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山遊人の徒然日記

山と写真をこよなく愛するおじさんのブログです。 山行記録や旅日記また花の写真などを中心によしなし事を載せていきます。 同好の方がみえましたらお立ち寄り下さい。
No  332

盛夏の北アルプス:ダイアモンドコース周回

8月8日(木)~11日(日)

北アルプス:黒部五郎岳(2840m)・鷲羽岳(2924m)・水晶岳(2986m)・雲の平



8月8日(木) 折立~太郎平小屋

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【コースタイム】
折立(11:15)~三角点(12:58)~五光岩ベンチ(14:35)~太郎平小屋(15:30)

昨日から暑さがぶり返し、当分の間晴天が期待される天候のもと、山仲間7人とともに恒例の夏山山行に出かける。
朝6時半に集合し、車2台に分乗して東海北陸道・北陸道を走り、立山ICから有峰を通り、折立駐車場に10時半過ぎに着く。
夏山シーズン最盛期ということで、駐車場は満車状態であったが、偶然にも2台分の空きがありそこへ駐車できる。
準備を整えて、11:15、折立ヒュッテ前から太郎平小屋を目指す。
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愛大生遭難碑の「十三重の塔」の前を通り、樹林帯の急坂(通称太郎坂)をグングンと登っていく。
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午後1時前ベンチのある三角点ポイントに着き一休み。
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やや雲が広がり薬師岳は隠れて見えない。
三角点から少し登ると森林限界を越えて太郎平の高原の一角に出る。
このあたりからはチングルマやニッコウキスゲなどが咲いておりきれいである。
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石ころで歩きにくい階段状の道を登って行くと、五光岩ベンチのあたりから遠く稜線上に太郎平小屋が見えてくる。
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木道に代わりしばらく行くと、道の横に6羽もの雛を連れた雷鳥の親子が盛んに砂掛けをしているのに出くわす。
人馴れしているのか逃げる様子もないので皆盛んにシャッターを切っている。
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15:30、大勢の登山者で賑わう太郎平小屋前に着く。
受付を済ませて小屋に入る。
今日は結構宿泊者が多い予想で、屋根裏部屋で布団一枚に2人ということである。
少し休憩をしてから外に出るとガスが少し切れて周囲の景色が見え始める。
小屋前のベンチに座り、美味しいビールで今日一日の疲れを癒す。
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午後6時前からの夕食を済ませ、明日からの長旅に備えて午後7時過ぎには布団に潜り込み就寝する。
夜中にトイレに起きた時に外を覗くと、星が瞬いており、明日の晴天が期待される。



8月9日(金) 太郎平~北ノ俣岳~黒部五郎岳~五郎小舎~三俣山荘

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【コースタイム】
太郎平小屋(4:55)~北ノ俣岳(6:52)~中俣乗越(8:08)~黒部五郎岳(10:15)~カール底(11:03/11:25)~黒部五郎小舎(12:28)~三俣山荘(15:33)

朝3時過ぎに目が覚める。
予想と違い外は一面のガスである。
今日は10時間近く歩く予定のいちばんハードな日なので早めに準備をし、朝食は弁当にしてもらう。
別行動をする1人の仲間と別れて、4:55、ガスで何も見えない中を出発する。
太郎山の近くではコバイケイソウの群落が霧の中に幻想的に浮かびあがってくる。
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北ノ俣岳への途中で小屋で作ってもらった朝食を食べる。
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2時間ほど歩いて登った北ノ俣岳(上ノ俣岳)山頂もガスの中である。
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赤木岳を越え、中俣乗越に出る頃から徐々にガスが切れ青空も見え始める。
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黒部五郎岳もガスの中から徐々に姿を見せ始める。
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中俣乗越から1時間半ほどかけて五郎の肩に出る。
肩からは北に薬師岳が堂々とした姿を見せている。
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肩に荷物を置き、空身で15分ほど登り黒部五郎岳山頂に立つ。
山頂からは歩いて来た北ノ俣岳や、薬師岳、水晶岳方面の視界が開ける。
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山頂で全員で記念撮影をする。
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眺望を楽しんだ後肩に戻り、カールへの道を下りて行く。
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カールの中は残雪が残り、お花も一面に咲いて素晴らしい所である。
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途中の斜面にはコバイケイソウの大群落が広がっている。
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カール底で雪解けの冷たい水を飲み昼食を食べる。
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昼食後、カール底の道を1時間ほど歩き、12:28、黒部五郎小舎に着く。
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小屋の横にはコバイケイソウの群落が広がり、笠ヶ岳が三角形の端正な姿を見せている。
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少し休んだ後、三俣蓮華岳に向けて小屋裏の急登を登る。
稜線まで出てからは三俣蓮華岳に登る予定であったが、長時間の歩行に皆疲れており巻き道を行く。
途中2ヶ所ほど雪渓を渡る。
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前方に北鎌尾根に続く槍ヶ岳が姿を現す。
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テント場を過ぎ、15:33、やっと赤い屋根の三俣山荘に着く。
すぐ目の前には明日登る鷲羽岳が天に向かって鋭鋒を突き出している。
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今日も一枚の布団に2人という混みようである。
部屋に荷物を置いてから外に出てみると、槍ヶ岳方面が雲の間から見えている。
槍の穂先は雲の中からなかなか姿を現わさない。
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明日登る鷲羽岳の急斜面が徐々に夕日に赤く染まりだす。
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17:45にシチューの夕食を食べて、長時間の歩きで疲れた身体を休めるため早めに布団に入る。
夜通し外の風の音が強く、明日の天気を心配しながら就寝する。



