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新雪踏みしめクリスマス山行:宮指路岳
2013/12/26(Thu)
12月25日(水)

鈴鹿南部:宮指路岳(くしろだけ)(946m)

登山教室の現地学習山行で、鈴鹿南部の宮指路岳へ山行する。
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先週実施の予定であったが、雨天のため1週間延期になり、参加者は受講生10名、指導員4名の合計14名とやや少なくなる。
数日来の寒波も去り、穏やかな晴天の絶好の登山日和になりそうな天気である。
マイクロバスに乗り、朝7時前に出発し、東名阪の鈴鹿ICを出て、小岐須渓谷キャンプ場の駐車場に午前8時前に着く。
下見に来た時にはこの奥の大石橋まで車で入れたが、今は車止めがしてあり入れない。
ストレッチをして、8:15、林道を大石橋に向かって歩き始める。
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30分弱歩き、大石橋を渡ったヤケギ谷コース登山口から登山道に入る。
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堰堤を過ぎて間もなくカワラコバ谷コースとの分岐に出る。
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暫くは薄暗く湿った谷沿いの道を行く。
登るにつれ徐々に前日までに降った雪が現れ始める。
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2時間ほど歩いて、東海展望に出る急な尾根を登って行く。
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吹き溜まりでは膝ぐらいまである雪の中を登って、11:10、「東海展望」という岩の上の展望台に着く。
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展望台からは、霞んでいるが伊勢湾の海岸線も見える。
正面には端正な双耳峰の仙ヶ岳が目の前に見える。
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尾根道に戻り、「三体仏岩」を左下に見て、一つピークを越えて最後の急坂を登り、11:55、狭い宮指路岳山頂に着く。
他に誰もいない山頂で昼食タイムを取る。
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山頂からは、南に犬返しの険から仙ヶ岳へと続く県境稜線が、北には雨乞岳から綿向山へのスカイラインが青空に聳えている。
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ちょうどクリスマスに当り、皆で山頂でケーキを食べる。
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食事後全員で記念撮影をする。
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帰りは犬返しの険を通り小社峠へ下る予定でいたが、6、70cmの積雪のため、20分ほど探しても下りのルートが分からない。
かなり急な道で積雪も多く、予定の時間よりも遅くなったので、北の小岐須峠へ出て、カワラコバ谷コースを下ることに変更する。
北側斜面のため積雪が多い道を、皆キャーキャー言って転びながら30分ほど下って小岐須峠に出る。
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峠からは右手に折れ、カワラコバ谷コースを下る。
途中2か所ほどクサリやロープの張られた谷沿いの斜面を細心の注意で通過し、途中でヤケギ谷コースと合流して、14:50、登山口に出る。
そこから林道を20分ほど歩いて、15:15、バスの待つ小岐須キャンプ場に戻ってくる。

帰りに湯の山の日帰り温泉に入り身体を温め、午後6時名古屋に帰ってくる。



今日は冬には何度もないような貴重な晴天に恵まれ、青空と新雪のコントラストが鮮やかな中、気持ちのいい山行ができた。
年末の静かな山の中を新雪を踏みしめて歩くことができ、参加した受講生の方も満足した山行であった。

今年一年大きな事故もなく登山教室を終えることができ、来年も更に魅力ある登山教室が開催できるよう願っている。

山遊人
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今冬初めての雪の山:釈迦ヶ岳
2013/12/14(Sat)
12月12日(木)~13日(金)

鈴鹿山系:釈迦ヶ岳(1097m)

一泊二日の計画で、登山教室関係の山仲間16人が参加して鈴鹿の朝明で宿泊し、翌日釈迦ヶ岳へと山行する。

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12月12日(木)

昼の12時に集合し、車に乗り合わせて朝明に向かい、「朝明茶屋」に午後1時過ぎに到着する。
先発組の仲間と合流して夕食の準備を済ませる。
今回は男性陣が食事当番で、慣れない手つきで包丁を握って、夕食のキノコ鍋の準備をする。
準備後、薪ストーブを囲んで来年の山行計画などを相談する。
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午後6時ごろから男性陣御手製の牛肉を入れたキノコ鍋を囲んで楽しい食事が始まる。
外は寒いが、部屋の中はストーブの炎が暖かい。
アルコールで喉を潤しながら今年一年の山行などを振り返り、会話に花が咲く。
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午後9時過ぎ大広間に布団を敷き、明日の山行に思いをはせながら眠りにつく。



12月13日(金)

