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紅葉始まる平家岳(越美山地)
2014/09/29(Mon)
9月28日(日)

越美山地:平家岳(1441.5m)

山仲間と一緒に岐阜県と福井の県境にある越美山地の平家岳へ山行する。
山名の由来は、倶利伽羅峠の戦いに敗れた平家の落ち武者がこの辺りに住んだことによるらしい。
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(途中でバッテリーが切れました)

実況天気図(2014年09月29日03:00発表)

【コースタイム】
駐車地点(7:33)→登山口(8:02)→日ノ谷道分岐(9:00/9:05)→第1鉄塔(9:30)→第3鉄塔(9:57/10:02)→井岸岳(10:35)→平家岳(10:50/11:35)→井岸岳(11:49)→第3鉄塔(12:21)→日ノ谷道分岐(12:57/13:00)→登山口(13:35)→駐車地点(14:00)



【御嶽山噴火】

9月27日(土)、御嶽山が突然噴火し多くの犠牲者が出た。
今日(29日)現在死者4人、心肺停止者27人という大惨事である。
火山の噴火で死者が出たのは、1991年、長崎県の雲仙普賢岳噴火時の火砕流による被害以来である。
たまたま秋の紅葉の季節の土曜日、ちょうど昼時で多くの登山者が山頂近くで憩っている時に噴火したため、人的被害が大きくなったのであろう。
自然の中で行動する登山という行為は、自然の怖さとは充分向き合う必要があるが、今回のような火山の噴火という現象は今までほとんど経験がなかったのではなかろうか?
まだ被害の全体像は明らかになっていないが、被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするばかりである。 合掌!



朝5時半に集合し、東海北陸道の白鳥ICを出てR158を西へ、九頭竜湖の箱ヶ瀬橋、面谷橋を渡って左折れし、面谷川に沿った林道をしばらく走る。
20分ほど走ると道路状況が悪くなり、車高の低い私の車ではそれ以上は無理と判断し、採掘場跡の空き地に駐車する。
四駆などの車高の高い車ならば、もう少し先の面谷鉱山住居跡地への看板のあるあたりまで入ることが出来る。
移動性高気圧におおわれ絶好の登山日和である。
7:33、準備をして出発し、登山口まで林道を歩く。
両側には銅鉱石を採掘した後の赤い岩の崖が続く。
途中には面谷鉱山居住地跡への案内看板がある。
この鉱山では明治から大正にかけて銅が産出され、最盛期には600戸3000人が住んでいたということである。
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かつて住んでいた人々のお墓もまだ残っている。
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この先は道に大きな溝が掘れており、車は入ることができない。
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30分ほど歩き平家岳登山口に着く。
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しばらく歩き2回ほど涸れ沢を渡って、急な尾根に取り付く。
30分ほど急登をすると尾根上に出て、しばらく行くと大杉が現れる。
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更に少し登って、9:00、日ノ谷から来る道との分岐点に出る。
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ここから左に折れ、尾根を登って第1鉄塔に着く。
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ややゆるくなった送電線に沿った尾根道を上がる。
このあたりはリンドウの花が多い。
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第3鉄塔まで来るとやっと平坦になる。
このあたりからは奥越の山並みが見える。
小平家岳を巻いて、ヘリポートの横から一旦大きく下る。
目の前には平家岳が大きくなる。
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再び登り返して、美濃平家岳への分岐を左に分ける。
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このあたりはブナ林が続いている。
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登り切ったピークが井岸岳で、ここを右に90度曲がると目の前に平家岳が立ちはだかる。
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15分ほど急坂を登り、10:50、2等三角点の平家岳山頂に着く。
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山頂にはどこにも山名の標識がない。
山頂からは北西に荒島岳が近い。
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やや霞んでおり、白山方面は見えない。
北東には昨日噴火した御嶽山が噴煙を上げているのがかすかに見える。
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今年は紅葉が早いのか山肌のドウダンなどが既に赤く色づき始めている。
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誰もいない山頂でゆっくりと昼食を摂っていると、男性の登山客が一人登ってくる。
11:35、山頂を後にもと来た道を下山にかかる。
途中2組の登山者が登ってくる。
2時間下って登山口に下り、林道を歩いて、14:00、駐車地点まで戻る。

