7月26日(土)南アルプス:甲斐駒ヶ岳(2967m)夏山トレーニングのため、登山教室の生徒さん4人と、南アルプスの甲斐駒ヶ岳へ日帰り山行する。
【コースタイム】北沢峠(7:25)→双児山(9:10/9:20)→駒津峰(9:55/10:05)→甲斐駒ヶ岳(12:00/12:40)→駒津峰(13:54)→仙水峠(15:10/15:20)→仙水小屋(15:50/16:00)→北沢峠(16:30)
朝3時に車で出発し、中央道を走り伊那ICを出て登山口の仙流荘に午前5時半前に着く。
先週の3連休の天気が悪く、梅雨明け直後の土曜日とあって、すでにすごい数の車が駐車している。
バス停にも大行列が出来ている。
午前6時発の一番のバスに乗る予定であったが、登山客が多いのですでに午前5時ごろから臨時のバスが10台ほど出ており、そのバスの帰りを待って午前6時を過ぎても乗ることができない。
待っている間にも行列は伸びる一方である。
やっと午後6時半前に下りてきたバスに乗り込み、南アルプススーパー林道を上がる。
車窓には鋸岳や今日登る甲斐駒ヶ岳がシルエットになって浮かび上がってくる。
午前7時過ぎに北沢峠に着く。
準備を整えて、7:25、甲斐駒ヶ岳に向けて登り始める。
原生林の中を1時間ほど登り尾根に出ると、北アルプス方面の穂高や鑓ヶ岳が雲の上に浮かんでいるのが見える。
ハイマツ帯に出て、9:10、双児山に着く。
前方の駒津峰の後方に甲斐駒ヶ岳が姿を現す。
南東には来週行く予定の北岳と間ノ岳が青空に屹立している。
後ろにはたおやかな仙丈ヶ岳が聳えている。
更にハイマツの中を進んでいくと、特徴的なオベリスクの地蔵岳、鳳凰岳、観音岳の鳳凰三山が見えてくる。
9:55、駒津峰に着く。
眼前には右肩に摩利支天を従えて甲斐駒ヶ岳が大きく立ちはだかって見える。
雲が湧き出した鳳凰三山の右肩には富士山が頭を出している。
少し休憩をした後、更に先へ歩を進める。
一旦少し下って岩のヤセ尾根を行き、六方石まで行く。
ここから岩の尾根通しに甲斐駒ヶ岳へ直登する道と、右側の山腹を巻いて行く道とに分かれる。
我々は直登する道を選ぶ。
大きな花崗岩が累積するきつい道を、両手を使いながら必死でよじ登る。
途中の岩の上には雷鳥の親が立っている。
写真を撮って見ていると、子供がチョコチョコとハイマツの中から出てくる。
最後の急登を登り切り、12:00、大勢の登山者で賑わう1等三角点の甲斐駒ヶ岳山頂に着く。
ややガスが上がり出し、富士山は雲の中である。
北岳が雲の中から顔を出している。
山頂でゆっくりと昼食を摂り、11:40、前方に摩利支天を見ながら巻き道を下山にかかる。
白い花崗岩のザレた道を下り、直登道との分岐点に出て、駒津峰へ登り返す。
駒津峰からは仙水峠へと下る。
500mほど一気に下り、15:10、仙水峠に出る。
見上げる摩利支天が立派である。
峠を右に折れてガラガラの岩の道を下る。
15:50、仙水小屋に着き、冷たく美味しい水で喉を潤す。
さらに谷に沿った道を下り、午後4時過ぎ長衛小屋に出る。
テント場にはすごい数のテントが張ってある。
ここから林道を15分ほど登って、16:30、北沢峠に帰る。
通常だと午後4時のバスが最終であるが、今日は登山者が大勢なので、バス会社と交渉をして特別に午後5時過ぎのバスを出してもらう。
午後5時半過ぎ仙流荘へ下山し、温泉で汗を流して、帰宅の途につく。
途中のSAで夕食を食べて、午後10時名古屋へ帰る。
今日は、「梅雨明け10日」のことわざ通りこの夏一番の素晴らしい天気に恵まれた山行であった。
大勢の登山者とすれ違ったり、私が少し体調不良であったりして登るのに少し時間を要したが、今年初めてのアルプスを満喫した山行であった。
参加された皆さんも全員元気に登りきることができ、満足された山行であったと思う。
山遊人