7月2日(日)三重県松坂:伊勢山上梅雨前線が北上し、北部の山々は天気が悪そうなので、南部の三重県松坂市にある伊勢山上に山行する。

【天気】 晴れ
【コースタイム】飯福田本堂(7:55)~油こぼし(8:02)~岩屋本堂(8:12)~大天井(9:12)~鞍掛岩(9:32)~小尻返し(9:38)~飯福田寺(9:55/10:05)~油こぼし(10:15)~獅子ヶ鼻(10:30)~駐車場(10:42)
真言宗の飯福田寺(いぶたじ)は「伊勢山上」といわれ、奈良時代の行者、役小角(えんのおずの)によって開かれた霊場である。
表行場(約2時間)、裏行場(約30分)があり、クサリなどがかかったいろいろな行場を巡ることが出来る。

朝6時に出発し、伊勢道の一志嬉野ICを出て、中村川沿いに南下し、飯福田寺の駐車場へ午前7時30分ごろに着く。
天気はいいが、暑い日になりそうな天気である。

準備をして、山門をくぐり境内へ入る。

飯福田寺の受付へ立ち寄り、参観料500円を払い、行場巡りの説明を聞く。

説明後、石段を上がって本堂前を左に折れ行場へ向かう。

直ぐに最初の「油こぼし」の行場が現れる。
高さ10mぐらいの岩場に長いクサリがかけられている。

クサリを伝って壁を直登する。

登りきると、覆いかぶさるような大岩の下に岩屋本堂が見えてくる。

トラバースして岩屋本堂に出る。

お参りをした後、本堂右側にある足掛かりや手掛かりが付けられた「鐘掛」の垂直の壁を登る。

さらにその上の垂直の岩壁をクサリを頼りによじ登る。
登って来た道が下に見える岩の上でしばしの休憩をする。
ここからはしばし行場とは離れ、少し登って小天上を経て杉林の尾根道を行く。
30分ほどで今日の最高点大天井に出る。

ここで道は折り返し、下りの行場巡りにかかる。
少し行き「亀石」の岩場を通り、「鞍掛岩」を登る。

細い「蟻の戸渡り」を過ぎ、すぐ先の「小尻返し」に登ると、眺望が開け矢頭山方面がよく見える。
眼下には先を行くパーティーが小さく見える。

さらに先の最後の岩場「飛石」に登る。
眼下には歩いてきた「岩屋本堂」が小さく見える。
ここの下りは垂直の壁にになっており、クサリを伝って下る。

やっと行場から解放され、急な階段を下り、午前10時前飯福田寺に戻る。
受付へ下山報告をし、「裏行場」を教えてもらう。
一旦車道に出て、100mほど行き、橋を渡って右手に折れる。
すぐに裏行場の登り口「油こぼし」に出て、クサリを頼りに登る。
尾根に出て少し登り、岩の上の「獅子ヶ鼻」の行場に出る。
噴き出した汗が風に吹かれて気持ちがいい。
下山にかかり、長いクサリのついた岩場を下る。

30分ほどで裏行場を周回し、車道に出て駐車場へ戻る。
帰りに「一志温泉やすらぎの湯」で汗を流す。
久居ICで伊勢道に乗り、東名阪道を走り、午後2時半ごろ名古屋へ帰る。
今日は、岐阜県や長野県方面は、雨の予報が出ていたので、南部の三重県方面の山へ変更した。
どこへ行っても暑いので、岩場を歩く練習をしようと、「伊勢山上」へ出掛けた。
途中2度ほどロープを出したが、すべての行場を迂回路を通らずに登りきり、いいトレーニングになった山行であった。
今日は、津方面は今年最高の35℃を超える猛暑になり、急な気候の変化に身体がまだ慣れず、少々疲れた山行であった。
山遊人