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最後の紅葉映える鳳来寺山
2009/11/28(Sat)
11月28日(土)

            houraiji鳳来寺 

所属する山の会の同期会(山路会)で、ブッポウソウで有名な東三河の鳳来寺山へ山行する。
今回の参加者は10名である。
絶好の秋晴れの天候で、今年最後の紅葉が見られそうである。
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コースタイム
9:40鳳来寺バス停 → 駐車場10:00 → 参道入り口10:10 → 11:00鳳来寺本堂11:15 → 11:45奥の院11:50 → 11:58鳳来寺山山頂 → 12:10瑠璃山12:45 → 13:55鷹打場展望台 → 14:25東照宮 → 15:05行者越 → 15:15湯谷峠 → 15:55湯谷温泉駅 → 16:05ゆーゆーありーな温泉

朝7時に名古屋駅へ集合し、東海道線、飯田線を乗り継いで9:22本長篠駅へ到着する。
この間のJR料金は「新城・本長篠往復切符」を利用すると割安である。
駅前から少し歩いてバスに乗り、10分ほどで鳳来寺バス停で下車する。
鳳来寺ではちょうどもみじ祭りが開催されている。(~11/29まで)
準備運動ののち、旅館や硯屋さんが立ち並ぶ参道前の門前町を歩いて、1425段の石段が待つ参道入り口に着く。
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両側にうっそうと杉の大木が茂る石段をゆっくりと登っていく。
徳川幕府3代将軍家光が寄進したという朱塗りの仁王門をくぐると、すぐに樹齢800年という傘杉の大木がある。
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両側にはかつて隆盛した頃の坊の跡がいくつも残る。
また、鳳来寺は昔から古刹として文人墨客が多く訪れており、俳人の松尾芭蕉や種田山頭火、歌人若山牧水の句碑や歌碑が立ち並んでいる。
 ● こがらしに岩ふきとがる杉間かな 松尾芭蕉
 ● 仏法僧仏法僧と鳴く鳥の声をまねつつ飲める酒かも 若山牧水
 ● 種田山頭火句      

30分ほどかけて長い石段を登り切り、11時本堂前の広場へ飛び出す。
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展望台からは下方に門前町が霞んで見える。
ちょうどこのあたりは黄葉も最盛期で、もみじが赤く輝いている。
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休憩の後、本堂裏から奥の院への急な階段が続く道を登って、11:45壊れかけたお堂の立つ奥の院に着く。
奥の院裏の展望台からの眺望もすばらしい。
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奥の院からは木の根の這う尾根道を10分ほどで三角点のある鳳来寺山山頂である。
全員で記念写真を摂る。
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ここから少し先の最高点である瑠璃山下の岩場で昼食を摂る。
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宇連山方面をながめながら、ゆっくりと休憩をする。
小金をためて登山用の腕時計を買った会員の自慢話などに花が咲く。
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12:45下山にかかり、稜線を東に辿り、天狗岩を経て、鷹打場の展望台に午後2時前に到着する。
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更に下り、午後2時半三大東照宮である鳳来寺東照宮に着く。
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東照宮前のもみじが午後のひざしに輝きとてもすばらしい。
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東照宮からは、かつての行場であった行者越を通り、湯谷峠から道を左手に湯谷温泉に向けて下る。
林道を抜け、鳳来寺山パークウェーの入口を通って、午後4時少し過ぎ湯谷駅前を通って日帰り温泉の「ゆーゆーありーな」に到着する。
温泉で汗を流し、午後5時過ぎの列車に乗り、豊橋で乗り換え、午後7時過ぎに名古屋へ帰着する。

今日の山行は、天気も良く今年最後の紅葉見物もでき、参加者全員笑顔で帰途についた。
久し振りの鳳来寺山であったが、秋の一日を過ごすには名古屋からは手ごろな山であり、改めて鳳来寺の良さを実感した山行であった。
「山路会」も今年1年6回の山行をすることができ、会員の事故もなく、元気で活躍できたことに感謝している。

                            山遊人
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岩場歩き研修(パート2)
2009/11/27(Fri)

11月27日(金)

