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初秋とは思えない残暑の野坂岳
2011/09/15(Thu)
9月14日(水)

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山の会の仲間とともに、福井県敦賀市の「野坂岳」に山行する。
野坂岳は、敦賀富士とも言われ、岩籠山、西方ヶ岳とともに敦賀三山の一つとして知られている。

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朝7時に集合し、マイクロバスで北陸道を走り、敦賀ICを出て「野坂いこいの森」のキャンプ場に8:40頃に着く。
数日前から夏がぶり返したような暑い日が続き、今日も暑くなりそうな天候である。
ストレッチをして午前9時にをキャンプ場の中を抜けて出発する。
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しばらくは谷沿いの道を進み、35分ほどで「栃の木地蔵」の水飲み場に出る。
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すでに皆噴き出す汗にぐっしょりである。
更に高度を上げ、10:20「行者岩」という岩が張り出した敦賀の街が見下ろせる展望地に出る。
ジグザグに道を登って10:40ベンチのある「一ノ岳展望地」に出る。
ここからの眺めも素晴らしい。
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道はここから尾根に出て、緩やかに登って二ノ岳、三ノ岳を通過していく。
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このあたりからはブナの木も見られるようになる。
最後に少し上り、山頂直下の避難小屋を通過し、11時半過ぎ草原状の野坂岳山頂に出る。
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山頂にはほかに誰もいなく、我々だけで一人占めである。
山頂では、暑いといってもアキアカネが飛び交い、ススキの穂も出始めており、秋が着実に近づいているのが感じられる。
やや霞んではいるが、展望は素晴らしく、北に敦賀湾や敦賀の街、敦賀半島の西方ヶ岳、東のすぐ隣には谷を隔てて岩籠山が近くに見え、琵琶湖を挟んで乗鞍岳から続く高島トレイルの山々が霞んでいる。
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皆思い思いに芝生に座って昼食を摂る。
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全員で記念写真を撮り、12:15山頂を後に下山にかかる。
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下山は尾根を北にとり、山集落への道を下りていく。
少し下ったところから尾根道の両側は立派なブナ林が続いている。
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1時間ほど尾根道を進むと送電線の鉄塔が現れ、そこから左に折れ送電線に沿って急角度で下っていく。
途中には赤松林があり、そこでマツタケの匂いがするというので探してみるも影も形も見えない。
4つ目の鉄塔から右に折れ、谷に出て高度を下げていく。
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午後2時半前やっと林道に出る。
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林道をしばらく歩いて、バスの待つ山集落へ14:40全員無事下りてくる。
近くのエネルギーセンターに立ち寄り、トイレを済ましたのち、日帰り温泉で一日の汗を流し、喉を潤して、午後6時過ぎ名古屋に帰ってくる。


一日中風も弱く、本当に暑い中での山行であった。
しかし、季節は着実に秋へと移っており、山上ではそこはかとなく秋の気配も感じられた。
敦賀の山々は標高はそんなに高くないが、日本海側で雪が深いためか、鈴鹿などとは違った雰囲気の山が多い。
秋の紅葉、春の花と、また季節を変えて訪れてみたい。

                  山遊人
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初秋の剱~立山縦走
2011/09/12(Mon)
9月9日(金)~11日(日)

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前回の山行で足を痛めてしまい、しばらく山行は自重していたが、少し回復したのでほぼ一か月振りに、山の会の仲間4人と一緒に富山県の剱岳~立山三山の縦走に出かける。

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9月9日(金)

朝6時半前に集合し、東海北陸道を走り、9時半過ぎ立山駅に到着する。
平日だというのに駅前の駐車場は満車状態で、どうにか駐車場所を確保し、準備を整えケーブル駅に行き、10時のケーブルに乗る。
美女平でバスに乗り換え、やや草紅葉が色づき始めた弥陀ヶ原を通って室堂に11時過ぎに着く。
室堂駅は大勢の観光客でにぎわっている。
外はガスが立ち込め、少し雨も降っており風も強いあいにくの天候である。
ストレッチの後カッパを着て11時半に今日の宿泊の剣山荘に向けて歩き出す。
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飛ばされそうなくらい風が強く、みくりが池のあたりでは寒いくらいである。
雷鳥沢のテント場を通り、雷鳥沢沿いの登山道を登り、別山乗越に上がり、剱御前を巻いて午後3時に剣山荘に着く。
剣山荘は4、5年前に建て替えられたばかりでとてもきれいで清潔な小屋である。
あまり混んでいなく、我々5人で6畳の部屋を独占できる。
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トイレも水洗式で水もふんだんに利用できる。
夕方ごろからややガスが晴れて、小屋の外に出てみると、前剱の頭が顔を覘かせている。
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5時に夕食を済ませ、消灯までゆっくりとくつろぎ、明日の剱岳への登りに備える。
夜中にかなり風が吹いていたが、星も見え、明日の晴天が期待される。



9月10日(土)