朝7時前に起床し外に出ると、薄曇りの天気で風もあまりない。
昨日の残りの鍋に餅を入れ、食事の支度にかかる。
午前8時前には食事を済ませ、部屋を片付け、準備をして、8:20、小屋を後に釈迦ヶ岳へ向けて出発する。
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朝明キャンプ場をぬけ中尾根への道を分けて、庵座谷沿いの道を上がって行く。
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小峠を過ぎてしばらくで谷に下り、庵座の滝を目指す。
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正規のルートより少し早く沢に下りてしまい、途中小滝をトラバースしながら遡る。
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しばらく谷沿いに行き右岸の鎖の付いた斜面をよじ登ると、落差40メートルの「庵座の滝」が姿を現す。
鈴鹿では一番大きい滝で、いつ見ても壮観である。
滝の下で全員で記念撮影をする。
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この頃よりパラパラと小雪が降り始める。
再び登山道に戻り、谷中の道を行き、二股で右の谷へ入ると三段の滝が現れる。
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滝左の急坂を登り切り、パイプ堰堤が現れるとすぐに右手へ中尾根への道が分かれる。
谷を離れて徐々に傾斜の増す道をジグザグに登り尾根上に出る。
横殴りの風に雪が顔に当たり痛いぐらいである。
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最後の山頂直下の急坂を木の枝に掴まりながら登り、11:05、釈迦ヶ岳最高点に出る。
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風も強く雪も降り続いているので、三角点の山頂には行かず、ここで下山することになる。
帰りは中尾根道を下る。
雪が激しく降りしきる中、大陰の上の白毫のピークを通過する。
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急坂を下り、「鳴滝コバ」の展望地を過ぎてやっと緩やかな道になる。
尾根道から右に折れて下ると、しばらくで中尾根登山口である。
谷を渡って朝通った庵座谷の登山口を過ぎ、13:20、朝明茶屋に戻ってくる。

帰りの日帰り温泉で冷えた身体を温めた後早めの夕食をとる。
食事後東名阪道を走り、午後5時半頃名古屋に帰り解散する。



今回は我々を指導していただいた方の発案で実現した山行であったが、教室を卒業した方と現役の方とが一緒に山行し、旧交を温めることが出来た楽しい山行であった。
山遊人
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師走の湖東を歩く:繖山
2013/12/07(Sat)
12月6日(金)

湖東:猪子山(267.5m)~繖山(きぬがさやま)(432.5m)~安土城址

師走の一日を、湖東の東近江市にある猪子山から繖山へと登り、帰りに安土城址へと立ち寄る山行を同期会で計画する。
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薄曇りの天候の中、17名の参加を得て、午前7時前にマイクロバスで出発する。
名神道の彦根ICで下り、R8号を走り、午前7時30分過ぎ、能登川駅に着く。
登山口が分からず手間取ったが、猪子山園地の駐車場に8時前に着く。
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ストレッチをして、8:15、猪子山に向けて林道を登り始める。
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見頃の楓の紅葉の中を「北向き岩屋十一面観音」への長い階段の続く参道を登っていく。
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9:35、西方の展望が開けた北向き岩屋十一面観音前に着く。
琵琶湖東岸の眺めがよい。
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すぐ脇の尾根上にある猪子山の三角点(四等)を通り、繖山へと続く尾根道を2つほどピークを越えて登って行く。
とにかく階段の多い道が続き、少し下って「雨宮龍神社」に出て、10:50、「地獄越」と名付けられた最低鞍部から繖山への登りにかかる。
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左右の展望の開けた急登の尾根道を登り、11:28、繖山(二等三角点)山頂に着く。
風もない山頂で昼食タイムを取る。
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12:00、昼食を終え、観音寺城趾と観音正寺へ立ち寄るため階段の急な道を下る。
50mほど下り、右手に折れて観音寺城趾に立ち寄る。
満開の大きなサザンカの木があり、石垣も少し残されている。
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この観音寺城は、戦国時代に織田信長と戦って敗れた六角氏の居城である。
このような山中によくも城を建てたものだとしばしの感慨にふける。
観音寺城趾から東へ5分ほど行き観音正寺へと出る。
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観音正寺は、西国三十三所札所めぐりの三十二番札所の寺である。
605年創建という天台宗の古刹で千手観音で有名であったが、平成5年に本堂が失火で消失し、その際千手観音も消失してしまったそうである。
観音正寺からもと来た道を繖山まで登り返し、90度西に折れて、安土山へと続く尾根道を下る。
途中の展望台からは安土城趾のある安土山が田園地帯の中に聳えているのが見える。
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立派な竹林を過ぎると間もなくで車道脇の北腰越登山口に出る。
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10分ほど車道脇の遊歩道を歩き信号を渡って、13:50、安土城趾に着く。
大手道入口で入場料(500円)を払い、正面の一段一段の高低差が高い急な階段の道を登っている。
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両脇には信長の家臣であった前田利家や羽柴秀吉の邸跡がある。
20分ほど登り、信長廟を通って安土山山頂の礎石のみが残る天主跡に出る。
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天主跡の上に立ち、「天下布武」に燃えて5層7階(高さ33m)の巨大な天主閣から下界を睥睨していた信長の思いに心を馳せる。
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天主跡を下りて大手道を下り、午後2時前待っていたバスに乗り帰名の途につく。
途中彦根の日帰り温泉に入り、名神道を走って午後6時前に帰名する。