帰りに白鳥IC近くの日帰り温泉で汗を流し、午後5時半名古屋へ帰ってくる。



平家岳山行は、秋の絶好の登山日和だというのに3組の登山者に出会っただけの静かな山行ができた。
色づき始めた紅葉に少しだけ山の秋を感じることができた山行であった。
山遊人


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初秋の風爽やかな伊吹山
2014/09/18(Thu)
 9月17日(水)

伊吹山地:伊吹山(1377.3m)

登山教室の現地学習で百名山の一つ「伊吹山」へ山行する。
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実況天気図(2014年09月17日)

【コースタイム】
上野登山口(8:05)→三合目(9:30/9:40)→八合目(11:05/11:15)→伊吹山(11:45/12:30)→五合目(13:35/13:45)→→上野登山口(15:10)



15名の参加を得て、朝8時前にマイクロバスで出発し、関ヶ原ICを出て、伊吹山上野登山口に午前8時前に着く。
現地の天候は、薄曇りで微風があり涼しい天気である。
神社前で準備を整え、8:05、登山口から出発する。
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林間の道を30分ほど登り、一合目に着く。
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晴天のカンカン照りの中の歩きを予想していたが、薄雲が広がり風もあり、とても爽やかである。
ここからススキの穂が出始めた草原の道を登り、9:30、三合目に着く。
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少し休憩をした後緩やかに登って五合目を通過する。
上には六合目の避難小屋の先に山頂が見えてくる。
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六合目手前の避難小屋前で休憩した後、徐々にきつくなる道を登る。
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急登を頑張って登り、11:05、八合目で一服する。
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岩の多い最後の急登を過ぎ九合目でやっと山頂遊歩道に出る。
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車で来た観光客も歩いている遊歩道を行く。
この辺りは初秋の花々がたくさん咲いている。
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土産物屋の間を抜け、11:40、一等三角点の伊吹山山頂に立つ。
一人の落伍者もなく全員登頂でき嬉しそうである。
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やや霞んでいるが、山頂からは360度の展望が広がる。
北には遠く白山連峰も見えている。
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ゆっくりと時間を取り昼食を食べる。
中には土産物店でソフトクリームやかき氷などを食べている人もいる。
日本武尊像の所に集まり、12:30、下山にかかる。
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徐々に晴れてきて、下界を見ながら快調に下山する。
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三合目のあたりのススキの原を気持ちよく歩いていく。
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振り仰げば登ってきた伊吹山が青空に聳えている。
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登ってきた道を下り、15:10、無事下山する。
1200mの標高差の山を歩き通した達成感で皆満足そうな顔である。
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バスに乗り込み、日帰り温泉で汗を流した後帰途に着く。
午後6時過ぎ無事名古屋へ帰ってくる。



今日は暑さ対策をして臨んだ山行であったが、登っている間は薄雲が広がり、初秋の涼しい風も吹いており、気持ちよく登ることができた。
標高差のある山行を無事終了することができ、参加された皆さんは大きな自信になったことと思う。


山遊人

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秋晴れの好天に恵まれた表銀座縦走
2014/09/15(Mon)
 9月11日(木)~13日(土)

北アルプス表銀座縦走(中房温泉~燕岳~西岳~槍ヶ岳~横尾~上高地)

山岳会の仲間6人と一緒に、北アルプス表銀座を縦走山行する。

9月11日(木) 曇り時々晴れ

中房温泉~燕岳(2762.9m)
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実況天気図(2014年09月11日)

【コースタイム】
中房温泉登山口(11:00)→第3ベンチ(12:45)→富士見ベンチ(13:25)→合戦小屋(14:10/14:30)→燕山荘(15:30/15:45)→燕岳(16:13)→燕山荘(16:40)



