6月11日(水)籾糠山(1744.3m)登山教室の生徒さん5人と一緒に岐阜県白川村の籾糠山へ山行する。

【コースタイム】天生峠登山口(9:22)→天生湿原(9:49)→木平分岐(10:40)→ブナコース分岐(11:06)→籾糠山(11:30/11:58)→カラ谷分岐(13:00)→天生峠登山口(13:19)
梅雨に入りぐずついた天気が続いており、名古屋でも朝方小雨がぱらつく天気である。
朝6時半に集合して東海北陸道を走り、白川郷ICを出て、白川郷の集落からR360を東へ走る。
ヘアピンカーブの続く道を走り、天生峠へ午前8時過ぎに着く。
立派なトイレも設置された大きな駐車場には平日にもかかわらずすでに10台以上の車が停まっている。

上の駐車場に停め準備を整え、9:22、環境整備協力金一人500円を払って出発する。
ブヨなどの虫が非常に多いということなので、ネットをかぶったりして対策をする。

ハイキング用の整備された道を徐々に登ると、途中の切り開きから北アルプス方面の山々が見える。
30分ほど歩いていくと天生湿原に出る。
既にミズバショウは咲き果てており、今はコバイケイソウが咲き始めている。

湿原に沿った木道を行き、ブナ林への尾根道や木平湿原への道との分岐に出る。

我々は真ん中のカラ谷に沿った道を行き、木道の敷かれたミズバショウ群生地の中を通って行く。

ミズバショウはすでにほとんど終わっているが、リュウキンカの黄色い花が少し残っている。


所々にはトイレブースが設置され環境への配慮がなされている。
途中の道にはキヌガサソウを始めとしたいろいろな花々が咲いている。

少し行くと、カツラの巨木が立ちふさがる「カツラ門」というところを通る。
10:40、木平湿原への分岐に出て休憩する。
あたりは毛虫が木からぶら下っているので歩くときに注意しながら歩く。
ここから本格的な登りになり、途中ブナコースを分けると最後の急登になる。
登山道わきにはムラサキヤシオツツジの濃いピンク色の花が緑の中にきれいである。
急坂を登りきり、11:30、狭い籾糠山山頂に立つ。
晴天ならば、北アルプスの剱岳から槍・穂高、乗鞍や御嶽などの眺望がいいのだが、今日は残念ながらガスがかかり展望はきかない。
ここで昼食を食べる。
昼食後、12時前に下山にかかる。
下りは、ブナコースをとる。
このコースは尾根沿いにブナ林が広がり、巨木もたくさんある。
途中ツアー登山客が大勢登ってくる。
1時間ほどで登りに通ったミズバショウ湿原に出て、時計回りの探勝路を通って下山する。
13:19、天生峠の駐車場登山口に戻る。
帰りに、白川郷の城山展望台へ立ち寄る。
白川郷の中の日帰り温泉で汗を流し、東海北陸道を走って、午後6時過ぎ名古屋に帰ってくる。
今日は途中雨に降られることを覚悟しての山行であったが、幸い山頂で少し霧雨に合っただけであった。
天生湿原のミズバショウは終わっていたが、そのほかのたくさんの花々に出合うことができた。
梅雨時のしっとりとしたブナやカツラの巨木などの原生林の中をのんびりと歩き、心癒される山行ができた。
山遊人