今日は、猪子山から繖山へのミニ縦走を楽しみ、同時に観音正寺や安土城址などの歴史を訪ねる山行となった。
薄日の射す穏やかな師走の一日をのんびりと歩くことが出来た山行であった。
山遊人
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鈴鹿の最深部:お金明神~クラシ・イブネ
2013/12/01(Sun)
12月1日(日)

鈴鹿:イブネ(1160m)・クラシ(1145m)

天気予報では晴れていい天気になりそうなので、急に思い立ち一人で鈴鹿最深部のお金明神~鈴鹿のジャンダルム~クラシ・イブネと周回してくる。
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【コースタイム】
朝明(7:05)→中峠(8:00)→大瀞(8:20)→お金谷出合(8:44)→お金峠(9:12)→ワサビ峠(9:56)→クラジャン(10:40)→クラシ(11:00)→イブネ(11:15)→千種街道出合(11:52)→コクイ谷出合(12:13)→根の平峠(12:48)→朝明(13:30)



朝6時に家を出て、東名阪を走り、午前7時前に朝明の駐車場に着く。
現地の天気はまあまあの天気である。
7:00、準備をして中峠に向けて歩き始める。
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1時間ほど急坂を登り中峠に着く。
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行く手にはクラシ方面が見えるが、雲がかかって天気が悪そうである。
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下水晶谷沿いの道を20分ほど歩いて愛知川(神崎川)の大瀞に出る。
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大瀞にかかる吊橋は崩壊寸前で危険なため現在は通行禁止である。
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右手の谷から愛知川に下りる。
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水量が少ないので飛び石つたいに対岸に渡る。
右手に折れて20分ほど愛知川沿いの道を行くと、お金谷出合に出る。
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ここからお金谷を遡ってお金明神を目指す。
踏み跡は付いており迷うことはないが、地図をあまり見ずに歩いたため、お金明神に寄らずにお金峠に出てしまう。
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稜線上はガスがかかり風が強く寒い。
お金峠からはクラシから北に延びる稜線上の道を行く。
作ノ峰(948m)を過ぎ、次に高岩(957m)に着く。
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ここからワサビ峠へ下るには南西の尾根を降りなければいけないのに、南東の尾根に入りかけてしまい、また高岩の山頂まで引き返し、南西尾根をワサビ峠を目指す。
9:56、広く明るいワサビ峠に着く。
ここはオゾ谷やワサビ谷からの道が上がってきている。
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ここから先は初めての道なので、地図を見ながら慎重に行く。
1000mを越えるあたりからは先日降った雪が少し残っている。
尾根は徐々に痩せてきて、両側が切り立っている。
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2ヶ所ほど両側が切れ落ちて、足の幅だけしかない痩せ尾根を登ると、前方に鈴鹿のジャンダルム(クラジャン)と言われる岩峰が霧の中から現れる。(後ろの峰)
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左側の岩稜帯沿いに付けられた急坂を登る。
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やっと登りきるとクラシ北尾根のゆるやかな道になる。
北尾根から左に折れて少し行き、11:00、クラシ山頂に着く。
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ここまで一人も他の登山者と会うこともなかったが、ここでやっと霧の中から現れた杉峠から上がってきた御夫婦と出会う。
少し雪の残る苔の絨毯の道をイブネを目指す。
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イブネ山頂には、男性が一人いる。
イブネからは、杉峠へ回ると時間がかかるので、ネットで見たことがあるイブネ南尾根を下ってみることにする。
ほとんど踏み跡もなく赤布も付いていないので、地図を読みながら尾根を外さないように忠実に下る。
尾根を30分近く下り、尾根端から左の沢に下りると、杉峠から下ってくる千草街道の道に出る。
ここまで来ると大勢の登山者と出合う。
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千草街道を左に折れ、12:13、コクイ谷出合に出て、谷を渡り根の平峠を目指す。
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上水晶谷を横切り、緩やかに登って、12:48、根の平峠に出る。
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峠からは一気に駆け下り、13:30、朝明駐車場に戻る。



今日の山行は、急に思いついて一人で出かけたため、ほとんど休みもとらず、昼食も歩きながら少し食べた程度である。
6時間半ほとんど歩きっぱなしで、久し振りに歩いたという実感を持つことが出来た山行であった。
すっかり葉を落とした落ち葉を踏みしめ、誰とも会うこともなく静かな山を一人で歩く、こういう山行がたまらなくいい!!。
山遊人
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