10月20日(木)中央アルプス前衛:糸瀬山(1866.9m)登山教室関係の皆さん3人と、木曽谷の糸瀬山へ山行する。
【天気】 快晴
【コースタイム】登山口(8:30)→松原よこて(9:10)→丸屋の鳥屋(9:38)→山居の鳥屋(10:22)→青ナギ(11:25)→糸瀬山(11:35/12:20)→山居の鳥屋(12:58)→丸屋の鳥屋(13:18)→登山口(13:58)
高気圧に覆われて好天が期待できそうである。
朝6時半に集合し、中央道中津川ICを出てR19を走る。
須原の町を越え、中央線脇の右手の糸瀬山への案内看板に従ってガードをくぐる。
林道を20分ほど登り、しょうぶ平の登山口に午前8時半前に着く。
10台ほど停められそうな駐車場が少し手前にあるが、登山口前の林道脇の広くなったところに停める。
8:30、準備をして登山口の階段を登り植林された檜林を登り始める。

少しジグザグに登り尾根上に出て、左に曲がり水平につけられた山腹道を巻いていく。
少し登って、9:10、P1091下の「松原よこて」というところで休憩する。
落葉樹の尾根を行き、胸突き八丁と書かれた急坂を登る。

9:38、炭焼き窯跡のある「丸屋の鳥屋」に出る。
鳥屋とは、ツグミなどの鳥を捕まえる際、罠を仕掛けて待つための小屋があったところらしい。

このあたりの木々は少し色づき始めている。

丸屋の鳥屋を過ぎ、まむし坂と書かれた急坂をあえぎながら登る。

途中、木の間から西方に御岳山がちらちらと見え隠れする。
10:22、やっと少し傾斜の緩くなった「山居の鳥屋」を通過する。

白樺林が現れ、ササの中の道を登っていく。

山居の鳥屋から1時間ほどで右手が大きく切れ落ちた青ナギの崩壊地に着く。
そこからは中央アルプス南部の空木岳から超百山方面が秋空にくっきりと浮かんで見える。

青ナギから10分ほど登り、11:35、樹林の中の糸瀬山山頂に着く。
糸瀬山の山頂には二等三角点があるが、大きな岩の上に埋められた珍しいものである。

三角点から少し先の「のろし岩」に行く。
10m近くはあろうかという巨大なのろし岩には梯子がかけられている。

傾いた梯子を登り、その上のタイヤチェーンに足をかけて上に登ると中央アルプスが見える。
さらにその先の岩の上まで鎖がかけられているが危険なので途中までとする。

我々だけしかいない岩の下で昼食を食べる。
12:20、登ってきた道を下山にかかる。
青ナギから下をみると越百山への登山口となる伊奈川ダムの青い湖水が見える。

午後の光を受けて周囲の木々の紅葉が一段ときれいである。


急坂をぐんぐんと下っていくと、登りには気が付かなかったが、路肩には咲き残りのかわいらしいリンドウが咲いている。

1時間40分ほどで下り、午後2時前に登山口に降立つ。
帰りに、R19沿いの「フォレスパ木曽阿寺荘」で汗を流し、中央道を走り、午後5時に帰名する。
今日の山行は、素晴らしい秋晴れに恵まれ、深まりゆく木曽路の秋の山を楽しむことが出来た。
1000m近くを直登し、山頂近くの青ナギから東に見える中央アルプスの雄姿は素晴らしかった。
今年はいつまでも暑さが残りどこも紅葉が遅いが、1500m付近の木々が色づき始めており、秋を感じさせる山行であった。
途中他に一人の登山者と出会うこともなく、我々4人だけで独り占めできた秋の糸瀬山の静かな山行であった。
山遊人