7月21日(火)~22日(水)
連休が明けた21日から1泊で、山の会の仲間5人とともに八ヶ岳へテント山行をする。
今年は東海地方の梅雨もまだ明けておらず、天気予報では雨の予報の中の山行である。
7月21日(火) 朝9時に名古屋を出発し、13時前に美濃戸口に着く。
更に奥の美濃戸まで車で入り、美濃戸山荘の駐車場に駐車する。
4、5台泊まっているだけで、平日なのですいている。
車から降り準備をしている頃雨が降り始め、急いで雨具を着る。
準備運動をして、13時過ぎ本日の泊まりである行者小屋テント場へ向けて南沢の登山道を登り始める。
テント山行のためいずれのメンバーも15キロ前後の荷物である。
途中で4、5匹のシカの群れに出会ったりしながら、南沢の森の中の道を約2時間半で行者小屋へ到着する。
一瞬ガスが少し切れて横岳の大同心方面が見えるも、すぐに隠れてしまい、小雨が降り続いている。
早速テント場にテントを張り、夕食を小屋のテラスで摂る。
食事を終わり、午後7時すぎにはテントにもぐりこみ、明日の好天を祈りながら就寝に就く。
夜半まで雨がテントを打っていたが、夜中過ぎにはあがる。
7月22日(水) 朝4時に起床する。
残念ながら相変わらずガスが濃く稜線を隠している。
朝食を済まし、テントを張ったままで、サブザックで赤岳を目指して5時半ごろに出発する。
赤岳へ直登する文三郎道を進み、急な階段の道を2,3度登って、ハイマツ帯に入る。
そこで、巻き道を進むも途中で踏み跡が薄くなり、急なガレ場を元の登山道へ登り返す。
最後の岩場を登り切り、2時間弱で7時過ぎに八ヶ岳最高峰赤岳山頂に到着する。
ガスと雨でまったく視界が効かない中、記念写真を撮り、赤岳頂上小屋で暖かいココアを飲んで冷えた身体を温める。
稜線にはウルップソウやコマクサなどの高山植物がたくさん咲いている。
展望も効かないので、横岳を経て硫黄岳までの縦走を中止し、地蔵の頭から下山することにする。
急な地蔵尾根を下り、1時間少しで行者小屋のテント場に戻ってくる。
雨の中でテントを撤収し、中山乗越、赤岳鉱泉を経て北沢を美濃戸へと下る。
午後1時半過ぎ無事駐車場へ着く。
原村の「もみの湯」で2日間の汗を流し、午後7時に名古屋へ帰着する。
今回は久しぶりのテント山行であったが、残念ながら天候も悪く展望にもまったく恵まれなかった。
しかし、気の合う仲間同士の山行で楽しい2日間であった。
追記
1週間ほど前に、北海道大雪山系のトムラウシでツアー登山者10人が亡くなるという夏山としては前代未聞の遭難があったが、仲間の中に同じツアーに1日遅れで参加していた人がおり、いろいろと当時の様子を聞くことができた。
とにかく想像を絶するような大変な天候であったらしい。
山の天候の恐ろしさ、中高年登山ブームの落とし穴等、いろいろ考えさせられた事故であった。
10人の方々のご冥福をお祈りするとともに、二度とこのような事故が起きないようにしたいものだ。
山遊人