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藤内沢で研修山行
2010/01/31(Sun)

1月31日(日)

        tounai藤内沢2 

昨日の山行に引き続き、今日は御在所岳藤内沢へ研修山行に行く。
今回の研修は、積雪があり、凍っている谷を、ピッケルを使いアイゼンを着けての訓練である。
また、ザイルを使っての確保技術の訓練もある。

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 参加者は指導員も入れて12名、2台の車に分乗して、朝7時に名古屋を出発し、8時前にスカイラインゲート前に着く。
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御在所は遠くからみても雪はほとんどなく、谷筋が白い程度で期待はずれである。
天気予報では午後から崩れ、雨が降る予報であり、すでに山頂は雲の中である。
8時半ゲートをくぐり、スカイラインを歩いて裏道登山道へ入る。
1時間ほどで藤内小屋に着き一服する。
この頃より雨がぱらつき始める。
更に裏道を登り藤内沢への分岐点で左に入り、テスト岩の所でアイゼン、ハーネスを着ける。
藤内滝を高巻き藤内沢に入る。
予想通り雪は少なく、アイゼンを着けての岩場歩きで歩きにくい。
凍っているところではアイゼンの爪を効かせて慎重に登る。
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だんだんと谷が狭まり、傾斜も増してくる。
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途中一か所2,3mの岩の壁を乗っ越す所があり、ここではザイルを出し、確保をしてもらって登る。
また、前後の人が上と下で、ピッケルを使って確保をする訓練もする。
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全員無事に通過し、しばらくして第3ルンゼ手前で大きな氷瀑が現れる。
全面氷結してとてもきれいである。
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その横にある凍った斜面で、ピッケルを打ち込みながら登る訓練もする。
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          リーダーの模範登高

おっかなびっくりではあるが、訓練生も何とか全員登りきることができる。
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第3ルンゼを登り、午後1時過ぎ山頂近くの中道に飛び出し、全員で写真を撮る。
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午後1時半中道を下山にかかる。
この頃から本格的な雨になる。
1時間半ほどでスカイラインに出る。
午後3時半全員無事に駐車場へたどり着き、途中冷えた体を温泉で温め、午後6時過ぎ名古屋へ帰着する。
今回の研修山行は、冬の雪や氷の沢を歩くということで、少し心配していたが、リーダーの適切な指導やサポートのお陰で、思ったほど恐怖感はなかった。
最初はアイゼンの信頼性に自信が持てず、恐る恐るという場面もあったが、慣れてくると氷の上でもアイゼンの爪を効かせて登ることができた。
ピッケルを使った確保の仕方方等の指導も受け、改めて冬山でのピッケルの有用性を認識した。
全体にとてもためになる研修山行であり、これからもいろいろな場面の山行を経験して、少しでも安全登山に心掛けたい。
                     山遊人

 

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雪の藪山歩きの楽しみ
2010/01/30(Sat)

1月30日(土)

   yarigasaki鎗ヶ先 

所属の会の月例山行で、伊吹北部の無名峰「六字ヶ嶺」と「鎗ヶ先」に山行する。
これらの山々は、鑓ヶ先にわずかに登山道があるだけで、六字ヶ嶺は全く登山道がない藪山である。
夏に歩くと藪こぎなどで難渋する山である。
雪に藪が隠れた冬は絶好の登山シーズンであり、どこでも自由に歩き回ることができる。



