11月20日(水)高島トレイル:大谷山(813.9m)登山教室で高島トレイルの大谷山~寒風~粟柄越へと縦走山行をする。
昨年から続けている高島トレイルシリーズで、今回は第3回目である。


冬型気圧配置が強まり、北陸地方では大雨の天気予報が出ている中、朝7時にマイクロバスで出発する。
今回は受講生16名と指導4名、合計20名の参加である。
木之本ICを出て琵琶湖の北を走り高島市マキノ町の石庭の集落に着く。
準備運動をした後、午前9時過ぎに出発する。

現地の天候は、予想したより暖かく、仰ぎ見る山並みにも中腹あたりはまだ紅葉が残っている。

10分ほど歩いて、動物除けのフェンスを開けて登山道に入る。

杉木立を抜けて、溝状の尾根道を緩やかに登っていくと、あたりは落葉樹の紅葉がちょうど盛りである。

登るほどに、逆光に輝く紅葉の林の赤や黄色が目に鮮やかに飛び込んでくる。


路側の土手にはイワカガミ(イワウチワ?)の群落がたくさんあり、春の花の時期にはさぞかしきれいであろう。
ジグザグの道を登り、11時前「眺望コース」との分岐に出る。

今回は道を左にとり、ここから一旦少し谷へ下る。
この辺りではすでに落葉し幹だけになった明るいブナ林が続いている。

ブナの落ち葉が積もる中を白石平に向けて登り返す。

30分ほど登り、11:25、県境稜線上の白石平に出る。

白石平からは北に折れ、ススキの原を緩やかに登り、11:40、誰もいない大谷山山頂に着く。

山頂は遮るものもなく、北東には大御影山、北にはこれから目指す寒風や赤坂山、眼下には琵琶湖が霞んで見えている。
風を避けて風下のススキの陰の斜面で昼食を摂る。

昼食後全員で記念撮影をする。

12:05、再び寒風に向けて歩き始める。

行く手に寒風を見ながらススキや草地の気持ちのいい斜面を行く。

少し登り返して、12時半過ぎ寒風に着く。
寒風山頂には他の登山者がたくさんいるので、休まずに先へと歩みを進める。
寒風を下る頃より黒い雪雲が流れてきて、霰混じりの雪が降り始める。
初冬の山の天候の変化の速さに驚かされる。

雪雲が通り過ぎればすぐに雪も止みまた晴天が戻ってくる。
寒風の斜面のススキが逆光に輝いてきれいである。

午後1時半過ぎ粟柄越の峠に着き、マキノスキー場への道を右に折れる。
途中のブナの木平で休憩をしながら春に来た時登った道を下る。
展望台からはマキノスキー場や琵琶湖が眼下に広がっているのが見える。

更に下って午後3時前スキー場の一角に下り立つ。

スキー場には猿が2、3匹ひなたぼっこをしており、人間に慣れているのか近づいても逃げない。
15:10、バスの待つ駐車場に無事下山する。
すぐそばの日帰り温泉で汗を流した後バスに乗り込み、木之本ICから北陸道に入り、名神高速を走って18:15、名古屋に帰る。
今回の山行は、心配された寒さもそんなに厳しくなく、この時期としては穏やかな天気に恵まれたが、途中の天気の急変で、霰混じりの雪が降り出したのには驚かされた。
日本海側の山の気象の厳しさを少し味わった山行でもあった。
ブナの紅葉は過ぎていたが、中腹あたりの落葉樹の紅葉がきれいで今年最後の紅葉山行であった。
山遊人