7月28日(土) 
夏の北アルプス山行のトレーニングを兼ねて、所属する山岳会の仲間二人とともに裏木曽加子母村の小秀山に山行する。
小秀山は「日本200名山」にも名を連ね、登り甲斐のある裏木曽の名山である。

連日猛暑が続き、今日も夏空が広がり、暑くなりそうな一日である。
朝6時半前に集合し、中央道の中津川ICを出て、下呂方面へのR256を走り、午前8時過ぎ乙女渓谷キャンプ場の駐車場に着く。
準備を済ませて、8:25二ノ谷登山道入り口から歩き始める。

今日の行程は、二ノ谷登山道から夫婦滝や兜岩を経て小秀山に登り、下りは三ノ谷登山道を降りてくる計画である。
コースタイムで8時間はかかり、夏山のトレーニングとしてはいい山である。

二ノ谷コースは、谷に沿った桟道が数年前に整備され、とても歩きやすくなった。

途中ねじれ滝、和合の滝などを通り徐々に高度を上げて行く。


途中の天狗岩の展望台に寄ってみる。

1時間ほどで避難小屋の横を通り、頭上に烏帽子岩を見ながら谷沿いの涼しい道が続く。


9:45二ノ谷で最大の落差80mある夫婦滝の展望台に着く。
この滝は何時見ても壮観である。

ここから道は夫婦滝の落ち口を経て、小滝、孫滝を通り、尾根に取り付く。
木の根が張り出した第1展望台、第2展望台を過ぎ、鎧岩を回り込み、コース最大の難所カモシカ渡りの下に出る。

ここは高さ7mほどの垂直の岩場となっており、高度感があり面白い。


ここを登りきるとやっと右手頭上に兜岩が見えるところに出る。

すぐに三ノ谷分岐に出て、12:00その上の休憩地で昼食を摂る。
昼食を済ませ、兜岩までのきつい登りの道を登っていく。
兜岩直下からは北に御嶽山が霞んで見える。
30分弱の登りで、12:45兜岩に出る。
夏空が広がり、段々と御嶽山もよく見えるようになる。
ここから北へ回り、高低差の少ない道を行き、第1高原~第3高原を過ぎると小秀山山頂の避難小屋が見えてくる。
登山口から5時間半かかってやっと13:55小秀山山頂に到着する。
天気がよければすぐ北には御嶽山が雄大に聳えているのだが、残念ながら今日は夏空に霞んで見えている。
記念写真を撮った後すぐ下の避難小屋に行く。
この小屋は2年前に出来たばかりで、まだ木の香もするとてもきれいで清潔な小屋である。
靴を脱いで中に入ると、トイレも設置されており、板敷の部屋が二つある。
中でしばらく休憩をする。
14:30登ってきた道を下山にかかる。
兜岩を経て、分岐を右に三ノ谷コースを下山する。
このコースは変化の少ない単調なコースで、いやになるほどジグザグを繰り返してやっと午後5時半前に林道に飛び出す。
ここから2キロの林道を歩き、午後6時過ぎやっと乙女渓谷の駐車場に戻ってくる。
帰りに途中の日帰り温泉で汗を流し、午後9時名古屋に帰る。
今日の山行は、夏山山行に向けてのトレーニングも兼ねた山行であった。
いちばん暑い時期に休憩時間も含めて9時間半におよぶ標高差1100mのコースを歩き通すことが出来、同行された方々も大いに自信をつけることが出来た山行であった。
山遊人