5月30日(土)
所属する会の月例山行で、裏木曽阿寺山系の名峰「小秀山」に山行する。
小秀山は、昨年の5月の連休に行き、山頂からの御岳の眺望に感動した思い出のある山である。
その感動をもう一度と今回応募する。
コースタイム
二ノ谷コース入口9:07 → 9:10夫婦滝 → 12:00カモシカ渡り → 12:23山の谷道分岐12:45 → 13:05兜岩 → 14:10小秀山14:30 → 15:25兜岩 → 17:45乙女渓谷キャンプ場
低気圧が近づきあいにく雨予想の天候である。
今回の山行参加者は20名である。
朝6:45にマイクロバスで名古屋を出発し、中央道の中津川ICを出て、国道257号線を走り、案内板を右に入り、しばらくで乙女渓谷キャンプ場に到着する。
9時過ぎ、二ノ谷から登山道に入る。
この登山道は渓谷美がとても美しく、夫婦滝までは桟道もよく整備されており、以前に比べるずいぶんと歩きやすくなった。
ねじれ滝、和合ノ滝、烏帽子岩などを見ながら徐々に高度を上げていく。
このあたりのシャクナゲは既に花が散ってしまっている。
頭上に夫婦滝が望まれてしばらく、歩き始めて一時間少しで夫婦滝に着く。
落差80メートルの勇壮な雄滝が豊富な水量で落下している。
ここから道は本格的な登山道になり、谷を離れて急な尾根に取りつく。
標高が高くなり、このあたりではまだシャクナゲが咲いている。
3つの展望地を過ぎ、このコース最大の難所「カモシカ渡り」を慎重に通過する。
人数が多いのでここを通過するのに時間が結構かかる。
右手にはカブト岩の岩峰がガスの中に時々見え隠れする。
3時間少しで三ノ谷道分岐に着き、ここで昼食を摂る。
しばらくの休憩ののち、アカヤシオの咲く尾根を詰め、基部を巻いてカブト岩の上に出る。
昨年はここから小秀山の肩に御岳が白い山頂を現わしたが、今日はガスがかかりまったく何も見えない。
左折れして、第1高原から第3高原まで、小秀平の緩やかな稜線をいくつか起伏を越して行く。
途中足元にはショウジョウバカマ、イワカガミ、ウメバチソウなどのかわいい花が咲いており、気分を慰められる。
小秀山山頂手前で雨が降り始め、カッパを着る。
カブト岩から1時間余で14:10やっと狭い小秀山山頂に到着する。
5時間以上の登りである。
山頂からはガスで展望は全くなく、記念写真を撮り14:30下山にかかる。
雨が段々と強くなり、三ノ谷道を下る頃には土砂降りとなり、下着までぐっしょりと濡れてしまう。
長い単調なジグザグ道をひたすら下り、林道に出て30分ほど歩いて17:45乙女渓谷キャンプ場に戻ってくる。
雨の中の約9時間の長いコースであったが、一人の落後者もなく無事帰りつくことができた。
帰りには、付知の温泉で濡れて冷えた身体を温め、着替えてさっぱりとして午後9時帰名する。
今日の山行は、我々の会では★★★のきついコースであり、何度も申し込んでやっとという方も多かった。
また、今日のリーダーであるIさんにとっては、最後のリーダーとしての山行ということであった。
それぞれが感慨を抱いて下山する。
久しぶりの雨の中の山行であったが、たまにはこういう山行経験もいいものである。
山遊人