8月10日(土) 三俣山荘~鷲羽岳~水晶岳~雲の平

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【コースタイム】
三俣山荘(5:36)~鷲羽岳(6:54)~水晶岳(9:29)~岩苔乗越(11:23/11:50)~祖父岳(12:38)~雲ノ平山荘(14:01)

今日は鷲羽岳、水晶岳と二つの百名山が待っている。
外はガスが濃く、おまけに風も強い天候である。
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朝5時に朝食を食べ、5:36、小屋を後に鷲羽岳に向けて登り始める。
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ガスで何も見えない中強風に耐えながら1時間15分ほど登り、6:54、鷲羽岳山頂に着く。
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残念ながら山頂からの展望は効かず、早々に下山にかかり、ワリモ岳を経て、ワリモ乗越から水晶小屋へ行く。
水晶小屋に荷物を置き、岩稜の道を通って水晶岳を目指す。
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ガスが切れ始め、いくつもの岩峰の先に水晶岳山頂が見えてくる。
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9:30、水晶岳山頂に立つ。
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山頂からは野口五郎岳や赤牛岳がガスの中から見え隠れする。
登ってきた道を戻り、水晶小屋から荷物を担いで岩苔乗越へ下り、そこで昼食にする。
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黒部源流が下の方に見えている。
乗越から50分ほど登り、広い山頂の祖父岳に出る。
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祖父岳の斜面を雲ノ平へと下る。
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テント場を下に見て木道を下っていくと、雲ノ平の小屋手前にはコバイケイソウが咲き競っている。
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午後2時、3年前に立て替わり新しくモダンな建物になった雲ノ平山荘に着く。
時間も早いので、小屋の食堂でゆっくりと時間を過ごす。
夕食前小屋のテラスに出てみると、目の前の水晶岳が立派である。
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今日は一枚の布団に1人とゆったりと寝ることが出来る。
3日目ということで皆疲れたのか早めの就寝タイムとする。



8月11日(日) 雲ノ平~薬師沢~太郎平~折立

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【コースタイム】
雲ノ平山荘(6:00)~薬師沢小屋(9:00/9:15)~太郎平(11:40/12:30)~三角点(13:52)~折立(15:12)

朝4時に起床し、朝食までの間ベランダから外を見ていると黒部五郎岳に朝日が当たり始める。
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水晶岳は逆行でシルエットになって浮かび上がる。
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朝食を食べ、午前6時に小屋を出発する。
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岩の間に木道の敷かれた平坦な道を行く。
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途中にはチングルマが多く、ちょうど満開であるが、すでに綿毛になっているものもある。
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水平な木道を1時間ほど歩き、いよいよ薬師沢へと滑りやすい岩の道を下り出す。
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苔むした岩はとても滑りやすく、しかも急坂が続くので細心の注意をして下る。
日曜日のためかたくさんの人が登ってくる。
2時間ほど急坂を下り、薬師沢との出合に下り、ハシゴを登り、黒部川に架かる吊橋を渡って、9:00、薬師沢小屋に着く。
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小屋前のテラスは沢山の登山者であふれかえっている。
少し休んだ後太郎平に向けて再び登り返す。
少し登ってカベッケヶ原というニッコウキスゲなどが咲く気持ちのいい湿原を行く。
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途中からは青空に大きく両翼を広げた薬師岳が浮かんでいるのが見える。
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3度ほど沢にかかる橋を渡り、太郎平への最後の急坂を1時間ほど登る。
11:40、やっと3日前に通った太郎平に出る。
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ここで1日目に分かれた仲間とも再会し、ゆっくりと休憩をする。
12:30、3日前に登ってきた折立への道をかけ下り、15:12、全員無事に折立に下り立つ。

途中の「亀谷温泉」で4日間の汗を流し、立山ICに出て、北陸道、東海北陸道を走り、午後10時前に猛暑でうだる名古屋へ帰ってくる。



今回の山行は4日間ともかなりハードな計画で、全員歩き通せるか心配したが、さすがに参加された皆さんこの山行のために日頃からトレーニングに励み、1人の落伍者もなく最後まで歩き通された。
事故もなく全員が無事下山できたことが何よりであった。
雨に一度も降られることもなく、4日間ともいい天気が続き、夏山の醍醐味を堪能できた楽しい山行であった。
山遊人
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