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今回の参加者は19名である。
高気圧が張り出し、好天になる予報である。
名古屋を7時に出発し、名神を走り大垣ICで降り、9時過ぎ春日村の市瀬に着く。
あたりには積雪があるが、思ったより多くない。
リーダーの話では、数日前の雨が降るような暖かな天気で融けてしまったそうである。
2m以上のきついラッセルを強いられると思ったが、随分と積雪が少ない。
3班に分かれて、すぐにワカンを着け、準備をして林道横の尾根を登り始める。
下の方では積雪はたいしたこともなくザラメ雪である。
トップを交代しながら高度を稼いでいく。
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700mを過ぎるあたりから段々と傾斜がきつくなる。
雪質はよくなり、歩きやすくなる。
途中何度も地図読みをして、現在地の確認をする。
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12時過ぎに稜線に出て、しばらくの歩きで12時半ごろ六字ヶ嶺の山頂に到着する。
ここで昼食を食べ一服である。
風もなく、あまり寒さを感じない。
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山頂からは、北方に鍋倉山の大きな山容を望むことができる。
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午後1時に鑓ヶ先に向けて更に歩を進める。
先方にやっと鑓ヶ先の特徴的な鋭角の山頂が望めるようになる。
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稜線上は雪庇が張り出して歩きにくいところがある。
特に、鑓ヶ先直下の稜線は少し緊張して通過する。
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午後3時過ぎやっと鑓ヶ先の山頂に到着である。
山頂からはまわりの展望がすばらしい。
北方には奥美濃の山々が白い雪をかぶっている。
西には貝月山や虎子山が間近である。
北には国見岳や伊吹山が雲の中から望むことができる。
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しばらく展望を堪能し、全員で記念写真を摂る。
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午後3時半下山にかかり、最初のうちはきつい傾斜の尾根を下り、午後5時少し前登り口からやや南の集落に全員無事に下山する。
北の山々が夕日にピンクに染まっている。
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待っていたバスに乗り、途中の温泉で汗を流し、午後7時半ごろ帰名する。
今回の山行では、登山道がまったくない山を地図を読みながら歩くというテーマがあった。
2、3か所地図を良く見ていないと間違いやすい尾根の分岐があり、リーダーから教えてもらい勉強になる。
また、一日中のワカン歩行でかなり疲れたが、雪の藪山歩きの醍醐味を堪能した。
こういった無名の山々を歩く楽しみを与えていただき、リーダー始めスタッフの皆さんにお礼申し上げる。

                               山遊人 

 

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雪の湖北「近江湖の辺の道」を歩く
2010/01/24(Sun)
1月24日(日)  

              sizugatake賤ヶ岳 

所属する山岳会の月例山行で、琵琶湖東岸の「近江湖の辺の道」を山本山から賤ヶ岳まで歩く。
このコースは、標高は低いが、アップダウンの多い、11キロ強というかなりのロングトレールである。
今回の山行では、ワカン(かんじき)を着けての雪の中の歩行の楽しみもある。


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朝7時に一宮駅前に集合し、マイクロバスで名神を走り、木之本ICを出て、8時過ぎ宇賀神社前の山本山登山口に着く。
今回の山行は18名の参加である。
現地の天候は、曇り空で周囲の山々にもガスがかかっている。
準備をし、三班にに分かれて、8:40神社横の登山道を登り始める。
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下の方では思ったより雪は少なく、ぬかるんで滑りやすい。
40分ほどの登りで山本山山頂に着く。
山頂からは静かな琵琶湖の湖面に、竹生島がポッカリと浮かんで絶景である。
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稜線では20~30cmぐらいの積雪があり、ここからワカンを装着する。
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ワカン歩行が初めての会員もおり、歩き方の確認する。
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ここから「近江湖の辺の道」が続いている。
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途中には「古保利古墳群」もあり、稜線上を何度もアップダウンを繰り返しながら北上する。
この頃より天候は段々と回復し、時々青空も顔をのぞかせるようになる。
振り返れば山本山のお椀を伏せたような特徴のある山容が見渡せる。
琵琶湖側にはほとんど積雪はないのに、浅井、木之本側の湖北の平野は真白である。
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北上するに連れ積雪は段々と増し、深いところでは50cmを超え、時々雪を踏み抜いて膝までもぐる。
途中12時半ごろ雪の上で昼食を摂る。
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      昼食を食べ、元気を盛り返す会員

