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紅葉まぶしい甲斐駒ヶ岳
2009/10/03(Sat)

10月3日(土)

                 甲斐駒

秋もだんだんと深まりゆき、今日は中秋の名月である。
この時期は高い山から順に紅葉が始まり、北アルブス穂高の涸沢でもちょうど見頃を迎えているらしい。
穂高へも久しぶりに行ってみたいが、例年のこの時期の小屋やテントサイトの混雑振りを想像すると二の足を踏んでしまう。
かわりに、前日からの雨が心配されたが、何とか回復しそうな天候なので、急に思い立ち、紅葉を求めて一人で南アルプスの甲斐駒ヶ岳へ山行する。  
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 (カシミールを利用して、GPSデータの軌跡を表示しました。仙水峠で電池が切れました) 

コースタイム
7:02北沢峠 → 8:43双児山 → 9:20駒津峰 → 11:00甲斐駒ヶ岳11:50 → 13:40仙水峠13:50 → 15:00北沢峠


朝3:00に名古屋を出て中央道を走り、南アルプス林道バス発着所の伊那市長谷村の戸台へ5:30に到着する。
上の駐車場は既に満車状態で、停留所には20人ほどが並んでバスを待っている。
雨もあがりこれから晴れていきそうな天候である。 
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6時少し前の一番バスに乗り北沢峠に6:40に着く。
心配された雨も何とか上がるが、さすがに2000mの峠は寒く気温3度である。
準備をして、7:02針葉樹の茂る薄暗い道を甲斐駒ヶ岳へ向けて登り始める。
途中1時間ほど登った展望がきくところからは、夏に登った仙丈ヶ岳や北岳のピラミダルな頂が木の間越しに望めるようになる。 
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尾根に出てしばらくで双児山(2649m)に到着する。  
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ここから一気に展望が開け、仙丈ヶ岳や北岳などの南アルプスの山々ははもちろん、中央アルプスや北アルプス連峰もよく見える。
前方にはこれから登る甲斐駒ヶ岳が駒津峰の後ろに頭を現わす。 
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道は一旦下り、ゆるやかにハイマツの中を登り返すと駒津峰(2752m)へ到着である。
山頂からは甲斐駒ヶ岳が圧倒的な迫力で眼前に迫ってくる。 
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周囲の山々もよく見渡すことができ、鳳凰三山の地蔵岳の特徴的なオベリスクが雲海に浮かんでいる。
その後ろには富士山も頭を覗かせている。 
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駒津峰からは、尾根通しにいくつか岩峰を越えていくと、大きな花崗岩が重なる六方石に出る。
ここから先道は尾根通しに行く道と巻いていく道に分かれる。
登りは尾根通しの道をとることにする。
途中2、3か所大きな岩を越すやや危険なところが あり、急な道を一気に山頂に向けて登る。
登り始めて4時間強のちょうど11時に山頂に到着である。 
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山頂からはさえぎるもののない大展望が開けている。 
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山頂では大ぜいの登山者が憩っており、さすが百名山の賑わいである。
ゆっくりと昼食を摂り、11:50下山にかかる。
下りは巻き道を通り、六方石に出て、駒津峰からは仙水峠へと下る。
途中の中腹あたりは紅葉がかなり進んでいる。
仙水峠からは、いままで見えなかった甲斐駒ヶ岳の摩利支天が、ガスのなかから突然姿を現わし、その大きさに驚かされる。 
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峠から下る途中の斜面は、ダケカンバやシラカバなどの紅葉が真っ盛りである。 
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午後4時の最終バスに乗るつもりでいたが、峠で会った方から午後3時の臨時バスが出ると聞き、大急ぎで下り、ギリギリに北沢峠に戻ってくる。
さすが紅葉の季節で、大勢の人がバスを待っており、何とか2台目のバスに乗ることができ、午後4時戸台の仙流荘前に戻る。
帰りに桜で有名な高遠の「さくらの湯」で汗を流し、午後9時ごろ帰宅する。
今回の山行は、急に思い立っての山行であったが、雨上がりのさわやかな秋空のもと、展望にも恵まれ、紅葉も楽しむことができた楽しい山行であった。
 
                          山遊人

 

 

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