朝4時に起床し、朝食の弁当を持って、午前5時、暗い中をヘッドランプを点けて、剱岳に向けて別山尾根を登り始める。
一服剱を超えるころ夜が明け、石でガラガラの前剱の斜面を急登する。
眼下には剱沢のテント場がよく見える。
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いくつかのクサリ場を抜けて、6時前に前剱山頂に着く。
山頂ではガスがかかり展望は全くきかない。
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山頂で小屋で作ってもらった朝食を食べる。
朝食後、前剱の下りからは狭い足場のかかったところやクサリ場がたくさん現れ慎重に通過する。
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途中では5匹の子供を連れた雷鳥の家族がガスの中から現れる。
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一枚岩にかけられた垂直のクサリ場などが次々に現れる。
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7時前登りの最大の難所と言われる「カニのタテバイ」下に着く。
夏の最盛期には待ち行列ができるが、今日は前に1パーティがいるだけですぐに登ることができる。
クサリにつかまり、足場に打ってあるボルトを確認しながら垂直に近い壁を登りきる。
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タテバイを無事通過し稜線に出るころからガスが切れ始め、山頂の祠が見えてくる。
7:25たくさんの登山者が集う剱岳山頂に到着する。
晴れ渡った青空で、周囲の山々がよく見える。
全員で記念撮影をする。
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山頂からの眺めは最高で、特に八つ峰のうしろには8月に行った鹿島槍ヶ岳を盟主とする後立山連峰がシルエットになって連なっている。
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眼下には立山から室堂のあたりが一望である。
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十分に眺望を堪能し、7:50頃下山にかかる。
下山は「カニのヨコバイ」の難所があり、ヨコバイに移る時の足を置く位置に注意して無事渡り終える。
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すぐに垂直の長い梯子を下り、以前トイレがあった平蔵のコルに下る。
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このころより登りの登山者が増え始め、ツアーの団体などはタテバイではザイルを垂らして安全を確保しながら登っているのでずいぶんと時間がかかりそうである。
9:10前剱山頂に降り立ち休憩をする。
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10時ごろ剣山荘の小屋に戻り、昼食を食べ、荷物をもらって11時前今日の宿泊地の「内蔵助山荘」に向かって剱御前下の巻き道を行く。
少し上から振り返ると剣山荘の赤い屋根の上に剱岳が堂々と聳えている。
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午後1時前別山乗越に出て、ここから別山に向かう。
途中から見る剱沢の後に聳える剱岳の雄姿は何度見ても飽きることがない絶景である。
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午後1時半過ぎ、祠の建つ別山山頂に出る。
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別山から少し下り、真砂岳に登り返し、山頂直下の今日の宿泊地「内蔵助山荘」に午後3時に着く。
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内蔵助山荘も今年の7月20日に建て直ったばかりの新しい小屋である。
ここもそんなに混んでいなく、我々だけで一部屋を使うことができる。
寝具なども清潔で快適な小屋である。
夕食まで寛いでいるときにカメラのないのに気が付く。
いろいろと探すも出てこない。
どうも別山山頂に忘れてきてしまったらしい。
近くの小屋の電話番号を教えてもらい、剱御前小屋に電話をかけて聞いてみると、通りかかった登山者が忘れ物として届けてくれ、預かっているとのこと。
明日取りに行くことにする。(大安心!!!)
夕食を食べたのち、皆疲れているのか午後7時過ぎには布団にもぐりこみ就寝する。



9月11日(日)

朝5時前に起き外に出てみると、今日も絶好の登山日和になりそうな天気である。
小屋の後ろの高台から宿泊者がご来光が出るのを待っている。
5時半前に東の空から朝日が上がり、あたりの山々が輝きだす。
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今日は空身で立山三山へ登り、カメラをもらうため再び剱御前小屋に戻り、雷鳥沢の道を戻る予定である。
朝食を食べ、午前6時過ぎ小屋を出発する。
真砂岳を下り、急登を30分ほど登ると「富士の折立」に着く。
少し行って立山三山の最高峰である「大汝山」に登る。
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山頂からは槍ヶ岳や遠く富士山も望むことができる。
さらに南に少し行くと雄山神社が建つ「雄山」に出る。
神社では多くの登山者がご祈祷をあげてもらっている。
少し休んだ後、登ってきた道を引き返し、真砂岳山頂でデポしてある荷物を担ぎ、別山を巻いて肩に出る。
剱岳の姿が大きい。
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別山乗越の剱御前小屋で、拾って預けてあったカメラを受け取る。
感謝、感謝である。
最後の剱の姿を後ろに記念撮影をする。
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10時過ぎ下山にかかり、一気に雷鳥沢の尾根を駆け下る。
雷鳥沢では昨日までフェスティバルが開かれていたようで、その片づけが行われている。
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雷鳥荘までの最後の急坂を登り、大勢の観光客で賑わう中を歩いて、12時ちょうどに室堂バスターミナルに戻ってくる。
待たされることもなくすぐにバスに乗り込むことができ、ケーブルを乗りついて午後1時半前立山駅に降りてくる。
近くのホテルの温泉で3日間の汗を流し、午後7時前名古屋に無事帰ってくる。



この三日間の山行は、天気が心配されたが、段々と晴天に向う天候で無事剱岳に登ることができた。
昨年に引き続いての剱岳であったが、何度見ても剱岳の雄姿は見飽きない。
今年の剱岳は滑落事故が多かったが、これからも体力と技術を身に付けて多くの登山者に挑戦してもらいたいものである。

                                   山遊人

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