道は一旦下り、賤ヶ岳隧道の上から賤ヶ岳への最後の登りにかかる。
観光用リフト山上駅を通り、賤ヶ岳合戦戦没者を祀った祠の前から一登りで午後1時半過ぎに賤ヶ岳山頂に着く。
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天気はすっかり回復し、山頂からは素晴らしい展望が開けている。
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     竹生島を浮かべてキラキラと輝く琵琶湖の湖面

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       山中に静かにたたずむ余呉湖

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      湖西の平野と白くそびえる伊吹山

山頂で全員で記念撮影をする。(レンズが曇っていたためソフトフォーカス)
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十分に展望を楽しんだ後、午後2時半ごろ下山にかかる。
余呉湖南東の稜線を下り、賤ヶ岳合戦で戦死した中川清秀の墓のある大岩山を通り、午後4時20分ごろやっと余呉湖畔の江土登山口駐車場に全員無事下山する。
温泉で汗を流し、帰りのバスの中で各人が今日一日の反省をして、午後7時過ぎに一宮駅に帰着する。

昨年の6月に山本山に登り、この「近江湖の辺の道」があることを知り、いつか歩いてみたいと思っていた。
8時間という長いトレールであったが、リーダーやスタッフの皆さんの指導のお陰で今回楽しい雪の山歩きができた。
この場を借りて感謝を申し上げる。
                             山遊人
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早春の奥浜名の里山を歩く
2010/01/23(Sat)

1月23日(土)
          jougamine尉ヶ峰

所属する山岳会の同期会(山路会)の今年最初の月例山行で、静岡県奥浜名の尉ヶ峰(じょうがみね)に山行する。
尉ヶ峰は浜名湖最奥の引佐細江の北東に位置する展望のいいことで知られた人気のある山である。
天候にに恵まれれば富士山や南アルプス南部の山々を望むことができる。

 


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今回の参加者は9名で、朝7時に名古屋駅に集合し、JR東海道本線で新所原まで行き、そこから天竜浜名湖鉄道に乗り換え、9時過ぎ西気賀駅で下車する。
名古屋では曇り空であったが、現地は温暖な気候で、里山歩きには絶好の天気である。
無人の西気賀駅前で準備運動をしてから、9時半過ぎに歩き出す。
踏切を渡り、案内板に従い、両側にみかん畑の広がる斜面を緩やかに登っていく。
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姫街道を横切り、車道に出て、案内に従って登山道に入る。
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シダや灌木の茂る山道を緩やかに登り、幾度か林道を横切り、1時間ほどで尾根上の佐久米道との分岐に出る。
休憩中に参加者からいただいたすばらしく大きな甘いイチゴに舌鼓。
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途中では、時々木の間越しに浜名湖を見下ろすことができる。
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しばらくで、東屋やトイレのある駐車場に着く。
そこの展望台から遠く尾根越しに富士山の頭が雲の間から少し見える。(写真ではよくわからない)
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階段を登り、頂上直下の「獅子落し」と名付けられた岩の急登を15分ほど登る。
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約2時間弱で山頂に到着する。
山頂からは、眼下に浜名湖が見え、遠く太平洋もキラキラと輝いている。
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ここの山頂には、イノシシの親子の像があり、かわいい縞模様のウリボウもいる。
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山頂のベンチでゆっくりと歓談をしながら昼食を食べ、早春の山を満喫する。
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12時過ぎ佐久米道への尾根道を下山にかかり、1時間ほどで引佐峠に出て、ここから江戸時代の東海道の脇街道である姫街道を下っていく。
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この姫街道は石畳の道が残っており、途中には昔のお姫様行列が休憩をしたという姫岩などの遺跡もある。
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        我が会のお姫様連(姫岩の上で) 

姫岩の近くには石仏も祀られている。
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みかん畑の中の道を湖を見ながらのんびりと下る。
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2時前に西気賀駅に下山し、駅舎の喫茶店で一服をしたり、みかんの買い物をしたりして、午後2時半前の電車に乗る。
途中の駅では餌付けされたユリカモメがを見るためにわざわざ電車が停まってくれる。
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途中東都筑駅で下車して温泉へ行き、汗を流して、午後6時過ぎに帰名する。

