7月2日(土)
山仲間と木曽の「田立の滝」から「天然公園」に山行する。
梅雨時にもかかわらず真夏のような暑い日が続いている中、涼しさを求めて木曽の南木曽町にある「田立の滝」へ出かける。
田立の滝は、以前行ったことがあったが、ここ数年は散策路の修理のため入山が禁止されていた。
やっと今年4月に入山が解禁になったばかりである。
朝6時に名古屋を出て、中央道の中津川ICから19号に入り、木曽川を渡って林道を走り、7時半過ぎ粒栗駐車場に着く。
粒栗駐車場は、休憩所やトイレも設置され、3,40台は停めることができる。
準備をして7:50に登山口を出発する。
いろいろとおもしろい名前が付けられた「木曽五木」(ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ)の大木が茂る大滝川に沿った遊歩道を徐々に高度を上げていく。
50分ほど歩き、案内板に従って少し谷に下ると最初の「螺旋滝」に出る。
螺旋滝は、名前の通り3段くらいに曲がりくねった立派な滝である。
また遊歩道に戻り、「洗心滝」を上から覗き、ヤマアジサイの咲く道を15分ほどで「霧ヶ滝」に出る。
霧ヶ滝もごつごつの岸壁を豊富な水量が落ちており立派な滝である。
すぐ上には田立の滝の中で最も大きな「天河滝(てんがのたき)」が花崗岩の大岸壁を垂直になだれ落ちている。
滝壺近くで滝の冷気を浴びている仲間と比べてもその大きさがわかる。
以前に比べて整備され歩きやすくなった遊歩道を更に奥に行くと、「不動滝」や滑滝の上を水が滑り落ちる「龍ヶ瀬」を通り、「そうめん滝」の手前で吊り橋を二度ほど渡る。
この奥の「箱淵」方面はまだ通行止めなので、吊り橋を渡って、不動岩展望台への道を15分ほど登る。
下からも仰ぎ見ることができた大きな岩の上の展望台に着く。
ここからは天気が良ければ恵那山や中央アルプス方面が見渡せるが、今日は霞んで遠くは見渡せない。
すぐに林道に出て、昭和初期に出来たという素掘りのトンネルを通り「天然公園」を目指す。
途中の水溜りには、足も生えそろいもうすぐカエルになりそうなたくさんのオタマジャクシが泳いでいる。
単調な林道を50分ほど歩き、林道終点から右に天然公園への登山道に入る。
木道の敷かれたじめじめした道を20分ほどで準高層湿原の「天然公園」に出る。
規模は小さいが小さな池塘もあり、ちょうどコバイケイソウが咲いている。
他に誰もいないので、ここの木道の上で昼食を摂る。
30分ほどの昼食後、2,3分先にある展望台に行く。
展望台の上からは、天気が良ければ中央アルプス穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山も見えるそうであるが、今日は霞んで何も見ることができない。
12時、周遊する遊歩道を通り、もと来た道に戻り下山にかかる。
滑りやすい木道や木の階段に注意しながら下り、午後2:17駐車場に下山する。
日帰り温泉に立ち寄り汗を流し、午後5時半過ぎ名古屋に帰ってくる。
田立の滝は、以前に比べると遊歩道がよく整備され、滝のしぶきを浴びたりすることができる冷感満点のいい観光地である。
奥の天然公園は林道を1時間以上も歩いて行った割には規模が小さく少し期待外れであった。
しかし、秋の紅葉の時期にもよさそうなので、また訪れてみたいものである。
山遊人