5月13日(水)奥越:荒島岳(1523.5m)登山教室の生徒さんたち11人と、福井県大野市にある日本百名山の「荒島岳」へ山行する。

【天気】晴れ
【コースタイム】駐車場(9:03)→中出登山口(9:27)→小荒島岳(11:12/11:17)→しゃくなげ平(11:44)→前荒島岳(12:45)→荒島岳(13:00/13:45)→しゃくなげ平(14:36)→トトロの木(15:32)→勝原登山口(16:30)
台風6号が太平洋岸を駆け抜け、台風一過の絶好の登山日和である。
朝6時半前に集合し、3台の車に分乗して東海北陸道を走る。
白鳥ICを出てR158を走り、午前8時半頃勝原登山口の駐車場へ車を1台デポする。
2台の車に乗り換え中出の駐車場へ午前9時前に着く。
準備を整えて、9:03、林道を歩き出す。
路傍の蕨を積みながら林道を少し歩き、9:27、中出登山口から山道に入る。

3,4度林道を横切り、ニリンソウの咲く登山道を上がって行く。

谷道から尾根に上がり、残雪のブナの林の中を行く。

路傍にはピンクのイワウチワが所々に咲いている。

山腹を巻いていき、分岐を左に1,2分登り、午前11時過ぎ小荒島岳山頂に着く。
眼前には青空に堂々と荒島岳が聳え、登行意欲をそそられる。

荒島岳を見ながらの気持ちのいい歩みが続く。

途中のブナの森の中でギフチョウに出合う。
交尾をしているのか近づいても全然動かない。

11:44、勝原からの道と合流するしゃくなげ平を通過する。

少し下って、右に佐開道を分けると、いよいよ「もちがかべ」の急坂にかかる。
ロープやハシゴを頼りに急登をする。

15分ほど登ると、ピンクのシャクナゲがきれいに咲いている。

更に続く急坂を登り、前荒島岳でやっと尾根上に出る。
残雪をいただいた白山連峰が青空にすっきりと浮かんでいる。

山頂への最後の急坂を登って行く。

途中ではカタクリの花がここかしこに咲いている。

予定より遅れたが、13:00、荒島岳山頂に立つ。
素晴らしい晴天のもと周囲の山々がよく見える。
やはり白山連峰が印象的に目に迫ってくる。

南西方面には、近く銀杏峰や部子山が田植え間近で水の張られた大野平野の上に浮かぶ。
少し先には奥美濃の盟主、能郷白山が立派である。

今日の山行は、1月ほど前にここ荒島岳で亡くなった仲間を追悼する目的もある。
山頂から少し先の遭難現場の谷を俯瞰できる残雪の上で、皆で花を供え追悼をする。

合掌!

休日ならば大勢の人で賑わう山頂も、台風の後ということもあり、他に2,3人の登山者がいるだけである。
風もない気持ちのいい山頂で素晴らしい眺望を前にゆっくりと昼食を食べる。


出発前全員で記念撮影をする。

充分に眺望を堪能した後、13:45、白山連峰を見ながら下山にかかる。

しゃくなげ平に戻り、そこから右に折れ勝原登山口を目指す。
すぐにブナの森になり、途中では白山ベンチから最後の白山を望める。

さらに下ると、「トトロの木」と名付けられたブナの巨木が現れる。

ブナ林を抜け、旧スキー場に出て、前方に経ヶ岳を見ながら下る。

ゴロゴロ石の歩きにくい道を下り、午後4時半やっと勝原登山口に下り立つ。
運転手が車を回収に戻り、午後5時前帰路に着く。
途中の「平成の湯」で汗を流し、東海北陸道を走って、午後7時半名古屋へ帰り着く。
台風一過の素晴らしい晴天に恵まれ、残雪とブナの新緑に輝く「荒島岳」を堪能できた山行であった。
山遊人