     御在所藤内壁で岩場歩行訓練

鈴鹿御在所岳の藤内壁で行われた所属する会の岩場歩行の研修山行に参加する。
今回は研修生5人と指導員2名の7人での山行である。
研修場所は前回と同様藤内壁で行われ、今回は後尾根を登る計画である。
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朝7時ワゴン車で名古屋を出て、8時過ぎに御在所岳裏道登山道入口に駐車する。
平日のため登山者の車は多くない。
裏道から北沢を登っていく。
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藤内小屋を過ぎ、1時間ほどで藤内沢入口に着く。
前回と同様に入口にあるテスト岩で、ザイルで確保してもらっての岩場の登り方の訓練をする。
わずかの手がかり、足がかりがで最初のうちは登りきることが難しく、途中からずり落ちてしまう。
何回も練習してやっと成功する人も現れる。
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一通り練習をした後、第1ルンゼ入口からいよいよ後尾根に取りつく。
少し登るとバットレスの壁が垂直にそそり立った脇に到着する。
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ここから少し先に20mぐらいのやや急な壁があり、そこでザイルを使って肩がらみでの懸垂下降の練習をする。
懸垂下降は先回の訓練で練習しているので、割合恐怖感もなくザイルに体をあずけて、スムーズに降りることができる。
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更に登って、後尾根上部の最後の難所をザイルを垂らしてもらい苦労して通過する。
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全員無事にやっと難所を通過しほっと一息つく。
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リーダーは余裕の表情である。
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上部のササのブッシュを抜けて、午後3時半ごろ中道に飛び出す。
夕やみ迫る中道を下り、午後5時駐車場へ戻る。
まだまだ経験未熟ではあるが、今回の研修でもいろいろと貴重な体験が出来た。
2回目ということで、岩場にも少し慣れ、恐怖感はあまりなかったが、岩場歩きのバランス感覚がまだまだであり、これからも研修を積んで、少しでも技術の向上を志したいものである。

                          山遊人

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東三河の秋を撮る
2009/11/25(Wed)
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鈴鹿の山に冬近し
2009/11/21(Sat)

11月21日(土)

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今年最後の3連休の初日、いつもの山の仲間5人で鈴鹿南部の仙ヶ岳・野登山へ山行する。
天気は何とか晴れてはいるが、寒い一日である。
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  GPSで軌跡をとり、1/25000地形図に落しました。

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コースタイム
小岐須渓谷キャンプ場駐車場7:16 → 8:20稜線分岐(マド) → 9:00野登山 → 10:30仙ヶ岳東峰 → 10:45仙ヶ岳西峰11:43 → 12:00小社峠 → 12:40林道出会 → 13:40キャンプ場駐車場


土日の高速道路料金が1000円になってから、連休の高速道路の混み具合はひどいものがある。
特に、東名阪道路の四日市~亀山間は渋滞が慢性化している。
渋滞を避けて、朝6時と早めに名古屋を出発する。
しかし、すでに四日市東ICから鈴鹿ICにかけて渋滞情報が出ている。
何とか渋滞を抜け、鈴鹿ICを出て、7時すぎ小岐須渓谷のキャンプ場駐車場に着く。
まだ時間が早いため2、3台が停まっているだけである。
7時過ぎ、準備をして、橋を渡り、一ノ谷道から野登山を目指して登り始める。
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一ノ谷道はあまり歩かれていないのか、踏み跡が薄いが、ほぼ谷に沿って登っていく。
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1時間少し登り、最後の急登で稜線上の通称マドと呼ばれるコルに飛び出す。
ここから道は右へ折れ、稜線上を登り傾斜が緩くなってくると、国見広場と呼ばれる平坦地に出る。
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ここからは鎌ヶ岳方面の展望が開け、雲の間から鎌ヶ岳と入道ヶ岳を望むことができる。
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ちょうどススキの穂が逆光に輝ききれいである。
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野登山は林道が山頂近くまで伸び、電波塔も立っており、少し興をそがれるが、山頂には無人ではあるが「鶏足山野登寺」という古刹がある。
林道を少し歩き、仙ヶ岳への縦走路である仙鶏尾根へ向けて、薄暗い杉林を下る。
仙鶏尾根は痩せた尾根で、フィックスロープが架かったところも多く、登り下りを繰り返しながら仙ヶ岳へ向けて登っていく。
途中山腹の紅葉がきれいである。
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アップダウンを繰り返し、野登山から1時間半ほどで双耳峰である仙ヶ岳の東峰に着く。
東峰には大きな花崗岩が垂直に立つ仙の石がある。
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東峰から少し下り、登り返して10:45三角点のある狭い山頂の西峰に着く。
山頂からは御在所岳、鎌ヶ岳、雨乞岳、綿向山などが見渡せ、南には下の方に新名神高速道路も望むことができる。
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山頂でゆっくりと昼食をとり、12時前に下山にかかる。
ドウダンの木が多い急な道を小社峠に下りる。
そこから稜線を離れて右に仙ヶ谷の道を下り、山頂から1時間ほどで林道に出る。
更に、林道を歩き、大石橋を渡り、13:40キャンプ場駐車場へ戻ってくる。

