2月11日(水)

今年初めてのスノーシューで遊ぶため、諏訪の高ボッチ高原へ山行する。
今年の2月は暖かい日が続いているので雪があるか心配であったが、朝6時にいつもの仲間3人と出かける。
塩尻インターを出て、9時前に山麓の「JAアスティたかおか」駐車場に着く。
ここから松本盆地を隔てて北アルプスの峰々がよく見渡せる。
特に、常念岳の端正な三角錐が白く輝いている。
フロントで駐車の許可をもらい、道を教えてもらって9時半前に出発する。
カラマツとアカマツの混じる広い登山道を登り、しばらくで林道に出る。
雪が圧雪されてカチンカチンに凍っている林道を注意深く歩き、出発して1時間ほどで高ボッチへの登山道へ入る。

トレースはしっかりとついているが、このあたりからは完全な雪道となる。
1時間ほど登り、雪に埋まったひょうたん池を右に見て、少し傾斜のゆるくなった所でスノーシューをつける。
積雪は30cmぐらいある。
ちょうど12時に、牧場の柵をまたいで、広い展望がきく林道にでる。
上空は素晴らしい青空で、風もないいい天気である。
眼前の鉢伏山はもちろん、少し行ったところからは蓼科山や霧ヶ峰、反対側には北アルプスがよく見える。

途中の休憩所の小屋に荷物を置いて、12時20分頃1665mの高ボッチ山の山頂に到着する。
山頂からは眼下に諏訪湖を見下ろし、その向こうには南アルプスの甲斐駒ケ岳、北岳、仙丈ヶ岳がそびえて見える。
東には、蓼科山から八ヶ岳連峰が連なっている。




だんだんと雲が出始め、残念ながら北アルプスは雲に隠れ出す。
ここまで一人の登山者と会うこともなく、素晴らしい眺望を我々だけで独り占めである。
十分に展望を満喫し、休憩所の小屋で昼食を摂る。
この頃から天候が急激に悪化し始め、風も出て非常に寒くなる。
早々に昼食を終え、帰り支度をし始める頃には雪も舞い始める始末である。
山の天候の急激な変化に驚かされる。
13時過ぎに下山にかかり、スノーシューの威力で、15時前には「アスティーたかおか」へ到着する。
ここの温泉で体を温め、19時前には帰名する。
今年はどこも雪が少なく、”スノーシューで真っ白な大草原漫歩”とはいかなかったが、冬の高ボッチ高原は静かで展望に恵まれたいい山である。
