2021年4月10日(土)余呉トレイル:妙理山(901.5m)山仲間と、滋賀県の余呉湖周辺の山(余呉トレイルと呼ばれている)にある「妙理山」へ山行する。
(地理院地図)
【天気】 快晴微風
【コースタイム】六所神社(7:52)~ブナの大木(8:55)~東妙理山(10:05)~妙理山(10:53/11:40)~東妙理山(12:22/12:26)~六所神社(13:53)
移動性高気圧にすっぽりと覆われて空気が澄み、風もない絶好の登山日和である。
妙理山は「下谷山」とも言われ、高時川沿いの大黒山、安蔵山、妙理山は「高時三山」と呼ばれている。
あまり人が入らない山域なので踏み後も薄く、藪や倒木が多いため雪のある時の方が歩きやすい山である。
数年前に大黒山に登ったので、今回は妙理山に登ることにする。
朝6時前に出発し、名神道を走って関ヶ原ICを出る。
木之本から余呉湖東のR365を走り、途中から右折れして高時川沿いに走る。
菅並集落のはずれの「妙理の里」へ行くも、駐車場はキャンプ客など専用となっており駐車を遠慮する。
少し戻って橋を渡った所にある六所神社横の駐車場へ止める。

7:52、準備をして出発する。
妙理山は案内標識などまったくない山なので、まずは登り口がどこにあるのか探す。
神社を過ぎて少し行った左手に赤テープがあり、そこから尾根に取り付く。

時々ある先行者の付けたテープを頼りに薄い踏み跡の道を辿る。
赤い椿の花が多い溝状の道を登っていく。

落ち葉が積もって滑りやすいほとんど直登ぎみの道を200mほど急登する。
1時間近くかかり、やっと少しゆるやかになってくると、ブナの大木が現われ、明るい尾根上に出る。

新緑の木々の間からは以前登った墓谷山が見え隠れする。

さらに登っていくと、数年前の台風の被害を受けて道には倒木が多く横たわり歩きにくい。

倒木でふさがれた道を迂回しながら行くため予想以上に時間がかかる。

倒れた木のトンネルをくぐっていく箇所もある。

倒木帯を抜けると、遠くに湖北の名山「横山岳」が見えてくる。

所々に白いタムシバの花が咲いており、青空をバックに美しい。

よく見ると、足元にはイワウチワの花も咲いている。

2時間以上かかり、10:05、やっと東妙理山山頂に着く。
山頂には何も標識はなく、三等三角点があるだけである。

東妙理山を過ぎたあたりからは素晴らしいブナの林が続く気持ちのいい尾根を歩いていく。
まだ少し芽吹きには早いようだ。
東妙理山からは少し道がはっきりしてくる。

小さなピークを越えて妙理山が近づいてくると、北側斜面にはまだ雪が少し残っている。

冬の大量の積雪の重みで複雑に折れ曲がったブナの木も現れる。

山頂直下の尾根上にはイワウチワが多くあるが、まだちょっと早いようで少ししか咲いていない。

登り始めてから3時間ほどかかり、10:53、三等三角点の建つ妙理山山頂に着く。

小さな標識が木にぶら下がっているだけである。

山頂からは、目を凝らしてよく見ると北方に敦賀湾も見える。
風もない明るい山頂で昼食を食べてゆっくりと休憩する。

休憩後、11:40、登ってきた道を下山にかかる。
下りの道から南を見ると、木々の間から余呉湖が少し見えている。

気持ちのいいブナ林の尾根道をのんびりと下っていく。

北には近くの安蔵岳や、遠くには余呉トレイル最北端の上谷山などが見え隠れする。

倒木がふさいでいる所では時々道を外してしまう。
最後の激下りの坂では落ち葉に滑らないように注意しながら下る。

2時間少しかかり、13:53、六所神社の駐車場へ下り立つ。
関ヶ原ICから名神道を走り、午後4時過ぎ名古屋へ帰る。
以前から一度登ってみたいと思っていた妙理山へやっと登ることが出来た。
余呉トレイルの山々は、まだあまり開発されていない山が多く、歩いていてもほとんど人と会うこともない。
道標もほとんどなく、地形図で道を確かめながら歩かないといけない私の好きな山が多い。
今日も途中で誰とも会うこともなく、木々の芽吹きが美しい春の山を堪能出来た山行であった。
山遊人