1月10日(日)
スノーシューで遊ぶ目的で、仲間と治部坂高原近くの蛇峠山へ出かける。
広い雪原でのスノーシュー遊びは、スキーなどとは違って、初心者でもすぐにやることができ、とても楽しいウィンタースポーツである。
朝6時半に名古屋を出る頃には雨がぱらつく天気であったが、中央道の瑞浪、恵那を過ぎるころには雪模様の天気となり、恵那山トンネル手前では激しく降っている。
午後からは天候が回復するという天気予報に期待して車を走らす。
園原ICを出て、昼神温泉を通り、右に折れ153号線を南下する。
治部坂峠に近付くにつれ積雪が段々多くなる。
スタッドレスを履いていないと走れない。
8時半過ぎ治部坂スキー場の駐車場に車を停める。
準備をする頃から、天候はよくなる気配である。
8:53始めからスノーシューを着けて、観光センター前から宿り木の湯を通り、別荘地への林道を歩きだす。
途中までは除雪がしてあるが、別荘地を抜けると30cmほど雪が積もり、前日のトレースが残る林道を更に登る。
積雪が予想したよりも深く、1時間以上時間を費やしやっと馬ノ背展望台への登山道入口に到着する。
ここから登山道に入り、ほとんどトレースの消えかけた斜面を馬ノ背までひと登りである。
10:15文字通り馬ノ背になった広い尾根上の馬ノ背展望台に到着する。
ここはベンチも置かれ、全面の大川入山やこれから登る蛇峠山の電波塔が見える展望地である。
大川入山は山頂にかかる雲が切れだし、端正な三角錐の頂が見え出す。
馬ノ背から少し下って林道に出て、すぐにまた登山道に入る。
蛇峠山へ続く尾根上の道はまったくトレースがなく、50cm以上は積もった雪の中を、交代で道を探しながらのラッセルである。
1時間少し登り、また林道に出て、電波塔が何本も立つ台地に着く。
ここはかつては武田軍ののろし台があった所で、目の前に蛇峠山、遠くには南アルプスも見渡せる。
このころから雲が切れだし、青空が覗く風もない絶好の登山日和となる。
このあたりは木々に少し樹氷が着いており、もう少し発達するときれいであろう。
一旦少し下って、10分ほど登り返し、11:48古い展望台の立つ蛇峠山山頂に到着する。
山頂からは木々にさえぎられて展望はきかない。
展望台に上ると南アルプスの塩見岳や赤石岳方面が雲の間から望むことができる。
西には木の間越しに大川入山がスッキリと立っている。
他に誰もいない山頂の展望台上で昼食を摂りながらゆっくりと休憩する。
12:42下山にかかり、スノーシューを着けてとても快調である。
途中我々が着けたトレースを辿って2,3のパーティーが登ってくる。
馬ノ背では青空のもと大川入山がくっきりと聳えており、最高の天気である。
午後2時15分頃スキー客でにぎわう駐車場へと戻ってくる。
今日は天候を心配したが、天気予報通り段々と回復をして風もない穏やかな日となり、絶好のスノーシュー遊びができた。
蛇峠山は、林道が山頂直下まで通じており、無雪期にはあまり登る気がしない山であるが、急なところもあまりないので、雪が積もると初心者向きの絶好のスノーシューゲレンデとなる。
また、山頂からは南アルプスや中央アルプス、大川入山などが望め、一級の眺望を得ることができるいい山である。
山遊人