天候は、晴れてはいたが時々雲がかかり、寒い一日であった。
下の方の紅葉はまだ少し残っていたが、山はこれから初冬に向かい、シーズンも終わりに近づいた感じである。
仙ヶ岳は40年振りの山行であったが、野登山とをつなぐ仙鶏尾根は変化に富んでおり、結構おもしろい山行であった。
                          山遊人
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初めての岩場歩行研修
2009/11/07(Sat)
11月7日(土)
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鈴鹿の御在所岳藤内沢で行われた所属する会の研修山行で、トレッキングシューズでの岩場歩行研修に参加する。
岩場歩きの特徴やフリクションの活用、スリングや補助ロープを使った懸垂下降などを体験する。

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(GPSの軌跡をカシミールを利用して1/25000地形図に落しました。深い谷のため、正確に取れていないところもあります)

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朝7時に集合し、指導スタッフも入れて参加者26名で、マイクロバスで東名阪道を走り、鈴鹿スカイラインの裏道登山道入り口まで行く。
昨年9月の集中豪雨で通行止めになっているスカイラインも、現在は旧近鉄山の家の駐車場まで入れるようになる。
トンネル手前から裏道登山道に入り、ストレッチをした後、リーダーから本日の研修山行の諸注意を聞く。
岩場歩きは初めての人が多く、皆真剣な表情で聞き入っている。
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9:00北谷に沿った裏道を藤内小屋に向かって歩き始める。
昨年の豪雨以来初めて来た北谷は、まだ豪雨の詰め跡がひどく、流木や大きな岩がゴロゴロしており土石流のすさまじさを感じさせる。
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30分ほど歩いて藤内小屋へ着く。
ボランティアの皆さんなどの手によって、小屋の再建は急ピッチで進められているが、1階部分の破壊はひどく、まだまだ時間がかかりそうである。
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近くにはモンベルの小屋?か、小さなログハウス風の小屋も建築中である。
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小屋で休憩した後、岩の重なる北沢を藤内沢に向けて歩いていく。
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10時過ぎ裏道と別れて藤内壁の岩場への道を藤内沢に入る。
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第1ルンゼ入口のテスト岩の前で、研修準備のため簡易ハーネスを着ける。
ここで、2班に分かれテスト岩を登ったり、第1ルンゼ下部で懸垂下降の練習をしたりする。
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           肩がらみの懸垂下降(姿勢いいです)  

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             足が届かない!


事前研修を受けてはいたが、いざ実際にやってみると、始めのうちはなかなかうまくいかない。
懸垂下降で下るときに身体を振られてしまったりするが、段々と皆慣れてくると何とかできるようになる。
指導を受けながら、皆熱心に何度も繰り返し練習をする。
何事も、経験、反復練習が大切である。
昼過ぎまで練習を続け、午後1時前に藤内滝を巻いて藤内沢を詰めていく。
かなりの急こう配で、浮き石を落とさないよう注意しながら緊張した登りが続く。
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                                            サブリーダーの余裕の笑顔

ヤグラ尾根下部から第3ルンゼに入り、鋸岩下部の最後の一枚岩の難所をこなすと、やっと午後3時過ぎにロープウェー山上駅近くの中道の下に出る。
ここでまた、ほとんど手がかりのない岩の登行訓練である。
靴のフリクションの効かせ方がポイントである。
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最後に練習岩の上で皆で記念撮影をする。
皆今日の厳しい訓練を無事こなし、満足そうな顔である。
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一般登山者や紅葉を見にロープウェーで上がって来た観光客でにぎわう中道に出て、夕やみ迫る中をバスの待つスカイラインの駐車場まで下る。
途中鎌ヶ岳方面が夕焼けに霞み幻想的である。
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暗くなりかけた午後5時15分やっと駐車場へ下りる。
途中日帰り温泉で汗を流し、午後7時半無事名古屋へ帰着する。


今日の研修山行は、私にとっては未経験の体験であり、行く前から不安と期待が入り混じっていたが、岩登りとは言わないまでも、岩場歩きや懸垂下降などの基礎的な技術やスリング、カラビナ等の使い方などを実地に学ぶことができ、これからの山行のためにとても勉強になった。
今後も機会があれば、更に技術を学び体験を重ねて安全登山に心掛けたいものである。
指導者や参加者の協力、努力のおかげで、全員事故もなく無事研修を修了することができた。
最後に、リーダー始めスタッフの方々には初心者の多い私たちに懇切丁寧にご指導いただき、感謝申し上げたい。
                             山遊人
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