朝6時半に集合し、車で中央道を走り、安曇野ICを出て、豊科駅前のタクシー会社へ午前9時半過ぎに着く。
車の回送を依頼し、タクシー2台に乗り、午前10時半に中房温泉に着く。
薄曇りの天気である。
準備を整え、11:00、燕岳への登山口を出発する。
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最初のうちは合戦尾根の急登が続く。
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第1ベンチを過ぎ第2ベンチで昼食を食べる。
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第3ベンチ、富士見ベンチを経て、合戦小屋へ午後2時過ぎに着き休憩する。
小屋名物のスイカを食べ喉を潤す。(何遍も通っているが初めて食べる!やはりおいしい!)
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小屋から上のあたりではすでに木々の紅葉が始まりかけている。
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ガスがかかり視界が利かない中を合戦沢の頭を経て燕山荘を目指す。
午後3時半前、ガスの中から小屋が現れやっと燕山荘に到着する。
小屋の受付を済ませ、荷物を預けて空身で燕岳を目指す。
時々ガスが切れ花崗岩とハイマツの特徴的な山肌の燕岳が姿を現す。
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途中のコマクサの群生地には咲き残りのコマクサが少し咲いている。
30分ほど登り、16:13、ガスで視界のない燕岳山頂に着く。
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風が強くとても寒いので、写真だけ撮ってすぐに下山にかかる。
「めがね岩」などの花崗岩の奇岩が続く中を下る。
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燕山荘の先には明日辿る大天井岳への道がガスの中から見え隠れする。
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小屋に戻り割り当てられた部屋に入る。
まだ連休前の平日なので割合ゆったりとしたスペースで休むことができる。
午後6時に昼食を食べる。
「泊まりたい小屋ベスト1」の燕山荘はトイレなども清潔で、従業員の応対もいい。
明日からの縦走に備え、午後7時過ぎには布団にもぐり込み就寝する。



9月12日(金) 快晴


燕山荘~西岳(2758m)~水俣乗越~東鎌尾根~槍ヶ岳山荘
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実況天気図(2014年09月12日)

【コースタイム】
燕山荘(5:00)→蛙岩(5:35)→喜作レリーフ(7:10)→大天井ヒュッテ(8:13/8:30)→ヒュッテ西岳(11:10/11:30)→水俣乗越(12:28)→ヒュッテ大槍(14:40/14:50)→槍ヶ岳山荘(16:00)



いよいよ今日は表銀座縦走の日である。
30年以上前に歩いたときのことが思い出される。
天気は晴れてよさそうである。
朝食は弁当にしてもらい、5:00、まだ明けやらぬ中を出発する。
道には霜柱が立ち、気温は0℃近くまで冷え込んでいる。
稜線を20分ほど歩いていくと空が白み始め、行く手には槍ヶ岳から穂高の稜線が薄っすらと赤くなってくる。
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5:27、安曇野の雲海の向こうから朝日が昇ってくる。
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皆盛んにカメラのシャッターを切っている。
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赤く染まった蛙岩の上に月がかかっている。
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段々と槍の穂先に朝日が射してくるのを目の前に見ながら快適な歩みが続く。
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午前6時過ぎすっかり夜が明け、絶好の秋晴れのいい天気である。
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7:10、喜作新道を拓いた小林喜作のレリーフ横を通過する。
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大天井岳には登らず右の巻き道を行く。
岩場が続く歩きにくい道である。
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午前8時過ぎ、眼下に赤い屋根の大天井ヒュッテが見えてくる。
8:13、ヒュッテに着きしばらく休憩する。
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牛首岳を巻いて、ビックリ平のピークを経て槍を見ながらの快適な稜線歩きが続く。
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槍ヶ岳の雄姿がますます大きくなってくる。
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肩の小屋も小さく確認できる。
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南岳から大キレットを経て穂高連峰もきれいに見えている。
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小屋を出発して6時間以上、11:15、やっと西岳ヒュッテに着く。
ヒュッテの東には端正な形の常念岳が近い。
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ここで昼食を食べて休憩をする。
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11:30、後半の東鎌尾根の歩きが始まる。
ヒュッテから真西に折れて、長い梯子などの急降下が始まる。
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1時間ほどかけて水俣乗越の鞍部に下り立つ。
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北の天上沢の向こうには高瀬ダムが見えている。
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ここからいよいよ東鎌尾根の登りが始まる。
いくつかピークを越えていく。
長い階段がいくつも続く急坂がしんどい。
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苦しい登りの途中夏の名残りの花が慰めてくれる。
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ガスが出始めた中、14:40、やっとの思いでヒュッテ大槍に着く。
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少し休憩した後、槍ヶ岳山荘までの最後の登りにかかる。
予想以上に時間がかかり、朝5時に歩き始めてから11時間後の午後4時にやっと槍ヶ岳山荘に到着する。
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ガスが切れて、常念岳や、眼下には槍沢カールが見えている。
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時間が遅いので槍への登頂は明日にして、小屋の受付を済ませて部屋に入る。
気温が下がり非常に寒いので、喫茶室へ暖かいものを飲みに行く。
午後6時半に夕食を済ませた後、11時間の歩きで疲れているのか、皆早目に就寝する。



