7月21日(金) 曇りのち晴れ
大雪山系:旭岳(2291m)今日は北海道の最高峰「旭岳」へ山行する。

【コースタイム】姿見駅(6:35)~石室(6:55)~旭岳(8:40/8:50)~間宮岳(9:55)~中岳分岐(10:15/10:25)~中岳温泉(10:55/11:30)~裾合平(12:05)~姿見駅(13:20)
朝5時に車で出発し、美瑛の街を抜け忠別湖を通り、旭岳ロープウェイの駐車場へ午前6時過ぎに着く。
無料の駐車場が満車なので、有料駐車場(500円)へ入れる。
6:15のロープウェイに乗り姿見駅まで上がる。

山頂近くはガスがかかっている。

駅前のテラスでストレッチをして準備をする。

6:35、木道の敷かれた道を登り始める。

道の両側に満開の白いチングルマの花を見ながら登っていく。

たくさんの登山者が登っていく。

20分ほど登り、姿見の池に出る。

登るにつれトムラウシ方面の山々がよく見えてくる。

強風が吹き、注意していないと体が飛ばされそうになる。
左側の谷から吹きあがる硫黄の匂いを嗅ぎながらたくさんの登山者が続くガラガラの岩道を登っていく。
ニセ金庫岩や金庫岩が現れると山頂は近い。

登り始めて2時間少し、8:40、北海道の最高峰旭岳の山頂に立つ。
大勢の登山者が登ってくるなか、全員で記念撮影をする。

ガスで何も見えなく強風が吹いているので、早々に山頂を後にして間宮岳を目指す。
ガラガラの東側急斜面を一度雪渓へと少し下る。

今年は残雪が多く、長い雪渓を滑らないように注意しながら下る。

くだり下りた鞍部から東南方面にトムラウシが見える。

間宮岳へと少し登り返し広い稜線を行く。
右手には大きなお鉢が望まれる。

益々風が強くなり、瞬間的には20mぐらい吹いてる。
身体を飛ばされないように注意して歩いていく。
10:15、中岳分岐に出て少し休憩する。
分岐を左に折れ、中岳温泉へと下っていく。

中岳温泉の周りで登山者が足湯を使っているのが見下ろせる。

急な山腹の道を谷まで下る。

10:55、河原に温泉の湧く中岳温泉に降り立つ。
昼食をかねて休憩をする。
皆靴を脱いで足湯につかり気持ちよさそうである。

ゆっくりと昼食を食べた後下山にかかる。
谷にはリュウキンカに似た黄色い花が奇麗に咲いている。

キバナシャクナゲの小さな花も咲いている。

谷を抜けると日本でも有数の規模のチングルマの大群落の中の道を行く。

ピンクのハクサンコザクラの小さな花も美しい。

木道の脇には池塘もあり、お花がいっぱいで気持ちがいい。

12:05、裾合平で左に折れて、大雪山西面のなだらかな道を行く。

遠くにロープウェイの鉄塔が見えてきてホッとする。

夫婦池に出て最後の旭岳の雄姿を振り仰ぐ。

13:20、姿見の池駅に戻ってくる。
直ぐにロープウェイに乗り下山する。
まだ時間が早いので、帰りに美瑛にある写真家前田真三さんの「拓真館」に立ち寄る。
美瑛のパッチワークの丘を世に広く知らしめた素晴らしい写真がたくさん展示されている。
帰る途中「ケンとメリーの木」や「新栄の丘」のひまわり畑を見る。

美瑛の街で夕食を食べ、午後7時ごろ宿へ戻る。
明日は北海道地方に前線がかかり天気が悪くなりそうなので十勝岳には登れるか心配である。
北海道最後の晩をゆったりと過ごす。
7月22日(土) 曇り時々雨
白銀荘~富良野観光夜中にかなり雨が降り、朝起きるとまだ霧雨が降り続いている。
残念ながら今日の十勝岳山行は中止とする。
朝食を食べた後、午前7時半過ぎ宿を後にする。

最近話題になっている「青い池」を見に行く。
車で20分ぐらいで駐車場に着く。
少し歩いていくと、湖面が青く立ち枯れの木が林立する池が現れる。
美瑛川をせき止めた人造湖である。
雨が降っているが、湖面の青さが美しい。

青い池を見学後、富良野の街に出てラベンダーで有名な「ファーム富田」に行く。
すでに大勢の見学者が来ている。
特に中国などの外国人が多い。
ブラブラとラベンダー畑やお花畑を見学する。

お菓子で有名な六花亭の「カンパーナ六花亭」に立ち寄り、昼食にジンギスカンを食べる。
肉が柔らかくおいしく頂く。

その後ドラマ「北の国から」の舞台になった「麓郷の森」で、五郎の丸太の家などを見学する。

車で千歳空港に戻り、夕食を食べながら帰りの飛行機を待つ。

19:20、予定通りの飛行機に乗り帰途に着く。

午後9時中部国際空港に着き、無事4日間の日程を終え解散する。
半年前から計画し、楽しみにしていた北海道山行であった。
天気が安定せず心配して出掛けたが、やはりすっきりとは晴れず、山頂はいずれもガスの中であった。
しかし、途中からは太陽も顔を覗かせ、北海道の雄大な山々を実感できた山行であった。
富良野岳、旭岳ともお花がちょうど最盛期を迎えており、たくさんの花々を楽しめた山行でもあった。
ただ、最終日が雨となり、十勝岳に登れなかったのは残念であった。
4日間無事日程を終え、それぞれにとって心に残る山行であってほしいものである。
山遊人