8月22日(水)
所属する会で行っている登山教室で、中央アルプス南部の「烏帽子岳」に山行する。
まだまだ残暑の暑い日が続く中、12名の受講生の参加と5名の指導者、合わせて計17名で、朝7時にマイクロバスで出発する。
今日の山行は、登山教室の山行としてはかなりハードなものであり、不安と期待を抱きながらの参加である。
晴れの予報であったが、途中雨に降られ心配したが、伊那地方は晴れておりホッとする。
中央道の松川ICを出て、少し林道を走り9:00鳩打峠の登山口に着く。
9:20、準備をして登山口からまずは小八郎岳を目指す。
ここの登山道には1から10までの番号がふってあり、歩く目安になる。
ササユリの保護区を抜け、尾根上の道を1時間ほど登り、10:15東屋の建つ小八郎岳山頂に着く。
目指す烏帽子岳や南アルプス方面には雲がかかり、見ることができない。
山頂にはマツムシソウが少し咲いている。
休憩をしたのち、カラマツ林の中の緩やかな登りの道を行き、左側に烏帽子岳が見渡せるところに出る。
しかし、烏帽子岳山頂にはガスがかかり見ることが出来ない。
徐々にきつくなる笹の繁る登山道を登り、12時過ぎ飯島道との分岐に出て休憩する。
少し休憩した後左に折れて、段々ときつくなる尾根の道を行く。
ツガなどの原生林の道を登るにつれ傾斜はますます増してくる。
途中では左手の谷が大きく崩壊したナギと言われるところも通過する。
午後1時半前、やっと頭上に烏帽子岩を仰ぎ見ることができる。
烏帽子岩との鞍部へはロープや針金にすがって急坂を必至で登る。
烏帽子岩を右にして最後の岩の道を登り、13:50やっと狭い烏帽子岳山頂に立つ。
4時間半の辛い登りをこなし登頂することが出来、参加者の中に思わず万歳が湧き上がる。
目の前に見える中央アルプスの稜線が、ときどきガスの切れ間から顔を覘かせる。
下の方の伊那谷はよく晴れているが、南アルプスは雲の中である。
山頂で記念撮影をする。
山頂を制覇した余韻をあとに烏帽子岩の横を通り、、午後2時過ぎ下山にかかる。
だんだんと天気も良くなり、急坂の上からは下の方に片桐ダムも見えている。
下りの道も長く、疲れからくる転倒などの事故に気を付けながらひたすら下る。
天気がよくなり、途中の眺望が効くところからは登ってきた烏帽子岳が高くそびえているのが見える。
3時間近くかかり、17:05やっとバスの待つ鳩打峠に下りてくる。
近くの日帰り温泉で疲れた身体の汗を流し午後8時過ぎ名古屋に帰ってくる。
今日の烏帽子岳山行は、事前にかなりきつい山行になることを言っていたため、参加された皆さんこの夏の間に各自でそれに備えたトレーニングなどを行なっておられ、その成果もあり、少し時間はかかったが無事登頂することができた。
今日の山行は、これからの山行に大いに自信となることは間違いない。
今後ともいろいろな山行を重ね、安全で楽しい登山を続けて行ってほしいと願っている。
今回の山行をご指導いただいたリーダーはじめ指導員の皆さんに感謝をいたします。
山遊人