12月16日(日) 鈴鹿:藤原岳(1165m)
2、3日前から強い冬型の天気となり、遠くに見える鈴鹿の山々がうっすらと雪化粧した。
雪の藤原岳で遊んでこようと、仲間2人と、7時に名古屋を出発する。
8時10分藤原岳登山口の駐車場に着く。既に15、6台先客の車が駐車している。
さすがに、藤原岳は冬でも人気のある山である。
表道(大貝戸道)を登り始めるも、途中みぞれが降ってきたりして、天候が心配される。
11時8合目の分岐点に到着する。少し休んでいると、さすがに寒い。
ここから本格的な雪道である。安全のためここでアイゼンをつける。
10cmぐらいの積雪の中、急坂を登り、藤原避難小屋へ11時に到着する。
やや曇っているが、藤原岳がよく見える。

小屋の中は、10数人が食事を取っており、満杯状態である。
ラーメンと、仲間が持ってきたおでんを食べ、冷えた身体を温める。
昼食後、雪の積もった稜線を北へ辿り、最高峰天狗岩(1165m)へと向かう。
稜線はさすがに風が強く、寒いが、雑木林の中に入ると風が避けられ、雪のついた静寂の森である。

だんだんと青空も見え始め、北には白く雪化粧した伊吹山が、聳えている。

天狗岩からは、南に藤原岳、竜ヶ岳、北には御池岳が指呼の間である。


天狗岩のあたりは、気温が低いのか、木についた雪が樹氷のようで、太陽にキラキラと輝き、とてもきれいである。

展望を堪能し、12時25分、下山にかかる。
8合目からは裏道(聖宝寺道)をとり、15時駐車場へ無事下山する。
もう少し雪が多いのかと、期待していたが、本格的な冬は、まだまだこれからのようである。
藤原岳は毎年のように訪れるが、早春の福寿草の頃はすごい人で、すれ違いが出来ないほどの人気の山である。また、麓の聖宝寺の紅葉の頃もなかなか捨てがたいものがある。
学生時代に山を登り始めた頃から数えると、いちばん回数を多く登った山ではないだろうか。
山頂付近が笹に覆われ、ゆったりとしたおおらかな感じで、大好きな山の一つである。
名古屋から1時間半ほどで来ることができ、手軽に冬山気分も味わえるいい山である。
これからも四季を通じて、楽しませてくれる山であってほしい。
山遊人