9月13日(土) 晴れ

槍ヶ岳(3180m)~槍沢~水俣乗越~槍沢ヒュッテ~横尾~上高地
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実況天気図(2014年09月13日)

【コースタイム】
槍ヶ岳山荘(5:05)→槍ヶ岳(5:35/5:40)→槍ヶ岳山荘(6:10/6:45)→天狗池分岐(8:30)→水俣乗越分岐(9:15)→槍沢ロッジ(10:15)
→横尾(11:30/12:15)→徳沢(13:10)→上高地(15:00)

朝4時に起床し、朝食のおにぎりを食べた後、午前5時過ぎ槍ヶ岳へ登りに行く。
まだ時間が早いのでそんなに混んでおらずスムーズに登ることが出来る。
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5時半過ぎ最後の梯子を登って山頂に立つ。
ちょうど常念岳の北から朝日が昇ったところである。
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昨日よりはやや雲がかかっているが、山頂からは360度の大展望が広がる。
南には穂高岳方面が赤く染まって夜明けを迎えている。
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北西には昨年行った三俣蓮華岳から黒部五郎岳が懐かしい。
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遠く富士山や南アルプスが雲海に浮かんでいる。
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これから下る槍沢カールも眼下に広がる。
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直下には槍ヶ岳山荘が目覚めの朝日を浴びている。
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笠ヶ岳に槍の影が映っている。
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全員で記念撮影をする。
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段々と混みだした山頂を後に下山にかかる。
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肩に下って穂先を見上げるとたくさんの登山者の行列が出来ている。
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6:45、名残りを惜しみながら槍沢を下山にかかる。
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殺生小屋への分岐から穂先を振り仰ぐ。
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坊主岩小屋を通過する。
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天狗池への分岐あたりから槍の穂先が見えなくなる。
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まだ雪渓が残る槍沢を歩いて下山する。
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この辺りはまだ初秋の花々がきれいである。
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連休に入ったため、すごい数の登山者が槍沢を登ってくる。
すれ違いに余分の時間を費やす。
水俣乗越分岐、ババ平を経て、10:15、大勢の登山客で賑わう槍沢ロッジに着く。
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更に槍沢に沿った樹林帯を歩いて、11:30、横尾に出ると涸沢からの人と合わせてすごい人である。
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山荘でカレーを食べ、久しぶりの美味しいご飯で腹を満たす。
休憩後徳沢に向けて林道を歩いていると、人怖じせずゆうゆうと歩いている猿の群れに出くわす。
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13:10、氷壁の宿徳沢園へ着く。
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少し休んだ後、明神を経て上高地まで歩いていくと、河童橋は大勢の観光客で大賑わいである。
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穂高連峰の稜線にはやや雲が出始める。
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午後3時にバスターミナルに着き、バスで沢渡まで行き、回送してもらっている駐車場まで行き車に戻る。
すぐ前の日帰り温泉で3日間の汗を流して帰途に着く。
松本ICから中央道に乗り、午後9時過ぎに名古屋へ戻る。



