富士の樹海逍遥
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2009/04/18(Sat)
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4月18日(土) 10人ほどの関東方面からの方々と合同し、車で少し走り、富士風穴のある精進口登山道の近くから樹海へと入っていく。 ご存じのように青木ヶ原の樹海は、磁石も狂い、一度迷い込んだらなかなか抜け出すことができないと言われている自殺の名所でもある。 ツガなどの茂る原生林の道なき道を、樹海の成り立ちなどの案内を受けながら奥へと進んでいく。 森の中には巨大なサルの腰掛や見たことのないようなキノコなどが生えている。 溶岩が樹木を包んで後に残った大きな穴なども残っている。 溶岩が流れなかった斜面には大きなブナなどの樹木も残っている。 しばらく歩き天然記念物となっている富士の風穴入り口に出る。 風穴とは、流れ出た溶岩が冷えて中のガスが抜けた所が空洞になってできた洞窟で、中は年間を通じて0度近い温度だということである。 ヘッドランプを点け、その割れ目から風穴の中へ入っていく。 ここまでにリタイアをする方も出てくる。 3時間ほどの樹海ハイクであったが、自分たちだけでは行くことができないようなとても面白い体験であった。 山遊人 |
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悠久の桜花
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2009/04/08(Wed)
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4月8日(水)
根尾の薄墨の桜 そろそろ今年の名古屋の桜の饗宴も終期を迎える。 暖かな一日、急に思い立って久しぶりに根尾の薄墨桜を見に車を走らせる。 朝6時半に家を出て、瑞穂市、本巣市を通り根尾川に沿って北上する。 平日の早い時間のため順調に走ることができる。 根尾近くなると、北に能郷白山がたっぷりの残雪をいただき、白く輝いて見える。 8時少し過ぎに橋を渡り、薄墨公園に着く。 すでに、村の人が多く出て駐車場整理をしている。 車もすでに50台以上は駐車している。 昨日NHKテレビで満開の様子を写していたからか、さすがに人手が多い。 30年以上も前に来て以来で、あまり記憶にない。 薄墨公園へ行く坂道の両側には多くので店が出ている。 坂道を上がり切り、久しぶりの桜との対面である。 地元本巣市によれば、樹齢1,500余年、樹高16.3m、幹囲9.9mの世界一の名桜、 満開はつややかな白、散り際には淡墨色になることから淡墨桜と名付けられたとある。 開花シーズンには、1日8,000人近くの人々が訪れるそうである。 うす曇りの中、少し白みをおびた花がほぼ満開である。 幹にも風格が漂よい、どちらから見ても美しい姿である。 エドヒガンの桜で、花はソメイヨシノに比べると白っぽく小ぶりである。 何度も枯死の危機に遭いながらも、宇野千代さんら多くの人々の努力で甦った不死鳥のような桜である。 千数百年という悠久の年月をこの山中で、風雪に耐えて毎年花を咲かせてきたのである。 これからも大事に見守っていきたい桜の銘木である。 今度の土日が多くの人が来て今年最後の花見になりそうである。 今度はいつ来れるかわからないが、いつまでも咲き続けて欲しいと願いながら帰名する。 山遊人 |
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