11月27日(土)
所属する会の新入会員研修山行で福井県の敦賀三山の一つ「野坂岳」に山行する。
野坂岳は地元では人気の高い山の一つである。
新入会員11人とリーダーを合わせてスタッフ10人、合計21人の参加で、一宮駅前に集合してマイクロバスで午前7時に出発する。
天気予報では、太平洋側は天気がよさそうであるが、日本海側は午前中雨が残りそうな予報である。
敦賀ICを出て、R27を若狭方面に少し行き、南へ「野坂いこいの森キャンプ場」で下車する。
現地は、天気予報通り雨が降っており、カッパを着て、準備運動をして午前10時に出発する。
信仰の山でもあり地元ではよく登られている山であるため、登山道はとても広くよく整備されている。
谷筋の道を歩いて1時間ほどで尾根からの道との合流点に出る。
途中何度も地形図とコンパスを出して現在地の確認の研修をする。
行者岩を経て、尾根上の一ノ岳展望地に出る。
残念ながら展望はない。
緩やかに登り、二ノ岳、三ノ岳を経て12時過ぎ立派な避難小屋の建つ山頂に到着する。
この頃より天候も回復しだし、少し待っているとガスが切れ視界が開けてくる。
北の常神半島や三方五湖が眼下に見渡せるようになる。
また、敦賀の街も雲の切れ間から見下ろせる。
南東方面には琵琶湖も山々の間から見ることができる。
山頂で昼食を摂った後、山座同定やクロスベアリングでの位置確認などの研修が行われる。
新入会員の方々は皆熱心に研修に取り組んでいる。
全員で記念写真を撮り、午後1時半前、山部落に向けて北尾根を下山にかかる。
灌木の落ち葉の繁った滑りやすい急坂を下ると、両側に立派なブナ林の繁る尾根をしばらく進む。
ここのブナ林は相当大きく立派なものも多く見ごたえのあるものである。
新緑の頃か、紅葉の頃にもう一度来てみたいものである。
送電線の鉄塔から左手に急降下をして送電線に沿って尾根上の道を下る。
午後3時頃沢に下り、一度右岸に渡ると駐車広場のある林道に出る。
林道を歩いて、3時半ごろバスの待つ山部落に全員無事で下山する。
立派な原発エネルギ研修センターでトイレを借り、バスに乗り込み途中日帰り温泉で汗を流し、午後7時半頃一宮駅前に無事到着する。
今回は研修山行ということで、行き帰りのバスの中でもコンパスの使い方やセルフレスキュー、また、自立した登山者を目指すための研修が行われ、新入会員にとっては、大変だったが実りの多い山行ではなかったかと思う。
このような研修山行は今回だけであり、これからは自分自信で研修に心掛け自己責任のもとで自立した登山者となっていただくことを切望する。
新しい仲間が増えるということはうれしいものである。
これからも一緒に楽しい山行を続けていっていただきたいものである。
山遊人