9月24日(月) 
登山教室の受講生3人と、今度同期会で行く北八ツの天狗岳へ下見を兼ねて山行する。


秋のお彼岸を過ぎ朝晩はさすがに涼しさを感じるようになった。
昨夜来の雨も上がり、今日は天気も晴天が予想される。
朝6時半に集合して、中央道を走り、諏訪南ICを出て、唐沢鉱泉を目指す。
途中道を間違えたが、10時少し前に鉱泉の登山者用駐車場に着く。
駐車場には、5,6台先客の車が停まっているが、15台くらいは停められそうで、バイオ式のトイレも設置されている。
準備をして、10:05に出発する。
唐沢鉱泉は、「日本の秘湯を守る会」にも加盟している山の中の一軒宿の温泉である。
温泉の建物の前から沢に架けられた赤い橋を渡って登山道に入る。
北八ツ特有のコケで覆われたシラビソなどの原生林の森を徐々に高度を上げていく。
1時間ほどの登りで天狗岳西尾根上に出る。
ここから道は左に尾根上の登りに変わる。
徐々にきつくなる尾根を登り、11:40第1展望台という岩の上の眺望がきくところに出る。
北には北八ツのなだらかな山並みのむこうに蓼科山が聳えて見える。
この頃よりややガスが立ち込め始める。
更に30分ほどで第2展望台のある広場に着く。
ここからは目の前に天狗岳西峰が大きく聳えて見える。
一旦少し下がって、西峰への登りにかかる。
大きな岩がゴロゴロした道が一直線に山頂に突き上げている。
途中で見下ろせば、このあたりではダケカンバなどがやや紅葉し始めている。
手足を使い四つん這いになって岩の道を登り切り、午後1時過ぎやっと天狗岳西峰山頂に着く。
山頂からはガスの切れ間から時々南八ヶ岳の阿弥陀岳や主峰赤岳が顔をのぞかせる。
鞍部に下って、15分ほどで隣の東峰へ登り返す。
狭い東峰山頂で、風を避けて遅い昼食を摂る。
東峰からは進路を北に取り、黒百合平を目指す。
しばらくして道が2分し、我々は左の天狗の奥庭を通る道を下る。
天狗の奥庭は、溶岩が冷えて固まった大きな岩がゴロゴロする大地で、歩きにくく、通り抜けるのに思ったよりも時間がかかる。
天狗の奥庭を抜け、干上がったスリバチ池の横を上がると、やっと下に黒百合ヒュッテが見えてくる。
この頃よりガスが切れ始め、振り返って、登ってきた天狗岳の双耳峰を目に焼き付ける。
少し下って黒百合ヒュッテに着く。
ヒュッテ横のテント場では、若い人達が大勢でレスキュー講習をしている。
ここから下りにかかり、濡れてツルツルの滑りやすい石の道を注意して下る。
途中から「渋の湯」への道を右に分け、唐沢鉱泉への道を歩いて、16:45鉱泉前に無事下りてくる。
静かで雰囲気のいい唐沢鉱泉の木の湯船に浸かり一日の汗を流す。
午後6時前帰路につき、午後9時半前に名古屋に帰り着く。
今日は下見を兼ねた山行であったが、大勢でこのコースを歩くのは、日帰りでは時間的にやや無理がありそうである。
特に下山時の天狗の奥庭や滑りやすい石の道は思った以上に時間がかかりそうである。
今日参加された皆さんも時間的に余裕のない中、頑張ってよく歩かれたと思う。
こういう道を歩いた経験はこれからの山行に活きて来ることと思う。
山遊人