厳寒期の山行であったが、奥浜名の温暖な里山をのんびりと歩き、早春の山を満喫できた今年初めての同期会山行であった。
                                  山遊人

 

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蛇峠山でスノーシュー遊び
2010/01/10(Sun)

1月10日(日)
          蛇峠山 
スノーシューで遊ぶ目的で、仲間と治部坂高原近くの蛇峠山へ出かける。
広い雪原でのスノーシュー遊びは、スキーなどとは違って、初心者でもすぐにやることができ、とても楽しいウィンタースポーツである。

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朝6時半に名古屋を出る頃には雨がぱらつく天気であったが、中央道の瑞浪、恵那を過ぎるころには雪模様の天気となり、恵那山トンネル手前では激しく降っている。
午後からは天候が回復するという天気予報に期待して車を走らす。
園原ICを出て、昼神温泉を通り、右に折れ153号線を南下する。
治部坂峠に近付くにつれ積雪が段々多くなる。
スタッドレスを履いていないと走れない。
8時半過ぎ治部坂スキー場の駐車場に車を停める。
準備をする頃から、天候はよくなる気配である。
8:53始めからスノーシューを着けて、観光センター前から宿り木の湯を通り、別荘地への林道を歩きだす。
途中までは除雪がしてあるが、別荘地を抜けると30cmほど雪が積もり、前日のトレースが残る林道を更に登る。
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積雪が予想したよりも深く、1時間以上時間を費やしやっと馬ノ背展望台への登山道入口に到着する。
ここから登山道に入り、ほとんどトレースの消えかけた斜面を馬ノ背までひと登りである。
10:15文字通り馬ノ背になった広い尾根上の馬ノ背展望台に到着する。
ここはベンチも置かれ、全面の大川入山やこれから登る蛇峠山の電波塔が見える展望地である。
大川入山は山頂にかかる雲が切れだし、端正な三角錐の頂が見え出す。 
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馬ノ背から少し下って林道に出て、すぐにまた登山道に入る。
蛇峠山へ続く尾根上の道はまったくトレースがなく、50cm以上は積もった雪の中を、交代で道を探しながらのラッセルである。
1時間少し登り、また林道に出て、電波塔が何本も立つ台地に着く。
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ここはかつては武田軍ののろし台があった所で、目の前に蛇峠山、遠くには南アルプスも見渡せる。
このころから雲が切れだし、青空が覗く風もない絶好の登山日和となる。
このあたりは木々に少し樹氷が着いており、もう少し発達するときれいであろう。
一旦少し下って、10分ほど登り返し、11:48古い展望台の立つ蛇峠山山頂に到着する。
山頂からは木々にさえぎられて展望はきかない。
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展望台に上ると南アルプスの塩見岳や赤石岳方面が雲の間から望むことができる。
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西には木の間越しに大川入山がスッキリと立っている。
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他に誰もいない山頂の展望台上で昼食を摂りながらゆっくりと休憩する。
12:42下山にかかり、スノーシューを着けてとても快調である。
途中我々が着けたトレースを辿って2,3のパーティーが登ってくる。
馬ノ背では青空のもと大川入山がくっきりと聳えており、最高の天気である。
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午後2時15分頃スキー客でにぎわう駐車場へと戻ってくる。

 
今日は天候を心配したが、天気予報通り段々と回復をして風もない穏やかな日となり、絶好のスノーシュー遊びができた。
蛇峠山は、林道が山頂直下まで通じており、無雪期にはあまり登る気がしない山であるが、急なところもあまりないので、雪が積もると初心者向きの絶好のスノーシューゲレンデとなる。
また、山頂からは南アルプスや中央アルプス、大川入山などが望め、一級の眺望を得ることができるいい山である。
                      山遊人

 

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