5月12日(土)
以前の仕事仲間で作っている山の同好会で、奥三河の「寧比曽岳」へ山行する。
高気圧が張り出して少し寒いが爽やかな天候のもと、9時過ぎに名鉄豊田市駅前に集合し、22名の参加を得て、マイクロバスで出発する。
R153号を走り、足助の町を通って、1時間ほどで旧伊勢神トンネル前の三叉路でバスを降りる。
10:17準備をして伊勢神峠への登山口を登り出す。
このコースは東海自然歩道になっており、そんなにきつい登りもなく、歩きやすいコースである。
10分ほどジグザグの林道を登り、立派な伊勢神宮遥拝所の建つ広場に出る。
昔の人はここから伊勢神宮のある方向に向かって遙拝したということである。
そこから「伊勢おがみ峠」がなまって「伊勢神峠」になったとも言われる。
檜林のゆるやかな道を行くと、30分ほどでかつて「愛知いこいの村」があったところに出て、伊勢神湿原の横を通っていく。
このあたりの道の傍らには白いチゴユリの花があちらこちらに咲いている。
右手の車道に沿って歩き、11:30車道を横切り、階段を登って寧比曽岳への登山道を登り出す。
急な階段上の道をしばらく登り、よく手入れされた檜林の斜面を行く。
しばらく登ると尾根上の緩やかな道になり、ベンチのある休憩場に着く。
ここで昼食タイムを取る。
20分ほど休憩をして、再び檜林の中の階段状の歩きにくい急坂を登って行く。
40分ほどで檜林が切れ、明るくなった道をしばらく登る。
このあたりの路傍にはショウジョウバカマの花がたくさん見られる。
まだ少し早いのか、色が薄い。
休憩地点から50分ほど歩き、13:07立派な休憩舎の建つ寧比曽岳山頂に着く。
山頂には5,6人の登山者が憩っている。
思った程の風もなく空気も澄み、南の方向への展望が広がっている。
遠くには名古屋の街のツインタワーや名古屋ドームなども霞んで見える。
恵那山方面も間近によく見える。
少し下がったところからは南アルプス南部の赤石岳方面の山々も残雪を付けて輝いて見える。
全員で記念撮影をする。
13:25登って来たのと同じ道を下山にかかる。
2時間ほどかけて午後3時半前にバスの待つ登山口に下りてくる。
午後4時半過ぎ、豊田市駅前に戻り、次回の秋の山行で会うことを約束して散会する。
爽やかな晴天に恵まれ、きつい登りもない山で、参加者全員のんびりと歩くことが出来、満足した山行であった。
この時期の山行では、新緑が目に美しく、晴れ晴れとした気持ちで登ることができ、山をやっている喜びが感じられる。
秋の山行ではまた元気で再会したいものである。
山遊人