湖畔の駐車場に車を停め、少し歩いていくと諏訪湖の湖面はほとんど凍っており、東には富士山も頭を出している。
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御神渡りが見える湖畔は大勢の観光客で賑わっている。
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氷が盛り上がった御神渡りが近くに見られる。
もう少し大きく盛り上がっているのかと想像していたが、今年はそんなに大きくないそうである。
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車に戻り、R142を走り、長和町和田庁舎役場の駐車場へ11時前に着く。
11時過ぎ、迎えに来たマイクロバスに乗り、村はずれでチェーンを装着したバスに乗り換え山本小屋を目指す。
1時間弱で登り、12時前に山本小屋へ着く。
割り振られた部屋に入り、昼食を食べて休憩した後、少し周囲の丘を歩きに行く。
小屋の方の話では、今年は例年に比べて積雪が少ないそうである。
13:30、小屋前でワカンやスノーシューを着ける。
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やや雲はあるが晴れており、台地の上に出るとかなり風が強い。
-10℃以下の寒い中、300mほど先にある「美しノ塔」まで行く。
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緩やかに登り、北にある鹿伏山へ行く。
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山頂からは明日登る予定の王ヶ頭が近い。
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さらに少し東の牛伏山に登る。
牛伏山から山本小屋へとのんびりと下っていく。
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午後3時前に小屋へ戻る。
夕食の時間まで風呂へ入ったりして休憩する。
午後6時食堂で夕食を食べる。
今晩は我々の他には女性客一人だけということでほぼ貸し切り状態である。
今晩の夕食にはキジ鍋が出る。
少し飲み物を飲みながら料理をおいしくいただく。
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夕食後、ミーティングを開き、今日の反省と明日の注意点を確認する。
午後8時過ぎには各自部屋に戻り、明日に備えて早めに布団をひいて就寝する。



2月7日(水) 快晴

山本小屋~美しノ塔~王ヶ頭~王ヶ鼻

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朝起きると今日もいい天気になりそうである。
この小屋は展望風呂になっており、風呂から日の出が見えるということなので、午前6時30分ごろ風呂に入り、日の出を待つ。
午前6時40分ごろ東の空が赤く染まり、しばらくして真っ赤な太陽が顔を出す。
風呂に入りながら日の出を見るという贅沢をさせてもらう。
午前7時30分、朝食を食べ、8時30分過ぎ、小屋前でワカンやスノーシューを履き、ハイキングに出掛ける。
天気予報では風が強くなる予報であったが、外に出てみるとそんなに強くもなく、快晴の絶好の天気である。
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昨日も通った美しノ塔を過ぎる。
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王ヶ頭ホテルに宿泊している観光客が雪上車で見学に来ている。
柵で仕切られた夏道となっている林道を歩き王ヶ頭を目指す。
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9:40、たくさんの電波塔が建つ王ヶ頭ホテル前に着く。
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ホテル裏の美ヶ原の最高点である王ヶ頭に行く。
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北の頚城山塊の妙高・火打や雨飾山方面の山々が青空にくっきりと浮かんでいる。
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西の北アルプス南部方面には雲がかかり、槍穂高は見えなかったが、常念岳以北の鹿島槍方面は少し見え隠れする。
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少し西に下り、再び上り返して王ヶ鼻へ行く。
10:12、王ヶ鼻山頂に着く。
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少し待っていると、東の八ヶ岳連峰の肩に富士山も姿を現す。
天望を堪能した後、歩いてきた道を戻る。
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霧ヶ峰や蓼科山、八ヶ岳連峰もはっきりと見え出す中を下っていく。
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北東には山頂から煙を上げている浅間山もはっきりと見える。
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午前11時半過ぎ小屋に戻る。
小屋でカレーライスの昼食を食べた後、風呂に入らせてもらい、冷えた身体を温める。
部屋で荷物の整理をした後、午後2時半、バスに乗り込み下山する。
和田庁舎で自分たちの車に乗り換え、中央道を走る。
途中で夕食を食べた後、午後6時30分ごろ名古屋へ帰る。



今回の美ヶ原ハイキングは、2000mの台地で、ワカンやスノーシューで遊ぼうと企画した山行であった。
幸い2日間とも天気に恵まれ冬のスノーハイキングを楽しめた山行であった。
参加された皆さん、-10℃以下の厳しい気候を体感し、楽しい中にも冬の山の厳しさも体験できた山行であったと思う。
山遊人

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