今回の山行は、表銀座を2泊3日の予定で縦走するというややハードな日程であった。
途中で体調を崩されたYさんを除いて、皆さん頑張ってよく歩き通された。
3日間とも天候に恵まれ、初めて槍ヶ岳へ登られた方も満足のいく山行だったのではないかと推察する。
今年の夏は悪天候続きで満足のいく山行がなかなかできなかったが、やっと初秋の北アルプスを満喫できた山行であった。
山遊人





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古寺を巡る山旅:己高山(こだかみやま)
2014/09/10(Wed)
9月10日(水)

湖北:己高山(こだかみやま)(922.6m)

登山教室の生徒さんたち5人と一緒に、滋賀県の湖北にある「己高山」へ山行する。
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実況天気図(2014年09月10日)

【コースタイム】
駐車場(8:07)→登山口(8:32)→六地蔵(9:30)→鶏足寺跡(10:35/10:40)→己高山(11:05/11:33)→高尾寺跡往復(12:30/13:00)→飯福時登山口(13:40)→駐車場(14:00)



台風が北へ去り、晴天が期待される天気である。
朝7時前に集合して、名神道、北陸道を走り、木之本ICを出てR303を北上し、高時川を渡った交差点を右に折れ、「己高庵」下の登山者用駐車場へ午前8時前に着く。
4、5台は停められそうな駐車場には登山者ポストが設置されている。
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準備を整え、8:05、前方に己高山を見ながら林道を歩き出す。
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脇の田圃にはコスモスが咲き始めており秋を感じさせる。
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中ノ谷沿いの林道を20分ほど歩くと、三叉路に案内板がある。
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少し先に行った林道左手にも駐車場がある。
案内看板に従って登山口を目指す。
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橋を渡るとすぐに登山口がある。
谷道を左に分け、我々は尾根道を登る。
堀割り状のかなり急登の尾根道を登り、送電線下をくぐり、9:30、六地蔵に着く。
近江で最古と言われる地蔵様が、如来の脇に整列して並んでいる。
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ここから緩やかになる尾根を行き、送電線をくぐり左手から谷道を合流し、馬止岩、牛止岩を過ぎる。
この辺りにはいろいろなキノコが道端に見られる。
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幹に大きなコブがある「コブ杉」が右手に現れる。
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10:30、中世の「鶏足寺」があった広場に着く。
「己高山鶏足寺」は、行基が草創、泰澄が開山したと伝えられる中世に繁栄した寺院ということである。
今は山門などの伽藍跡が残るのみである。
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鶏足寺跡を過ぎ、山腹を直角に曲がって、己高山への最後の急な尾根に取付く。
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10分ほどの急登で、11:05、三等三角点のある己高山山頂に着く。
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東方面が切り開かれた山頂からは伊吹山が見える。
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誰もいない山頂でゆっくりと昼食を摂る。
昼食後、ブナの多い歩きやすい尾根道を南下する。
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途中何度も「旧飯福寺(現在の鶏足寺)」への案内が現れる。
送電線鉄塔のあるところからは、竹生島が浮かぶ琵琶湖が霞んで見える。
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P778で尾根を西に折れていくと、P532で高尾寺跡の案内が現れる。
荷物を置いて高尾寺跡にある「逆杉(さかさすぎ)」を見に行く。
15分ほど急坂を下ると、しめ縄の巻かれた大きな杉が突然現れる。
幹回り7.8m、樹齢千年以上ということである。
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登り返して、更に尾根道を下り、13:40、飯福時登山口と書かれた林道に出る。
林道を歩いて左手へ「石道寺」への道を分け、右手の階段を下りて「鶏足寺(旧飯福寺)」の参道に出る。
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現在の鶏足寺はモミジの名所として知られており、参道脇には200本のモミジの古木が植えられ、秋には大勢の人で賑わうということである。
鶏足寺からハギの花咲く茶畑の中の遊歩道を通って駐車場へ午後2時に戻ってくる。
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帰りにすぐ近くの「己高庵」で汗を流し、名神道を走って、午後5時名古屋へ帰る。



近くには石田三成の「三献の茶」の逸話が残る法華寺三珠院や十一面観音の石道寺などもある。
また、「己高閣」には鶏足寺の十一面観音をはじめ多くの重要文化財が納められている。
己高山は、山麓や山中に中世の寺院遺跡が多く点在し、歴史探訪を兼ねて登るといい山である。

山遊人






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超一級の展望台:坊主岳(中央アルプス北端)
2014/09/06(Sat)
9月6日(土)

中央アルプス北端:坊主岳(1960.6m)

山仲間2人と、木曽薮原の奈良井ダム東にある坊主岳へ山行する。
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実況天気図(2014年09月06日15:00発表)

【コースタイム】
登山口(8:20)→小坊主三角点(9:10/9:15)→坊主岳(10:35/11:25)→三角点(12:05)→登山口(12:31)



秋雨前線が太平洋側に下がり、北の方は晴天が期待されそうな天気である。
以前から気になっていた木曽の中央アルプス北端の「坊主岳」へ急遽計画を立てて行くことにする。
坊主岳は眺望が抜群の山として知られているらしい。
朝6時前に名古屋を出発し、中央道を走り、伊那ICを出てR361を西へ走り、権兵衛トンネルを抜けて姥神トンネル手前で右の奈良井ダムへの道に入る。
5分ほど走り、坊主岳登山道の看板を右手に折れると突きあたりに3、4台ほど停められそうな駐車場がある。
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午前8時頃に他には1台も停まっていない駐車場に停める。
駐車場には登山届のポストも設置されている。
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現地は晴れていい天気である。
準備をして、8:20、登山口から出発する。
10分ほど登り祠や鳥居の前を通過する。
坊主岳は信仰の山であることが知られる。
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道はここから松林の尾根の急登となる。
マツタケでも出るのか、道がかなり乱れているが、尾根を外さないように登る。
ほとんど直登に近い登りで、アキレス腱が痛い。
50分ほど登って、小坊主の四等三角点に着く。
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ここからしばらくは緩やかな気持ちのいいカラマツ林の道となる。
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登山道の両側にはいろいろなキノコが出ている。
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1時間半ほど登り、周囲が落葉樹になってくるといよいよ最後の急登が始まる。
ジグザグを切らずにまっすぐに付けられているので、標高は稼げるが、とにかくすごい急登で息が切れる。
「あと10分」と岩に書かれた所からの最後の急登がつらい。
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クマザサが現れ、灌木帯となり空が開けてくると間もなく、11:35、坊主岳の山頂に立つ。
山頂からの展望は、遮るもののない抜群の眺望である。
西には御嶽山と乗鞍岳が大きい。
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更に、北西には鉢盛山の後ろに穂高連峰や槍ヶ岳、常念岳まで望むことができる。
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北東には八ヶ岳連峰から蓼科山が連なっている。
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振り返れば、中央アルプスの駒ヶ岳方面が近い。
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すぐ東には三角形の仏谷山の後ろに中央アルプス経ヶ岳が顔を覘かせている。
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他には誰もいない静かな山頂で昼食を食べながら至福の時を過ごす。
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山頂には祠も祀られて、信仰の山であることが偲ばれる。
山名「坊主岳」もここが御嶽山の遥拝所として優れており、お坊さんに信者が連れてきてもらっていたところから名付けられたのかも知れない?
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11:25、ゆっくりと休憩した後去りがたい思いを胸に下山にかかる。
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急坂のため、900mの高低差を一気に下り、12:33、登山口に下り立つ。
相変わらず我々の車だけである。

帰りは姥神トンネルを抜け、R19の宮ノ越へ出て、途中の「寝覚めの床」のホテルの日帰り温泉で汗を流す。
R19を走り、中津川ICから中央道を走って午後5時前名古屋に帰ってくる。
名古屋へ帰ってくると、夜は前線の通過ですごい雨が降る天気である。



今日は思いがけずも晴天に恵まれ、坊主岳山頂からの飽くことのない大展望を堪能した山行であった。
坊主岳はあまり知られていない山であるが、眺望の良さはまさに超一級の山である。
山遊人










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